1 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/15 23:51:52.32 Zmr/E/zM0 1/59

メイ「ああ、うん。考えておきます」

キルリア「絶対になります!」

バシャーモ「かくとうタイプはいいぞ、君ならインファイトで私に並ぶ事も容易だろう」

コジョンド「そうね。そろそろエスパータイプの補完も欲しい所だったしね」

キルリア「ボク、かならずお役にたってみせます!



メイ「これ以上かくとういらねえって……めざめいしもねぇし」

元スレ
キルリア「大きくなったら立派なエルレイドになります!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1345042312/

5 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/15 23:59:27.66 Zmr/E/zM0 2/59

メイ「ホウエンのトレーナーと交換でウチに来た元アチャモ……バシャーモちゃんのおかげで大体は事足りちゃうしな……」

マタドガス「マジ悩みどころっすよねwwwwwwwwwwww」

メイ「そもそも石探すのマジめんどい。どうくつ行きたくないし」

マタドガス「まーたドリューズっすよwwwwwwwwきめえwwwwwってかwwwwww」

メイ「エルレイドねえ……あんなとくぼう野郎のどこがいいのかしら」

マタドガス「しらんがなwwwwwwwwww」

メイ「とくぼう受けに使えるかしら」

マタドガス「ピーキーな調整やなwwwwwwwwwww」

7 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 00:03:08.63 EKhY2/9R0 3/59

マタドガス「とくぼう受けって正直意味わからんなwwwwwwwwww」

メイ「わたし、そんな事言った?」

マタドガス「言ったやろwwwwwwwwドわすれっすかwwwwwwwwwww」

メイ「こんらんしてるからよ。お腹痛くてこんらんよ」

マタドガス「女の子の日なんやなwwwwwwwwwwwwww」

メイ「あなたにもあるの、そういうの」

マタドガス「聞いた事もないがなwwwwwwwwwwwww」

メイ「だよな」

マタドガス「あちしら勝手に増えていくんやなwwwwwwwwwwあちしは2個で打ち止めやなwwwwww」

メイ「まじ腹いてー」

11 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 00:09:38.87 EKhY2/9R0 4/59

キルリア「おはようございます! おはようございます! おはようございます!」

メイ「……」

キルリア「おはようございます! 今日も気持ちのいい朝なのです!」

メイ「……うん、そうね。ひでりね」

キルリア「出発の時間まで、バシャーモさまとこうげきの特訓に行ってきます!」

メイ「はい、いってらっしゃい……」


マタドガス「うるせぇwwwwwwwwwwwwww」

メイ「起こすんじゃねえ……こっちゃ二日目だぞ……」

コジョンド「あの子にその説明をするのは、わたしには荷が重いわ」

メイ「……わたしも嫌。年下の少年に生命の神秘を事細かに解説するなんて」

マタドガス「間違った知識植えつけちゃだめなんやなwwwwwwwwwwwwww」

15 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 00:17:04.59 EKhY2/9R0 5/59

バシャーモ「いたぞッ、メグロコだッ!! きゃつを狙うのだ、少年!」

キルリア「おうよ! ねんりき! ねんりき! ねんりき!」

『しかし、相手のメグロコにはこうかがないみたいだ……』

バシャーモ「中々しぶといザコだな、しかし少年よッ! きみのPPはこんなものではない筈だぞッ」

キルリア「その通りであります! まだまだねんりきは撃てます!」

『しかし、相手のメグロコにはこうかがないみたいだ……』

バシャーモ「ぶちかませ、そのねんりき!!」

キルリア「ねんりき! ねんりき!」



キルリア「やりました、バシャーモさま! メグロコのやつを倒しました!」

バシャーモ「よくやったぞ少年! よくぞわるあがきの撃ち合いに競り勝ったな! その忍耐こそかくとうポケモンに相応しい!」

キルリア「ありがとうございます! ありがとうございます!!」

バシャーモ「だがまだ先は長いぞ、あと251匹のメグロコをキミは倒す必要がある」

キルリア「負けません!!」

17 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 00:24:47.19 EKhY2/9R0 6/59

メイ「そもそもさー、わたしのパーティにかくとうっていらないでしょ。常識的に考えて」

マタドガス「いいんじゃねーwwwwwwいいんじゃねーのwwwwww」

コジョンド「あの子の意見を尊重してあげてもいいんじゃないかしら」

メイ「そうしたいのは山々なんだけどさあ、ほら見てよこれ。わたしのライブキャスター」

‐着信あり 42件‐

マタドガス「こえーwwwwwwwおおこええこええwwwwwwwwwww」

コジョンド「どうしたのメイ、ヒウンの公衆便所に番号でも晒したの」

メイ「ほら、あの人よ。あのハリーセン頭の」

マタドガス「グリーンやなwwwwwwwwwwwww」

メイ「グリーンだっけ……あの人、そんな親しくないのにいちいち突っかかってきてマジウザいから放っておいたんだけど……」

マタドガス「警察wwwwwwwwww警察いくんやなwwwwwwwwww」

メイ「ぼちぼち相手してやらないとほんとにめんどくさそうだから……要はさ、シナリオ進めたいんだよね。シナリオ」



18 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 00:29:56.28 EKhY2/9R0 7/59

キルリア「ただいま戻りました! てごわい相手でした!!」

メイ「はい、おかえり。それじゃ、これ食べて」

キルリア「こ、これは……」

バシャーモ「少年の自己鍛錬に対する主君からの褒美……そうですな?」

メイ「うん、がんばったからね」

キルリア「ありがとうございます! ありがとうございます! すごくおいしそうなきのみです!!」

メイ「いいでしょ、そのコンブみたいなきのみ。大事に食べてね」

キルリア「ありがとうございます!!」


『キルリアのこうげきのきそポイントがさがった』

20 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 00:35:15.40 EKhY2/9R0 8/59

コジョンド「ネコブのみ……?」

マタドガス「まさに外道wwwwwwwwwwwwww」

メイ「だってさあ……ほれ、こっち見てみて」

コジョンド「……この数字の羅列は何なのかしら」

メイ「秘密の方法で秘密裏に解析されたキルリアの秘密の数値」

キルリア♂ ひかえめ H31 A2 B31 C31 D30 S31

コジョンド「……どういう意味?」

メイ「このA見て、A」

マタドガス「2なんやなwwwwwwwwwwwww2ってwwwwwwwww2wwwww」

メイ「Aはこうげきの数値だと思って差し支えないわ。31分の2」

コジョンド「こうげき2……」

メイ「……」

マタドガス「ひかえめwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

コジョンド「これは……」

メイ「ひどいでしょ……」

24 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 00:44:00.46 EKhY2/9R0 9/59

メイ「わたしがめざめいし探しメンドくさがってシナリオ進めたがる理由をわかってくれた?」

コジョンド「……」

マタドガス「たたかわなきゃwwwwwwwwwげんじつとwwwwwwwww」

メイ「その台詞をあの子に叩きつけなきゃいけないんだよね」

マタドガス「……」


キルリア「今日だけでメグロコ3匹……1年もかからずにこうげきのエキスパートになれます!」

バシャーモ「その意気だぞ少年ッ、そろそろ他のわざも覚えるだろう、更に励むようにな!」

26 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 00:50:55.46 EKhY2/9R0 10/59

キルリア「他のわざ……必殺のワザですね!」

バシャーモ「そうだ。必殺でなくとも、特色のある技でもいい。キミだけが持ち合わせる技を見つけるのだ」

キルリア「ボクだけの……!」

バシャーモ「私やコジョンドならばとびひざげり……マタドガスには攪乱の特殊わざに加え、我々アタッカーへ繋ぐ為のおきみやげがある」

キルリア「なるほど……!」

バシャーモ「キミならばやはり、インファイトかな?」

キルリア「そうです! インファイトにサイコカッター、それにリーフブレード! 接近戦こそバトルの華です!!」

バシャーモ「そう、接近戦!! キミは実に話が分かる奴だなッ、♂に生れたからにはそうでなくてはなッ!!」

29 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 00:58:57.45 EKhY2/9R0 11/59

メイ「やっべー、ソウリュウシティ氷漬けじゃん。何があったのこれ」

コジョンド「……」

マタドガス「シナリオ進めるって言ったくせにwwwwwwwwwww覚えてへんのwwwwwwww」

メイ「超寒い、生理のサイクル乱れちゃう……早く帰りたい……」

コジョンド「ええと、確か……プラズマ団の三馬鹿を追いかけろって流れじゃないかしら」

メイ「やだ超めんどくさい……勝手にして……」


バシャーモ「少年ッ、相手はプラズマ団だッ!! 『あく』の組織だぞッ!!」

キルリア「おうッ!! ボクの『せいぎのこころ』と『ふくつのこころ』が燃え上がっていますッ!!」

バシャーモ「もっとだッ!もっと、もっと熱くなれよお!!」

キルリア「おおッ!待ってろお、キリキザン! レパルダス! マニューラ! ワルビアル!」

30 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 01:05:45.08 EKhY2/9R0 12/59

プラズマ団のダークはジュペッタ、アブソル、アギルダーをくりだした!

メイ「ゆけっ、バシャーモ、コジョンド、マタドガス!」

キルリア「いつでも準備万端です!」

メイ「とびひざとびひざとびひざ……外した……クソ乱数死ね」

キルリア「ねんりき準備万端です!」

メイ「うわ、急所ゲーかよ死ねクソ……回復回復……」

キルリア「バシャーモさまァ、今度は当たります! 今度こそとびひざげりです!!」

メイ「うわ、耐えるとか。どんだけ低乱だよ死ね……マタドガス、おきみやげ!」

マタドガス「レッツ自害wwwwwwwwいくますwwwwwwwww」

『マタドガスはたおれた!』

バシャーモ「し、少年! 出番だぞ!!」

キルリア「わ、わ!」

32 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 01:13:50.11 EKhY2/9R0 13/59

『キルリアはレベル29にあがった!』
『プラズマ団のダークとの勝負に勝った!』


メイ「おーし、終わり終わり」

コジョンド「話聞かないと、またシナリオで詰まっちゃうわ!」

メイ「大丈夫だよぉ、適当にジム回ってれば世界救えるでしょ」

マタドガス「間違いじゃないんやなwwwwwwwwwwwwwww」

メイ「……まあ、ここまで遠征したんだし、セイガイハまで足を延ばしてみるのもアリね」

マタドガス「それなりにやる気はあるんやなwwwwwwwwwww」


キルリア「ああ、バシャーモさま……こんなに膝が無惨にも……」

バシャーモ「うう……膝の皿が割れるように痛い……泣きそうだ……間違えた、吐きそうだ……」

キルリア「しかしこのキルリア、しかと目に焼き付けました。かくとうポケモンのプライドを……」

バシャーモ「痛い……死ぬ……」

キルリア「相手がまもっていようが、みきっていようが、たとえゴーストだろうが……とびひざげりを決して諦めたりしない!!」

バシャーモ「膝が……」

36 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 01:21:22.17 EKhY2/9R0 14/59

メイ「バシャーモ、膝蓋骨複雑骨折で全治10秒の重傷みたい」

コジョンド「まさに瀕死ね」

マタドガス「かがくのちからってすげーwwwwwwwwwwwwwwwww」

キルリア「バシャーモさまのとびひざげりも力強く魅力的でしたが、コジョンドさまのとびひざげりも鋭く優雅でした……」

コジョンド「あ、ありがとう」

キルリア「やはり、かくとうタイプは流麗なる水の如く美しく、また猛々しい烈火の如く激しい素晴らしいタイプです……」

マタドガス「あちしに半減のくせにwwwwwwwwwwwwwwwぷぎゃーwwwwwwwwww」

コジョンド「……」



コジョンド「だめ、見てられない……」

メイ「とびひざげりに魅せられてるわ」

コジョンド「あの子、使えないのに! とびひざげり使えないのよッ!!」

メイ「幼きエスパーポケモンの悲しいサガか……」

42 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 01:27:42.86 EKhY2/9R0 15/59

メイ「キルリアちゃんも頑張ったね。はい、ご褒美」

キルリア「な、何でしょうか。これは……」

メイ「えっと……ヤクルト。おいしいはず」

キルリア「ジュースですか?」

メイ「あなたの未来を輝かしいものにする為のアイテムだよ」

キルリア「未来を……!」



メイ「グビグビいくねえ」

コジョンド「ああ……あれはタウリンじゃないのに……こうげきとは無縁の代物なのに……」

マタドガス「リーゾチウームwwwwwwwww」

メイ「あとはインドメタシン……耐久調整はアリアハン(アベニュー)でいいや」

マタドガス「こうげきなんてなかったんやなwwwwwwwwwwwww」


47 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 01:37:13.51 EKhY2/9R0 16/59

キルリア「カポエラー、サワムラー、ハリテヤマ……ああっ……」

コジョンド「……ねえ、そんなにかくとうポケモンって魅力的?」

キルリア「は、はいッ。素敵です!」

マタドガス「待合室の雑誌をよくも飽きずに読むわwwwwwwwwwwww」

キルリア「躍る大腿筋、軋む上腕二頭筋、真にしなやかで美しいタイプ分類だと思います!」

コジョンド「あなたはエスパーなのにねえ……」

キルリア「以前テレビで拝見した、PWT決勝戦でのローブシン対カイリキーは感動しました!」

マタドガス「そっかwwwwwwwwwwwwそっか……」

キルリア「こんじょうを保有するポケモン同士、そしてトレーナー同士の読み合い……もう、たまりません!」

コジョンド「……」

48 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 01:42:46.08 EKhY2/9R0 17/59

キルリア「エルレイドを目指すキルリアの一匹として……少し不安なのです」

コジョンド「どうかしたの?」

キルリア「先ほど、センターの機材をお借りしてステータスを確認してみたのですが……」

マタドガス「……」

キルリア「どうにも、体脂肪率が増えてきているようなのです。かくとうでエースを狙う為に、不要な分は削りたいのですが……」

マタドガス「そっちのステータスかーいwwwwwwww……」

コジョンド「し、脂肪だって必要よ。何も心配する事はないの。鍛えればどうとでもなるわ」

キルリア「コジョンドさまにそう言っていただけるなら、安心です!」


メイ「体脂肪率……」

コジョンド「なるべく隠しておこうと思ったのに……盲点だったわ」

メイ「なに? ポケモンってそんな設定あんの? 気持ちわるっ」

49 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 01:50:42.81 EKhY2/9R0 18/59

『キルリアはレベル30にあがった!』

メイ「さすがにジムリーダーのポケモンは経験値持ってるなあ。ああ、ブルンゲル強かった」

コジョンド「……」

マタドガス「レベルwwwwwwww30wwwwwwwwwww」

メイ「……きたかー」

キルリア「……お、おおお。何だか、むねがどきどきします」

マタドガス「BBBBBBBwwwwwwwwwwBボタンwwwwwwwww」

メイ「はーい、みんなボールに戻ってー。ブルンゲルのカスにやられたバシャーモの治療に行くよー」

54 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 01:57:04.57 EKhY2/9R0 19/59

キルリア「何だか熱っぽいです、アタッカー志望失格です……」

メイ「大丈夫大丈夫、かがくのちからすげーからすぐ治るって」

コジョンド「……ああ、なんてこと」

マタドガス「フヒwwwwwwwwwwww」



メイ「ふむ……一部の人間はキルリアにムラムラ来るって言うけど……」

マタドガス「メイ殿もその一部なのですかなwwwwwwwwwwwwwww」

メイ「睫毛ギンギンだし、髪……頭の毛、さらっさらだし。いい児ポ法対策ポケモンになるわ」

マタドガス「それはねーってwwwwwwwwwwwwwww」

メイ「だってさ、この子らの顔つきだってオーレやイッシュの人間に近いじゃない?」

マタドガス「しらんがなwwwwwwwwwwww」

メイ「ここらでスナップでも確保しておけば、ホウエン以外の土地でうまく捌けるかも……」


57 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 02:06:17.54 EKhY2/9R0 20/59

メイ「……あー、もしもし? 先輩こんちゃっす、今いいっすか?」

トウコ『今いいっすよ、トウコ先輩超暇……何か?』

メイ「いやね、大したことじゃないんすよ。ちょっとお借りしたいコがいてですねー」

トウコ『お、詰まった、どこで詰まった? ゲェェェェェチス?』

メイ「ポンポコピロリポンポコピロピロポンポコティ-ロリロリロリロリロリwwwwwww」

トウコ『アイツのサザンドラカスだから大丈夫じゃね? でもメイちゃんの為ならトウコ先輩レシラム乗って駆けつけちゃうよ』

メイ「そんなポケモン会った事すらないっすよォ。お借りしたいのはですね、以前先輩から譲ってもらった子のお姉さんなんですけどォ」

トウコ『おねーさん……あー、サーナイト? いいよいいよ、全然オッケオッケ、ガモスですぐそっち行くから待っとれ』

メイ「あざーっすwwwww」


マタドガス「くせえ予感wwwwwwwwwwwwww」

60 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 02:14:39.54 EKhY2/9R0 21/59

メイ「はい、トウコ先輩の手持ちからやってきた超強いサーナイトのシナチクさん(♀)です。みんな、御無礼のないように」

シナチク「始めまして、シナチクです。練り物は嫌いです」

マタドガス「シナチクさんちーっすwwwwwwwwwwww」

メイ「シナチクさんはメタモンの腹から産まれたことを罵られながらも逞しく生き抜き、非常に優秀なポケモンになった凄い子なの」

マタドガス「それ言っちゃアカンwwwwwwwwwwwwwww」

コジョンド「よろしく」

シナチク「みなさん、よろしくお願いしますね」

メイ「シナチクさん怒らせたら確1のサイコキネシスが飛んでくるんでよろしく」



コジョンド「どうしてこのタイミングであの子のお姉さまを……?」

マタドガス「いやらしいのうwwwwwwwww」

メイ「……やりたい盛りの姉と弟をそのままにしたらどうなるのかと思ってさあ」

マタドガス「wwwwwwwwwwww」

メイ「明日にはバシャーモのボールの代わりにタマゴが一個増えてるかもしれんね」

62 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 02:26:22.00 EKhY2/9R0 22/59

キルリア「お姉さま、お久しゅうございます。どうしてこちらに……?」

シナチク「愛する我が5298番目のいも……弟が病に伏せていると聞いて、レシラムで駆け付けたのです。他に何か理由がありますか」

キルリア「お姉さま……」

シナチク「どこか痛いのですか? 苦しいのですか?」

キルリア「ええと……お胸が苦しいのです。動悸が激しくて、眩暈も」

シナチク「まあ……それはいけません。お薬は頂いたのですか」

キルリア「処方されたものを頂きました。でも、まだ……どきどきします」



トウコ「おッす、メイちゃん。またチャリンコのチェーン外れてんの?」

メイ「そうなんですよー、タマゴできるまでがむしゃらに3ばんどうろを駆けた先輩には敵わないっすわー」

トウコ「あたしくれぇになれば、頭の中で壁にぶち当たるまでの秒数が計算できるからな」

64 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 02:33:00.09 EKhY2/9R0 23/59

キルリア「お姉さま、ボク……メグロコを倒せるのです」

シナチク「メグ……? 失礼、どんなポケモンだったかしら」

キルリア「……こうげきの、エキスパートになるのです」

シナチク「……ごめんなさいね、私は野生ポケモンとはほとんど戦った事がないの」

キルリア「そうなのですか?」

シナチク「ええ……」

キルリア「メ、メグロコを倒し続ければ、立派なエルレイドになれるのです」

シナチク「エルレイド……あなたは、エルレイドになりたいの?」

キルリア「はい、素敵なかくとうポケモンです」

シナチク「……そう」



メイ「先輩ッ、トウコ先輩ッ、腿がつりそうっす!もうペダルこげないっす!!」

トウコ「まだまだ問題ない!地下鉄のホームで一晩中歩きつづけたあたしが大丈夫だったんだから!!」



66 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 02:42:16.63 EKhY2/9R0 24/59

シナチク「……あら、思ったより細くて……痩せすぎかもしれませんね」

キルリア「がんばって、筋肉を増やしているのです。メイさまも、それを見越してお薬をくださいました」

シナチク「……どうして、そんなにエルレイドになりたいの?」

キルリア「えっと……」

シナチク「何か理由がおありなのでしょう」

キルリア「……その、ですね。きっかけは、お姉さまが……」

シナチク「わたし?」

キルリア「お姉さまが一度、ぼそりと言われたからです。エルレイドがいてくれればと……」



トウコ「エスパー統一パ作っててさーwwwwwwwそしたらはがねにぶち当たって全敗したったwwwwwwwねえメイちゃん聞いてるwww?」

メイ「ペダルが重ぇぇ」




70 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 02:49:34.85 EKhY2/9R0 25/59

シナチク「わたしが……?」

キルリア「ジバコイルをフェイントとインファイトで抜ければって……ボックスでお姉さまはおっしゃいました」

シナチク「……そう」

キルリア「お姉さまやトウコさまはかなりご立腹のようで、おそろしくてお声掛けできなかったのですが」

シナチク「それで、エルレイドを目指す事にしたと?」

キルリア「はい……」

シナチク「ふふ、こんなに細い腕で、こんなに細い腰で?」

キルリア「あ、あ、だめ……触っては……」

シナチク「細くて儚くて、これではこおりのつぶても耐えられませんよ?」



トウコ「あの子って確かAゴミでしょ? D耐久にしたって意表突くだけで終わりじゃね?」

メイ「誰がエルレイドにするって言いました?」

トウコ「いやwwwwだってさっきシナチクと本人に会って聞いたんだけどwwwwwwwwwww」

メイ「ねーよwwwwwwwwww」

72 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 02:58:18.89 EKhY2/9R0 26/59

シナチク「お胸の受容器官も目立ってきましたね、綺麗なピンク色」

キルリア「……それでは……ボクは、いま……今、進化しているのでしょうか」

シナチク「そうね……私と同じ、丸みのある受容器官。お揃いね」

キルリア「じゃあ……じゃあ、ボクは……」

シナチク「……目が覚めたら、あなたはもう大人。立派な大人です」

キルリア「ボクは、サーナイトに……なってしまうのですか?」

シナチク「めざめいしを持っているわけでもないでしょう」

キルリア「……」



メイ「あの子一応みちづれとアンコ持ってるんで、嫌がらせの型で行こうと思ってるんすよねー」

トウコ「いいね、こごかぜにでんじはにトリック。使いようにもよるが優秀だぜサーナイトは」

メイ「ここでB連打であまえる目指しますかwwwwwwww」

トウコ「テラ寸止めwwwwwwwww」

75 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 03:09:36.97 EKhY2/9R0 27/59

シナチク「意外と気丈ですね、泣き出してしまうかと思いました」

キルリア「い、いえ……気丈じゃ……ないです、頭がふやけてなければ、泣いちゃいます」

シナチク「……そう」

キルリア「ふぁ、でも、でも、お姉さまみたいに、きれいになれるのなら……」

シナチク「うふふ、あなたは美男子ですからね。しかし、こんなに『うつくしい』男の子だと、みんなが嫉妬してしまいますね」

キルリア「いやっ、いけません……お姉さま、そんなに……そんなに近づかれては……」

シナチク「わたしも、あなたも『ほうようポケモン』なのですよ。不安な気持ちを感じ取って、包み込んで差し上げます」

キルリア「あ……」

シナチク「それに、私は『イタズラがすき』なんです」



トウコ「でもなー……正直あの子らのSじゃ抜けるもんも抜けねえもんなぁ」

メイ「やっぱ耐久型っすね」

78 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 03:17:54.93 EKhY2/9R0 28/59

メイ「……あのコも、AがVならエルレイドになれたんすかねぇ」

トウコ「んー……どうだかなあ。ただ、2はないわ」

メイ「そっすけど……」

トウコ「……ラルトス族種は、その種族の性格上から他種と争う事がほとんどない」

メイ「……」

トウコ「ホウエンでは生態系の変化と一時期の乱獲によってかなり個体数が減ってきている」

メイ「確か、ホウエンでも生息地が絞られてきているんでしたよね」

トウコ「102ばんどうろのみでの確認が最後だな。それ以外では目撃証言すらない」

メイ「……生態系の変化ってのは?」

トウコ「ポチエナ種の繁殖だ。あの手のりくじょうタイプのポケモンは、番になる相手に事欠かない。逃がしゃもりもり増えてくぜ」

80 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 03:26:35.71 EKhY2/9R0 29/59

トウコ「大方、個体選別で大量に狩られたり、数年前のマグマ団、アクア団騒動による地形の変動も原因になってるんだろうけどな」

メイ「とりわけポチエナのタイプは『あく』。天敵ってわけっすね」

トウコ「それに加えて、ホウエンに生息するラルトス族種は『なきごえ』以外の対抗手段を持たない。さっき言った通り、戦うという行動はとらないんだ」

メイ「『なきごえ』でこうげきを下げたところで、逃げる事なんて……」

トウコ「まず不可能だ。ラルトスがああも見つけにくいポケモンになってしまった背景には、まだ原因があるんだろうが……」

メイ「……」

トウコ「更に厄介なのは、ラルトス族種は人の手が加えられない限り進化しない事だ」

メイ「確かに、キルリアやサーナイトは……野生では見かけないっす」

トウコ「あの子らの分類は『きもちポケモン』、かたや『ほうようポケモン』」

メイ「ラルトスは『かんじょうポケモン』……」

トウコ「……どれも、人間と触れ合って生きる事を前提にしているようなニュアンスを感じないか?」

メイ「人間と……ラルトス族種が?」

トウコ「…ラルトスというポケモンが、ポチエナ以上に厄介な存在である『人間』という存在に対抗すべく生れた進化形態」

メイ「それが、キルリア……サーナイト……エルレイド……」

トウコ「確証はない。あたしや、ハルカ先輩の仮説に過ぎねえ」


81 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 03:31:47.94 EKhY2/9R0 30/59

トウコ「メイちゃん。試しに、キルリアの項をポケモンずかんで検索してみるといい」

メイ「はい、やってみるっす」

『トレーナーの あかるい かんじょうに ふれているキルリアは うつくしく せいちょうすると いう。』

『トレーナーの あかるい きもちが サイコパワーの みなもと。たのしい きぶんに なると クルクル おどる。』

『トレーナーの きもちを びんかんに キャッチする ちからを もつ。たのしくなると おどりはじめる。』

『トレーナーが よろこぶと キルリアに エネルギーが みちあふれ たのしそうに くるくると おどる。』

メイ「アップデート版の図鑑内容も出してみましたけど……」

トウコ「……どうだい」

メイ「……」

トウコ「トウコ先輩は、そうだなあ……」

メイ「……」

トウコ「目上の存在に対して否応なしに媚びなければならない、愉しく躍らなければならない……娼婦に見えるね」

メイ「娼婦かあ……」

84 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 03:41:51.67 EKhY2/9R0 31/59

トウコ「……ラルトス族種の進化形態が人間……とりわけ、若い女性に近い形態を模しているのはそうした理由もあるんじゃないかねえ」

メイ「媚びる為に……しかし、生きる為にって奴っすか」

トウコ「そう考えりゃ、合点がいくだろ。人間相手に腰振る事も、無きにしも非ずだ。にしても、ウィンウィンの関係ではあると思うよ」

メイ「……」

トウコ「……おっと、トウコ先輩下品すぎたね。失敬失敬」

メイ「や、興味深い話だと思いましてね」

トウコ「メイちゃんは下世話だなあ。じゃあ、下世話なメイちゃんにもう一つ下世話な事教えてあげよう」

メイ「何でしょう」

トウコ「シンオウに伝わる、昔々のお話。信憑性なんかあったもんじゃないが、ラルトス族種のそういう考察を踏まえるとこれが面白い」

メイ「全部がフィクションではなかったりして……」

トウコ「ミオの図書館の書物に、こんな記述があるんだよ」

87 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 03:52:05.62 EKhY2/9R0 32/59

むかし シンオウが できたとき ポケモンと ひとは
おたがいに ものを おくり ものを おくられ ささえあっていた
そこで ある ポケモンは いつも ひとを たすけてやるため
ひとの まえに あらわれるよう ほかの ポケモンに はなした
それからだ ひとが くさむらに はいると ポケモンが とびだすようになったのは

ひとと けっこんした ポケモンがいた ポケモンと けっこんした ひとがいた
むかしは ひとも ポケモンも おなじだったから ふつうのことだった


トウコ「娶ってヤっちまってる奴もいるかと思えば、大昔の人達は公然とそんなような事やってたらしい」

メイ「ここではシンオウで括ってはいますけど……百歩譲ってこれが正しいなら、ホウエンにもこの仮説は適用できると……?」

トウコ「さあねえ。わたしゃそこまでは言ってないよ。ただ、オモチロイなーって思っただけで」

メイ「……」

トウコ「ただ、ロトム、デスマスと言ったポケモンにまつわる都市伝説の多さは、尋常じゃない。奴らと人間のかかわりは不気味な程深い」

メイ「確かに、デスマスやデスカーンは人間の死体から産まれるだとか言われてますけど……」

トウコ「ははは、ランクルスなんか気持ち悪くて使ってらんねえや。そのまんまだからな。
……ヒトへの憎悪で生まれるジュペッタ、ヒトの夢のクズから生まれたベトベターやドガース、そしてゴース。こいつらの共通点は?」

メイ「ふていけい、グループ……」




92 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 04:01:43.47 EKhY2/9R0 33/59

トウコ「ご明察。例外もあるが、多くのふていけいグループはヒトに対して強い執着を示すポケモンが多い。
サマヨールやシャンデラ、ゲンガーにいたっては人間を狙って活動してるようなもんだからな」

メイ「なら、ラルトス達は……」

トウコ「野性を破棄した場合、ヒトに最も愛されやすくなる為に進化した」

メイ「なるほど」

トウコ「これ、見てみなよ」

『みらいを よちする ちからを もつ。トレーナーを まもる ときに さいだい パワーを はっきする。』

『サイコパワーで くうかんを ねじまげ ちいさな ブラックホールを つくりだす ちからを もつ。いのちがけで トレーナーを まもる ポケモン。』

『サイコパワーで からだを ささえているため じゅうりょくを かんじていない らしい。トレーナーを まもる ために いのちを かける。』

『トレーナーを まもるためなら サイコパワーを つかいきり ちいさな ブラックホールを つくりだす。』

トウコ「どんなに懐こうが、ポケモンはポケモンだろ。博士に最初に貰ったポケモンだって、一番に優先すんのはテメエの命の筈だ」

メイ「そうっすね……」

トウコ「……他にこんなポケモンいるか? テメエの命をなげうって、人間を守るポケモンなんてさ」

96 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 04:11:32.63 EKhY2/9R0 34/59

トウコ「正直生物としちゃ欠陥品だが、こうまでしてヒトに尽くしてくれる子を無碍になんか、わたしにゃできないね」

メイ「そう言いながら、先輩も3ばんどうろライダーじゃないっすかw」

トウコ「まあな。ただ、私が主に孵化をしているのは絶滅危惧種に指定されているポケモンに限るわけだが」

メイ「また都合のいい……」

トウコ「ほんとさぁ。メタモンを番にしてのラルトス族種の交配。上手く行きゃ、少しはラルトスにとって住みやすい世界ができるかもな」

メイ「で、今度はポチエナ達が困る番になると」

トウコ「言ってくれるね」

メイ「ごめんあそばせ」

トウコ「……まあ、そうしたケースを想定して対策を練っている最中ではあるんだよ、これがさ。
オダマキ博士や、ジョウトで初めてポケモンのタマゴを発見した……スゲェ博士も、この保護プランに対して頭ひねってるところなのさ」

99 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 04:30:29.24 EKhY2/9R0 35/59

メイ「そこまで分かっていながら、どうして今までそうした保護プランが動かなかったんすか?
著名な学士が参加する程の一大計画なら、主導はおそらくポケモンリーグか、もしくはそれに準ずる大きな機関でしょうに、どうして……」

トウコ「メイちゃんの言うとおり、主導はリーグ運営を担う全国ポケモン協会、および各地のポケモンセンター……そして、カントーのタマムシ大学だ。
最近では、ボールメーカーのシルフカンパニーまでプロジェクトに参入してきた」

メイ「だったら、なぜ……」

トウコ「……サカキって男、知ってる?」

メイ「サカキ……?」

トウコ「かつてカントー、ジョウト地方で暗躍していた非合法組織、ロケット団の首領。それが、サカキ。
そいつはジムリーダーという自らの権限を使って、クチバやアサギといった湾岸都市の詳細情報を掌握、
海路によるポケモンの輸送、密売を行っていた。当然、大手の系列企業もサカキの傘下にあったからね、口出しなんかできなかった」

メイ「カントーでそんな事が……・?」

トウコ「ロケット団の解散後も末端のグループは死んでおらず、そうした非合法活動を続けた。
その一番のアオリを受けたのが、絶滅危惧種のポケモンってわけだ。保護プランの話自体はロケット団壊滅直後辺りで出ていたんだが」

メイ「如何せん、スポンサーになるような企業が『サカキ派』を有する役員に牛耳られていたから……っすか」

トウコ「そんなとこだね。加えて、従来から珍種ポケモンは高値で取引されるようなマーケットは存在している。
てっとり早くカネを用意するにはもってこいの土台があるわけさ。お客さんならいくらでもいるわけだからな。
『ポケモンだいすきクラブ』だかなんだか知らないが……法人にしちゃ許容する人数が多すぎるわ」

103 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 04:36:16.55 EKhY2/9R0 36/59

トウコ「さて、そんな土台でラルトス達が目をつけられたらどうなる?」

メイ「……」

トウコ「ただでさえ人間に媚びるような特性を持ち合わせていて、且つトレーナーに逆らうような行為は滅多にしない」

メイ「想像に難くないです」

トウコ「そう、文字通り。わたしが言った通りの『娼婦』。『商品』。『道具』として、えらくオイシイ金づるになる」

メイ「加えて、メタモンの交配特性が判明したのは既に10年近く前……当然、ラルトスも……」

トウコ「産めや増やせやの大騒ぎ、当時の捜査員はラルトス見ただけでひきつけ起こして吐くようになっちまうほどになっちまったらしい」

メイ「……」

トウコ「余剰の分の『商品』を『廃棄』する場所なんか見ちまったら、そうなるよな」

106 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 04:48:51.60 EKhY2/9R0 37/59

トウコ「プラズマ団のバカどもは好きにゃなれないが、一部の思想には条件付きで賛成したくもなるさ。
相手を傷つける手段を持たないポケモンを、目的もなしにひき肉にしちまうのはトレーナーのする事じゃねえ」

メイ「気持ちの良くない話ですね」

トウコ「あくまで条件付きさ。奴らの言うポケモンの権利なんか、線引きが曖昧すぎて話にならん。単なるカスの集まりだ。
もっとも、トップからしてバカ集団だったわけだがね。見たとこ、またバカやらかしてるみたいだが……」

メイ「んまあ、連中くらい何とかなるんじゃないですか。このわたしがなんとかしますよ」

トウコ「メイちゃんは良い子、ほんとに良い子!」

メイ「えへえへー」



116 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 05:07:16.02 EKhY2/9R0 38/59

トウコ「ボールからポケモンを解放するのは結構。ご立派な名文さ。だが、ボールなしでは……
ヒトとの繋がりを喪ったら、絶滅するしかないポケモンってのもいるって事だよ。連中は、そこまで頭が回っていないんだ。
だから、わたしは戦った。ゲーチスも、Nの野郎もぶちのめして、わたしの主張を叩きつけてやった」

メイ「……」

トウコ「ところがどっこい、今度は大パチのメッキも貼らずに出てきたわけだ。たまんないね、こりゃ」

メイ「七賢人なのに、七人よくわかりませんしー」

トウコ「つくづくキチガイ集団だな、あの連中は。アホくせー」


メイ「……人と繋がれなくなったら、滅びるしかないか」

トウコ「メイちゃんが、あのキルリアを愛せなくなったらどうなる?」

メイ「わたしが……」

トウコ「個性で全てが決まるわけじゃないが、こうげき面に期待を持てないままで彼がエルレイドに進化したら……
メイちゃんは、あの子の事を全面的に信頼できる? 期待を持てる?」

メイ「持てません」

トウコ「素直でよろしい。だから、あの子はサーナイトになるべくしてなった。愛される為に、生きる為にそうならざるを得なかった。
でも、あの子はまだまだ幸せな部類じゃないかな。サーナイトになって、メイちゃんや他の子に愛されるだけの素質……『こせい』がある。
視点を変えればヒトの側の一方的な主張だけど、これがラルトス族種の生存戦略だとも考える事ができる筈さ」


123 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 05:23:00.67 EKhY2/9R0 39/59

トウコ「交配実験なんかの片棒担いでるわたしが言えた義理じゃないんだけどさ。
この世界に産まれたからには、できるだけ痛い目、辛い目に遭わないようにしてやりたいじゃない」

メイ「そうですね」

トウコ「んまあ、そんな甘ったれた理想は二の次。わたしは現実問題、できる事を突き詰めてやろうと思ったわけ。
そしたらさ、ついてきちゃったわけよ、レシラムちゃん。わたしの素晴らしき現実主義をナマイキにも理解したらしくて? って感じ?」

メイ「カビの生えくさった伝説のドラゴンとか、生ける伝説のトウコ先輩に比べたらゴミムシっすよwwwwwwwww」

トウコ「だよねwwwwwwwwwww」

129 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 05:30:33.19 EKhY2/9R0 40/59

メイ「やべ……もう無理……もう限界す……相槌打ちながらチャリこぐの、もう無理……」

トウコ「メイちゃんは体力がないなあ」

メイ「凍結した路面で転ばないように留意しているのにですか」

トウコ「マジ余裕、数か月を3ばんどうろで過ごしたわたしにはマジ余裕」

メイ「ないわー、パンパンのふとももキモいわー」



マタドガス「おーいwwwwwwwメイ殿wwwwwwwwwwちょっときてほしいんですぞwwwww」

メイ「はい」

マタドガス「おおwwwwあんたかwwwwwwwwwwww」

136 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 05:37:31.95 EKhY2/9R0 41/59

マタドガス「なかなか楽しい展開なのでお呼び立てしたんやなwwwwwwwwww」

メイ「タマゴよこしなさいよ、できてるんでしょ」

マタドガス「できてないんやなwwwwwwそれよりwwwwロトムのカレを見てほしいんやなwwwwwwww」

メイ「ロトム……うわッ、センターのテレビ勝手にジャックしてやがる、捕まえたれ」

トウコ「ひとのポケモンをとったらどろぼう! ハンペンにボール投げんといて!!」

メイ「……」

ハンペン「ヤメタゲテヨォwwwwwwwwwwwwヤメタゲテwwwwwwwwwwww」

マタドガス「個室でのお楽しみをwwwww映してくれてるんやなwwwwwwwwwwwww」

ハンペン「マスボナゲントイテwwwwwwwwww」

139 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 05:43:51.89 EKhY2/9R0 42/59

トウコ「なるほど……進化途中のキルリアは、胸部の器官から変化が起こるのな」

メイ「うわぁしゅごい」

マタドガス「いやらしいですなwwwwwwwwwwww夜の役割を持てますぞwwwwwwwwww」

トウコ「ねえメイちゃん、あのピンクの受容器官を守る為にサーナイトは雌雄問わず乳房がふくよかになるっていうのが定説なんだけど」

メイ「しゅごい……」

トウコ「スカート状の器官は、腰部から徐々に伸びていく、と……」

ハンペン「ラメェェェwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

トウコ「……うわ、しゅごい……これは売れるわ……買っちゃうもん、脚とか綺麗だし……」

144 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 05:51:07.48 EKhY2/9R0 43/59

メイ「……」

トウコ「顔つきの似た姉弟姦はなかなかクるものがあるわね……」

マタドガス「んんwwwwwwwトロ顔ですなwwwwwwww」

メイ「この場合はどう呼んだらいいんすかね。サリア? キーナイト?」

トウコ「ちくわぶ。男の子だし」

メイ「……」


トウコ「はあはあ、おねえさま、もうぼくがまんできないです」

トウコ「あん、ぼくおとこのこなのにぃ、おんなじメタモンのはずかしいところからうまれたサーナイトどうしでなんてぇ……」

メイ「アフレコ上手いっすね先輩、よっしゃパンツ脱ご」

ハンペン「シュゴイレシュゥwwwwwwwwwwwwwww」

152 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 05:59:45.56 EKhY2/9R0 44/59

メイ「お姉さま、好き、好きです、大好きなんですぅ」

トウコ「ふふ……わたしを相手にそんな事を言っていいのですか。大好きの大安売り……いけませんよ」

メイ「でもっ、ボク、ボク、こんなにしゅきなの、お姉さまと、メイさまと、みんなと、いっぱいなのぉ」

トウコ「欲張りなキル……『サーナイト』なんだから」

メイ「サーナイト……ボク、ボク、サーナイトなんだ、ほんとに……」

トウコ「そう、可愛くて、綺麗なサーナイトよ」



バシャーモ「」

マタドガス「まーたどがーすwwwwwwwwwwwww」

コジョンド「」

メイ「見せもんじゃねーぞ」

トウコ「モエルーワwwwwwwwwwwww」

154 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 06:07:43.72 EKhY2/9R0 45/59

バシャーモ「少年……少年……?」

ハンペン「ゲンジツミロヨwwwwwwwホモォwwwwwwww」

コジョンド「お盛んね、妬けちゃうわ」

ハンペン「モオンナオツwwwwwwwwwステミノクセニwwwwwwwwユメトクセイwwwwwwwww」


メイ「ボ、ボクもっ、ボクもお姉さまみたいにっ、髪、髪伸ばします、伸ばしてっ……」

トウコ「伸ばして、どうするの?」

メイ「伸ばして、メ、メイさまみたいにするの、くるくるにするのっ!」

トウコ「それはいい考えです。可愛い女の子のようですよ」

メイ「で、でも、ボク、ボク男のゲホ、ゲホガフッ」

トウコ「むせたwwwwwwwwwww」

メイ「あいつ声たけーんすよwwwwwww♂のくせにwwwwwwww」

マタドガス「ボガボガブーwwwwwwwwwwwwww」

159 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 06:18:06.84 EKhY2/9R0 46/59

トウコ「……なんか一発抜いたらどうでもよくなっちまったなぁ。表出てくるわ」

メイ「まだ表寒いっすよ、ソウリュウじゅうプラズマ団のアホのせいで氷漬けですし」

トウコ「わたしを誰だと思ってる」

メイ「イッシュのマジパネェトウコ先輩っす」

トウコ「そのマジパネェトウコ先輩なら、こんな程度の氷なんぞ屁でもねえ。レシ公がいりゃあな」


メイ「うわッ、自動ドア開けんでくださいよ! 穿いてないんですから寒いっす! 赤ちゃん産めなくなるっす!!」

165 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 06:26:13.74 EKhY2/9R0 47/59

メイ「……マジだ……」

コジョンド「何がー」

メイ「一発抜いたらスッゲーどうでもよくなってきた……」

マタドガス「下品なんやなwwwwwwwwスケベしようやwwwwwwwwwwww」

メイ「ちくわ……じゃねえ、あの子も飽きずによくファックすんなぁ」

コジョンド「普段が『ひかえめ』だからよ。後で会ったら、普段通りに接してあげましょう」

ハンペン「マズハナンカイナカデヤッタカダロウガwwwwwwwwwwwwwwwwwカキタレガァwwwwwwwwwwwww」

コジョンド「」

メイ「確かにあの2匹の行為は見てて画にはなるけど……なんというか、絵画の裸婦見てるみたいで全然抜けない」

マタドガス「達観した高校生みたいやなwwwwwwwwwwwwwwww」

168 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 06:33:45.60 EKhY2/9R0 48/59

メイ「今だから言うけど、野宿する時よく私の下着にねばねばついてる」

コジョンド「わたしのふとももにも、たまに……」

ハンペン「ホモカwwwwwwwwwwwwヤツノセイカwwwwwwwwwwwww」

バシャーモ「知らぬ」

メイ「……やっぱ、あの子かな」

マタドガス「きゃつで確定なんやなwwwwwwwあちしの半身が見ていたんですぞwwwwwwwwwww」

メイ「……マジで?」

ハンペン「トウコノネーチャンガヨロコビソーダナwwwwwwwwwwwwwwww」

メイ「んまぁ……あの容姿で、ばれないようにばれないように事に励んでるの考えると……」

コジョンド「……」

メイ「……悔しい、確かに可愛い。これが人に媚びるのに特化したポケモンか」

バシャーモ「解せぬ」

173 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 06:45:11.80 EKhY2/9R0 49/59

メイ「……いやー、でもさ、よくここまで育ってくれたと……達成感あるよね」

コジョンド「わたしら自体10年そこらも生きてないけどね」

ハンペン「カマトトブッテンジャネーwwwwwwwwwwwwwビッチドモwwwwwwwwwww」

メイ「このポルノテレビ、わたしまだ超ドレッドノート級処女なんですけど」

マタドガス「見苦しいですなwwwwwwwwwwwwwコポォwwwwwwwwww」

メイ「あー、でもあの顔だったらオッケーかな。下手な人間より偏差値高いし」

マタドガス「メイ殿には論者がおすすめですなwwwwwwwwwwきっと役割を持てますぞwwwwwwwwwwwwww」

メイ「あなたヤケモンじゃないし……」

マタドガス「」

178 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 06:57:03.44 EKhY2/9R0 50/59

サーナイト「おはようございます、おはようございます」

メイ「はいごくろうさまです」

サーナイト「……」

メイ「……ね、この中どうなってるの? 見せて、スカートん中」

サーナイト「ひゃ、やめて、やめてください」

メイ「ああもう、なきごえから匂いまで媚び媚びなんだから……ほら、がばぁー」

サーナイト「や、やめて……」

メイ「……ち、力もそこまで強くないし……これやば、やばいわ」

コジョンド「何だか、被虐心が服着て歩いてるみたいね」

メイ「わかる、そんな感じする……ほら、インファイト!インファイト!」

サーナイト「そ、そんな事言っちゃ……いやです……」


マタドガス「食傷ですなぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

179 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 07:02:34.09 EKhY2/9R0 51/59

トウコ「……メイちゃんメイちゃん、どんな匂いだった?」

メイ「えっとですねー……何つーか、赤ちゃんの匂いっつーか……ベビーパウダーの匂いっつーか」

トウコ「あ、わかる。何かわかる。♂のサーナイトは嗅いだ事ないけど、なんか想像できる」

メイ「でもヤバイっすよサーナイト……あのおっきな目を涙ぐませて、少女マンガみてえなバシバシの睫毛で『やめてやめて』って……」

マタドガス「キモオタに役割が持てますなwwwwwwwwwwwwwwwww」

コジョンド「わたしもさっき思わず『ねこだまし』当てて遊んじゃった……」


バシャーモ「ちょっとフェイント当ててくる、先っぽだけ」

184 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 07:12:37.38 EKhY2/9R0 52/59

メイ「……にしても、ちょっと意外かも。ポケモンずかんだとか、雑誌に掲載されてるサーナイトはいわゆる……その……」

マタドガス「顔の真横のくるくるカットですなwwwwwwwwww」

メイ「そう、あれ。あれ想像してたんだけど、進化したてって……」

コジョンド「そりゃ、キルリアの時の頭髪が短くなるわけじゃないしねえ」

メイ「人間様が羨むほどの超ロング……さて、どう料理してくれよう」


バシャーモ「バシャーモ頭なんてどうだろう、ホウエンでは有効な頭髪だったけど」

メイ「なかなかいいアイデアはねーな……」

186 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 07:21:18.36 EKhY2/9R0 53/59

サーナイト「あの、ボクは……ボクは、メイさまの髪型が……」

メイ「……これ? このわたしのあんぱんヘアの良さが分かっちゃうの?」

サーナイト「はい、素敵です……」

メイ「エ、エルレイドみたくモヒカンじゃなくてもいいの?」

サーナイト「あんぱんヘアで、お願いします……」

メイ「……まんま女の子の髪型だけど、いいの? ソッチのケある?」

サーナイト「ボ、ボクは、その……」

メイ「……ちょっと待って、ブレイク」



メイ「ヤベェって……」

トウコ「だろ? マジパネェべ」

メイ「面と向かって接してると、思いっきりビンタしてみたくなるほど可愛い……」

トウコ「わかる」

レシラム「だよな」



193 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 07:29:08.56 EKhY2/9R0 54/59

トウコ「だから、ラルトス族種ってのは危ないんだよ。人間にとってもろすぎて弱すぎる、都合が良すぎる」

メイ「身を以て経験しました」

トウコ「自分のガキも自分で満足に面倒見れねえ人間とかいう生き物が、ラルトス族種の面倒なんか見れるわけねえ」

メイ「……それが、『真実』」

トウコ「……けど、それをなんとかするのがトレーナーのお仕事。それが『理想』。オーケイ?」

メイ「超オッケー」

トウコ「よーしよしよしよしよしメイは良い子だ」

レシラム「ご褒美に私のライトストーンをしゃぶらせてやる」

バシャーモ「させるか」

レシラム「貴様は」

バシャーモ「私だ」

レシラム「お前だったのか」

194 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 07:42:07.22 EKhY2/9R0 55/59

レシラム「……トウコ、ソウリュウでの要件は済んだはずだ。早く帰って一発ぶっこきたい」

トウコ「しまりのねえドラゴンだな」

メイ「これからどちらへ?」

トウコ「……そうだな。当面は、プラズマ団のアホどもを追い回してやるか。連中の移動手段は空路だ、この早漏がいりゃ発見はラクだろ」

メイ「じゃあ、私は……」

トウコ「セイガイハに行くんだろう。マリンチューブでちくわぶちゃんとデートでもしてやんなよ、進化したてでいろいろ不安だろうしさ」

メイ「そんな事してる場合っすかね」

トウコ「連中がキュレムを保有してる以上、こっちは後手に回るしかない。まあ、気長に構えてればいいよ」

メイ「……」

トウコ「ポケモンと人間を、散り散りになんてさせるもんかよ」

198 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 07:57:14.71 EKhY2/9R0 56/59

サーナイト「メイさま、メイさま。見てください、あんぱんヘアです」

メイ「おお……私よか1,2倍くらいデカいあんぱん……」

コジョンド「ほとんどわたしがやってあげましたのよ」

メイ「……流石に背丈はわたし越えだね、よかったよかった」

サーナイト「……」

メイ「……」



メイ「やべえ、あれはときめくわ」

コジョンド「完成品はやばいものがあるわね」

メイ「わざわざ顎ひいて上目遣いでこっちの顔色伺ってくるんだよ。やばいって」

マタドガス「我もふていけいなんですなwwwwwwwwwwww忘れないでほしいんですぞwwwww」

メイ「やべえわ……」

199 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 08:03:48.47 EKhY2/9R0 57/59

メイ「……こじょっぴ、ここに彼の診察結果があります」

コジョンド「オープンするほかないでしょう」

メイ「…オープンッ」

コジョンド「…・…」

メイ「たかさ 163,5㎝ おもさ 43,7㎏、上から79、51、72」

コジョンド「……」

メイ「女の子かッ!!」

マタドガス「彼にもwwwwwwwwナニはあるんですかなwwwwwwwwwww」

202 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 08:13:26.59 EKhY2/9R0 58/59

メイ「……まあ、よく考えたら無理やり覗かなくてもさ、夜な夜なあっちから抜きに来るんだから」

コジョンド「わざわざ確かめる必要もないわね」

メイ「ああ、くそっ。あのツラじゃ『ついてる』事も忘れちゃうわ」

コジョンド「あのツラで、かくとうポケモンフリークなのよね」

メイ「かくとうポケモン使いにラチられないように注意しないといけないわ」


マタドガス「そうですなwwwwwメイ殿はバシャーモとコジョンドを連れた健全なトレーナーですぞwwwwwwwww」

204 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/16 08:19:16.74 EKhY2/9R0 59/59

第1部

                ┼ヽ  -|r‐、. レ |
                 d⌒) ./| _ノ  __ノ 


みんなもラルトスゲットじゃぞ

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