1 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 13:26:09 gtyzbc6Q 1/35


「や、また来たわ」

「……鍵が壊れてる事をいい事に勝手に入ってこないでください」

「いいじゃない。君と私の仲でしょ?」

「研究室の先輩後輩関係ですよね」

元スレ
女「や、また来たわ」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1345955169/

2 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 13:31:22 gtyzbc6Q 2/35


「研究室の先輩後輩関係ですよね」

「それと一夜限りの、ね」

「そんな淫らなシチュエーションは今までありませんでした」

3 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 13:38:42 gtyzbc6Q 3/35



「ノリが悪いなぁ。女の子に嫌われるよ」

「別にいいです」

「私は嫌いには――」

「レポート仕上げたいので要件を早めにお願いします」

「……釣れないなぁ」

4 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 14:10:53 gtyzbc6Q 4/35


「ともかく一旦カラムで試してください」

「お、助かるわぁ。お礼にお姉さんからキスしてあげる!」

「鱚ですか?ください」

「んー……」

「そっちはいりません」

5 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 14:19:18 gtyzbc6Q 5/35


「えぇ、いるって……」

「魚の鱚なら欲しいです」

「そっち……何だぁ……」

「何でいつも僕にキスをしようとするのですか?」

「え、好きだから」

6 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 14:31:17 gtyzbc6Q 6/35


「……いつも言ってますが僕は好きじゃないです」

「じゃあ何でデートとかには来てくれるの?」

「……関係ないです」

「そこでつまったのは……」

「うっさい、帰れ先輩」

「えぇー……」

7 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 14:35:07 gtyzbc6Q 7/35



「ともかく帰ってください。後は次からまともな服を着てきてください」

「えー、短パンキャミだめなのー?」

「ダメです……色々とダメです!」

「えー、何でよ!」

(でっけぇモノぶら下げてキャミ一枚で来るな!)

「何でもです。次からは服を着てください」

8 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 14:46:45 gtyzbc6Q 8/35


「……また、ですか」

「いいじゃん。男君に猛烈アタックなう、ってところなんだから」

「……僕に恋人いたらどうするんですか?」

「……えっ?」

「僕に恋人でもいたらこの状況を見て浮気してると……って先輩?」

9 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 14:53:13 gtyzbc6Q 9/35


「ご、ごめんね……私そこまで考えてな、くて……必死に……」

「……ごめんなさい、先輩。恋人なんていませんよ」

「え……うわああぁぁぁぁぁぁぁぁん!」

「更に泣くのかよ!?」

10 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 14:56:14 gtyzbc6Q 10/35



「ご、ごめんね……何か居ない事に安心して」

「……そうですか」

「うん……どさくさに紛れて抱きしめてくれた」

「……今回だけですよ」

11 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 15:00:21 gtyzbc6Q 11/35


「で、何で顔が赤いの?」

「(胸のせいだバカ先輩)……何でもないです。ニヤニヤしないでください」

「……デレたかや?」

「デレは無いです……方言可愛いですね」

「そう?訛り好き?」

「……時々出るのがドキッときます」

「へぇ……そうなんだ」

12 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 15:04:41 gtyzbc6Q 12/35


「もう帰ってください」

「えぇー!泊めてよー!1人暮らしなんだしさ!」

「帰ってください」

「ちぇ……あ、お姉さんの胸を思い出しながらエッチな事してもいいからね?」

「帰れ、この淫魔!」

「じゃあねー、また明日の研究室でねー」

「……疲れた……」

13 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 15:07:42 gtyzbc6Q 13/35



「先輩、いますか?」

「あー……男君。こんばんはー。夜這い?」

「違います。風邪ですか?」

「うん、夏風邪だねー」

「どれ……って熱!」

「君のせいだよ」

「えっ、何で」

「女の人をいきなり断りなく触っちゃだめだよー」

「……すみません」

14 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 15:13:22 gtyzbc6Q 14/35



「ほら、寝ててください。今何か作りますから」

「え、お客様だから接待しなきゃ」

「そんな状態で動けるのですか?」

「でも……」

「いいから寝てろ、先輩。次、ウチに来た時に接待してくれればいいです」

「……ありがとう」

15 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 15:16:09 gtyzbc6Q 15/35

「起きてください、先輩。できましたよ」

「あ、ありがとう……」

「食べれますか?」

「……あ、あーんして」

「……幻聴が聞こえたようだ」

「食べさせて!」

「……はいはい」

「やった!」

16 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 15:20:49 gtyzbc6Q 16/35

「口拭いてください」

「うん……ごちそうさまでした」

「じゃ、寝ててくださいね」

「うん」

19 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 22:50:20 gtyzbc6Q 17/35


「寝てろって言いましたよね」

「うん、でも寝れないよ」

「……」

「少し、話してくれない?」

「風邪が移らない程度には」

「ありがと」

20 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 22:53:17 gtyzbc6Q 18/35



「ね、私の事好きじゃないでしょ?」

「何ですか、唐突に……」

「答えてくれる?」

「……好きではないです」

「うん……」

「でも、嫌いでもないです」

「そっか……ありがとう」

21 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 22:54:35 gtyzbc6Q 19/35



「けれども気になる人ではあります」

「……そ」

「先輩、寝ちゃってください。早く直して……研究室に行きましょう」

「ありがとうね、お休み」

「はい、お休みなさい、先輩」

22 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 22:56:11 gtyzbc6Q 20/35



「や、おはよう」

「おはようございます……治りましたか?」

「ちょっと残ってるけど大丈夫よー」

「ならいいです。一日分の遅れ取り戻してください」

「うん、ありがと!」

「腕を組むな!バカ先輩!」

23 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 22:57:44 gtyzbc6Q 21/35


「暑い~……」

「……」

「どした?じっと見て」

「……胸元を仰がないでください」

「見てたの?エッチ」

「悪いか」

「開き直るとは思わなかったわ……もっと見る?見たい?」

「暑いから近寄るな、先輩」

「えい」

「暑い!」

24 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 22:58:54 gtyzbc6Q 22/35



「そんな乱暴にしなくても……」

「寒いのは我慢できますが暑いのは我慢できません」

「ちぇ……ねぇクーラー付けようよ」

「……そうですね、付けますか」

25 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 23:00:27 gtyzbc6Q 23/35



「あー……涼しい……」

「初めから付ければ良かったですね」

「これでくっつき放題!」

「やっぱり消しましょう」

「汗疹できるからやめて……」

26 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 23:01:26 gtyzbc6Q 24/35


「……俺のベッドで寝るなよ」

「……すぅ……すぅ……」

「……寝てるか?」

「……」

「……」

「その手はどこに行くのかな」

「!!」

「私のおっぱい揉もうとした?」

「き、気のせいです」

「触ってもいいよー、その代わり抱きしめさせてー」

「先輩、もう抱きしめてるだろ!」

27 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 23:02:41 gtyzbc6Q 25/35



「はぁ……」

「私の体の感触どうだったかや?」

「……ノーコメント」

「もっと触ってもいいわよー」

「え、遠慮します」

28 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 23:03:19 gtyzbc6Q 26/35


「あ、雨……」

「私傘持って来てないよ」

「仕方ないですね、僕のを……」

「凄い降って来てる」

「雷も……この中を歩いて帰る勇気は」

「無いよ」

「ですよねー」

「止まなかったら泊まらせてくれない?」

「……止むを得ません」

29 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 23:03:47 gtyzbc6Q 27/35


「風呂貸して」

「はい。バスタオルもどうぞ。着替えは?」

「今着てるの着るからいいよ」

「分かりました」

30 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 23:04:16 gtyzbc6Q 28/35



「上がったよー……レポート?」

「はい。早いウチに提出したいんで……」

「ふぅん……入る?」

「はい。何か喉乾いてるなら適当に出してください」

「はいはい。私の残り湯で楽しんできてね」

「……めっさり入りたくなくなりました」

31 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 23:04:50 gtyzbc6Q 29/35


「何で僕の服を着てるんですか?」

「何となくー。しかし大きいね。男君、身長何センチ?」

「確か175あたりでした」

「はー、私と10センチも違うのか」

「それより着替えてください。パンツ見えてます」

「見せてんの」

32 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 23:05:18 gtyzbc6Q 30/35



「どこで寝ますか?」

「男君の匂いがするところ!」

「なら僕は床で寝ます」

「ちょっと待ってよ――」

33 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 23:06:01 gtyzbc6Q 31/35



「……一緒に寝る意味は?」

「くっつきあって恋愛関係に……」

「ないです」

「ちぇ」

「ちぇ、じゃないですよ」

「……おやすみ男君」

「お休みなさい」

34 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 23:06:36 gtyzbc6Q 32/35



「ごほっ……」

「やー、まさか風邪が映るとは」

「……先輩の風邪の残りが僕に来たんですね……」

「う、うん、そうだね」

「一緒に寝たから……って何で先輩は」

「ううん、寝てからキス何てしてないよ?」

「へぇ、したんだ」

「……てへ」

「てへ、じゃねぇ!もっかい移すぞコラ!」

「キスしてくれる?んー……」

35 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 23:07:05 gtyzbc6Q 33/35



「……本当にしてくれるとは」

「……何か可愛かった」

「ありがと……って事は次はまた私が風邪を引くのね」

「その時はしっかりと介抱してあげますよ」

「ありがと!」

「うわっ、抱きつく……やめろ、これ以上風邪を移させるな!」

36 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 23:10:01 gtyzbc6Q 34/35


短いけど終わりです。これ以上はグダるのでやりません。

ここで普通に400こえるSSあるのに何で普通に面白いままなのか分からない。

単純に僕に文才が無いだけなのかしら。

37 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/08/26 23:11:07 gtyzbc6Q 35/35


追記、カラム、ではなくてクロマトグラフィーです。恥ずかしい……!

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