1 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/10 23:00:33.51 YU3f05C60 1/25

「・・・なんだ突然?」

わたし「憂鬱です」

「だから、なんなんだ?」

わたし「話を聞いてくれますか?」

「そんな聞こえよがしに言われるとな」

わたし「あぁ、持つべきものは親友(笑)です」

「おい」

わたし「まぁ、とりあえず、お茶にしましょうか」

元スレ
わたし「アニメ化なんてしなければよかったのです」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1344607233/

2 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/10 23:01:10.11 YU3f05C60 2/25

「で?あに・・・め?がどうしたって?」

わたし「アニメ化なんてするものではありませんよね」

「わたしはそのあにめと言うのがわからないのだが・・・妖精用語か?」

わたし「古代文明の娯楽です」

「・・・さっぱり意味がわからん」

わたし「まぁ、そこは気にしないでください」

「主題を気にするなと!?」

わたし「そんなことより、アニメ化による弊害が生まれようとしています」

「弊害?」

わたし「・・・同人です」

3 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/10 23:01:43.56 YU3f05C60 3/25

「・・・それはこの前の私へのあてつけか?」

わたし「いえいえ。貴方のせいでトラブルに巻き込まれた・・・なんてちっとも思ってません」

「はぁ。で、同人がどうした?」

わたし「アニメ化したことにより、わたしたちを多くの人が知ることとなりました」

「は?」

わたし「しかも。アニメです。カラーです。声付きです」

わたしは拳を振り上げて立ち上がります
ちょっとひざをテーブルにぶつけましたが、そんなの些細なことです
この大きな問題に比べれば

わたし「わたしたちのイメージというものが、多くの人に知れ渡ってしまったのです!」

「意味がわからん。仮に、そうだとして、どこに問題が」

わたし「わたしたちが・・・同人となって売られます」

4 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/10 23:02:43.72 YU3f05C60 4/25

「はぁ?」

Yが口を大きく開けてわたしを見上げます
しまったぁ。カメラを用意しておくべきでした
Yのこんな顔は中々見られるものではありませんのに

「どういうことだ」

わたし「つまり、多くの若者がわたしたちを空想し、捏造し、妄想を具現化させるのです」

「・・・なるほど」

わたし「しかも・・・基本的には大きな子供が好む方へと」

「例えば?」

わたし「そうですね。まぁ、間違いなく妖精さん絡みのトラブルに巻き込まれるでしょう」

「いつものことだろ」

わたし「いえ・・・それは甘い考えです」

「ほう」

5 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/10 23:03:37.67 YU3f05C60 5/25

わたし「確かに、今まで経験してきたレベルの物ですむものもあるでしょう」

「まぁ、あのレベルでも、私はもう嫌だがな」

わたし「そう、貴方なら、妖精さんサイズに変化したあと、猫耳帽とにくきゅうグローブをつけられ、語尾に「にゅ」をつけるキャラになるとか」

「ぶっ・・・そ、それは・・・嫌だな」

わたし「実際、わたしも本編で妖精さんサイズになっていますからね。それくらいの肉体変化はあるでしょう」

「ほ、ほかには?」

わたし「先輩大好き痴女だったり、生真面目委員長気質なツルペタだったり、ドが十個つくほどのSだったり」

「・・・普通のキャラはいないのか」

わたし「あとは・・・どかで怪盗のサポートと裏切りをしてたり」

「お前はどこからその発想がでてくるんだ・・・ちなみに、お前はないのか?」

わたし「わたしですか?そうですね・・・突然・・・『嘘だ!』って叫んだり、語尾に『以上』ってつけたり」

「それも大概だが・・・私よりはましなような」

7 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/10 23:04:21.54 YU3f05C60 6/25

わたし「まぁ、この程度なら正直どうでもいいのです」

「よくないだろ!?」

わたし「・・・貴方。自分が描いていた同人漫画を覚えていますか?」

「え?そりゃ、うん。まぁ」

わたし「同じことがおこります」

「ま、マジか!?」

友人Yが以上に食いついてきました
なんですかね。この鼻息に荒さは

「で、で?誰と誰?どんなカップリングだ?」

8 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/10 23:04:52.42 YU3f05C60 7/25

わたし「間違いなく・・・一番多いのは・・・わたしと・・・貴方?」

「・・・」

わ、わ、わ
この表情、永久保存しておきたいです
苦虫を噛んだ様な表情とはまさにこれをいうのでしょうね

「なんで!私が!お前なんかと!!」

わたし「それが同人なのです。それが求められているものなのです」

「ショックだぁ」

わたし「次点で、わたしと助手さん。あと、わたしと妖精さん・・・ってところでしょうか」

「・・・妖精とあんなことするのか・・・変態だな。君は」

わたし「貴方に言われたくはありません。あ、お茶のおかわりは?」

「くれ」

9 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/10 23:05:22.46 YU3f05C60 8/25

友人Y
男の子と男の子の絡みが大好きという変態さんも
さしもの、この現実は受け止められなかったようです

わたし「まぁ、正直。普通にエッチなことをする程度なら、いいんですけどねぇ」

「なに!?」

わたし「例えば・・・妖精さんパワーで」

「パワーで?」

わたし「貴方に・・・男性器が生えるとか」

「ぐはぁっ」

わたし「そして、助手さんと兜あわせを」

「ぐさっ・・・え?あ、いや・・・まて・・・ありだな」

ありだそうです

わたし「あとは、まぁ、陵辱、輪姦・・・生きてればまし・・・なんて作品も少なからずあるでしょうし」

「痛いのは嫌だなぁ・・・というか、そもそもどうしてそんな物が」

10 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/10 23:06:00.28 YU3f05C60 9/25

わたし「アニメ化によって、知名度があがり、人物像のイメージ、声、雰囲気なんかが、より鮮明になったからでしょうね」

「あにめかというのがよくわからないが・・・確かに、私たちも同人を描く上で、イメージは重要だったからな」

わたし「それに時期もいいのか悪いのか」

「時期?」

わたし「夏用に入稿するのであれば、まだ3話くらいまでしか放映してませんでしたし」

「どういうことだ?」

わたし「せめて、P子さんやO太郎さん辺りまででてくれれば、少しは分散したものを」

「お~い」

わたし「まともな人物が、わたしと助手さんとおじいさん・・・それに、貴方・・・くらいですしね」

「・・・ほら、紅茶飲んで落ち着け」

11 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/10 23:06:30.75 YU3f05C60 10/25

わたし「ありがとう・・・はぁ。きっと妖精さんの発明したエロエロな道具で、いっぱいいっぱい汁まみれになるのです」

「・・・悲惨だな」

わたし「えぇ・・・けれど、ひみつのおちゃかいがまだ先だったのは、不幸中の幸いかと」

「あ~・・・先輩方が出ると本当に悲惨な目に合いそうだよな」

わたし「巻き毛ちゃん辺りと濃厚なベッドシーンが・・・薄い本が厚くなりますわね」

「大変だな」

わたし「人事のように」

「まぁ、実際そうなったとしても、私にはわからないしな・・・お前は妖精さんの秘密道具で知るのかもしれないが」

わたし「貴方にも見せてあげますよ」

はぁ・・・夏は憂鬱です・・・冬にはみんな忘れてくれないかしら・・・他のアニメで

18 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/10 23:10:31.23 YU3f05C60 11/25

「まぁ、実際・・・同人なんてただの妄想だ。気にするだけ負けだろ」

わたし「まぁ、そうなんですけどね」

「さて。とりあえず、話は聞いたし・・・私は部屋に戻って読書の続きでもするかな」

わたし「では、わたしも家に戻ります」

「あぁ」

そう、この時はこの程度の愚痴でしかありませんでした
正直、もう少しだけ、もう一歩だけ先に踏み込んでおけば・・・この事態は予想でしたはずでした

23 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/10 23:15:41.00 YU3f05C60 12/25

わたし「ふわぁ・・・ん~・・・何か重いのですが・・・」

「おはよう」

わたし「あぁ・・・おは・・・え?」

「可愛い寝顔だったね。子猫ちゃん」

わたし「は、はぁ!?ちょ、貴方、なんでわたしのベッドにはいってきてやがりますか!?」

「何言ってるんだ・・・昨日はあんなに激しくしたくせに」

掛け布団をめくると、そこには・・・裸体の友人がいました
正直、こんなもの見る機会なんて無いと思ってましたし、見たいと思ったこともありません
それどころか、こともあろうに

「どうする?また、スル?」

わたし「しません!」

絡めてきた脚をするりとかわし、飛び起きます(←人間窮地におちいるとすごい反射神経で動けるのですね)
そんなことり・・・とりあえず、ここは逃げの一手です
部屋を飛び出し、着の身着のままですが、おじいさんに助けをあおぎます

わたし「おじい・・・え?」

25 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/10 23:19:20.33 YU3f05C60 13/25

おじいさん「・・・ここがいいのか?」

文化局長「くっ・・・っぁ、や、やめたまえ」

おじいさん「口ではそんなことをいいつつも、ほら・・・体は正直ではないか」

扉を閉じます
・・・うん。わたしは何も見なかった

「ふわぁ。酷いなぁ、いきなり飛び出すなんて」

わたし「って、裸のままでてこないでください!」

「ん?・・・シーツ・・・」

わたし「回れ右!部屋に戻って着替える」

「・・・わかったよ。子猫ちゃん」

ぞぞぞ
今までに無いくらいの鳥肌です
毛虫を見つけた時を1鳥肌とすると、これは20鳥肌くらいですかね

と、そんなこと言ってる場合ではありません

わたし「・・・よし」

裏口からの脱出に成功です

31 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/10 23:23:06.77 YU3f05C60 14/25

わたし「とりあえずは事務所に行きましょう」

幸いなことに、事務所までの道すがら、誰とも会うことがなく、無事に辿り着くことができました
事務所の中も誰も居ません。いつも通りなら、助手さんが来るまでにはまだ時間があるはずです

わたし「う~ん」

とりあえず、白衣を羽織り、紅茶を淹れます
今朝の出来事を反芻しながら、熟考
あ、もちろん、おじいさんたちのことは頭の片隅にもおいてませんよ?

わたし「・・・これは・・・アレですよね」

おもむろに、紅茶ポットの取っ手にひっついている、小さな人型の人形を取り外します
いえ、人形ではないのですが
角砂糖を一個。彼の目の前に差し出すと

妖精「たべていいです?」

わたし「どうぞ」

動き出しました

34 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/10 23:26:42.58 YU3f05C60 15/25

わたし「で?」

妖精「わかりかねます」

わたし「まだ、何も話してませんが」

妖精「そうでしたか。では」

わたし「こらこら。ポットに戻らないでください」

妖精「はい~」

わたし「わたしが朝起きたら、家族や知人がおかしくなっていましたが?」

妖精「はるのようきにさそわれただけでは~」

わたし「あれはそんなぬるいものではありません。もっとこう・・・おぞましい何かです」

妖精「なにかですか~?」「なにがあるです?」「おぞましいです」「はいよります?」「こんとんですか~」

気づいたら、事務所の部屋に住む妖精さんたちが集まってきていました
とりあえず、自分の席の瓶から金平糖を取り出し、彼らに渡します

37 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/10 23:30:57.00 YU3f05C60 16/25

わたし「とりあえず、今朝の状況を話しますので、気づいたことを教えてください」

・ ・ ・

妖精「あれかな?」「うん、あれだね」「あれか~」「あれのとりあつかいはちゅういしろとあれだけ」「あられ」

わたし「何か知っているのですか?」

妖精「こくさいてんじじょう」

わたし「国際・・・展示場?」

妖精「なつのさいてん」

わたし「夏の祭典?」

妖精「かおす」

わたし「カオス!?混沌ですか?」

妖精「あぶないです」

わたし「は、はぁ・・・国際展示場で行われる夏の祭典・・・ですか?」

妖精「まいとしなんにんもぎせいになってます」

わたし「え?」

妖精「なるなる」「しめきりまえはとくに」「あさのでんしゃでもなる」「まってるあいだにねっちゅうしょう」「はしらないでください」

38 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/10 23:33:25.50 YU3f05C60 17/25

わたし「・・・あ、それって。この前教えてもらった同人誌を売っている?」

妖精「そんなはなししました?」

わたし「えぇ」

妖精「だれだひみつをもらしたのは」「だれだ」「だれだれ?」「わたしだ」「おまえかー」

・・・あら?
なんだか、少し見ないうちに机の上が妖精さんで埋まっていますが
いつの間に

わたし「それで、それが」

妖精「おおきなこえではいえませぬが」

わたし「はいはい」

妖精「だれかがさいげんしたです?」

わたし「何を?」

妖精「どうじんし」

わたし「・・・え?」

41 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/10 23:36:44.28 YU3f05C60 18/25

わたし「でも、それはずっと昔の話では」

妖精「ん~」

わたし「どこかにあるのですか?」

妖精「ぴりぴりくる」

わたし「じゃあ・・・はい」

ぴりぴりきている妖精さんの腰と棒を紐でしばります
簡易型妖精さんダウジング棒の完成です

わたし「おねがいします」

妖精「ただではうごけませぬ」

わたし「はい」

チョコをひとかけら渡します

妖精「ぴこーんぴこーんぴこーん・・・ぴぴぴ」

棒を持ってくるくる回ると、ある方角の時だけ反応が違います
そちらに行けということなんでしょうが・・・めんどくさい

44 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/10 23:40:57.28 YU3f05C60 19/25

わたしは棒を持って、妖精さんのレーダーに従って歩きます
というか、かなり近くから反応があるみたいなのですが

妖精「ぴぴぴぴぴぴ!!」

とあるドアの前でものすごく反応しています

わたし「ここは・・・」

友人Yがヒトモニュメント計画の資料などを置いておく為に割り当てられた部屋です
まぁ、実際は彼女の趣味の本がいっぱい置いてある部屋なのですが

わたし「失礼します」

中には大量の本・本・本
一冊を手にとって見ると、表紙の絵からして少年二人が抱き合ってます
隠す気ないなぁ

わたし「え~っと、どれが問題の本なのでしょう」

正直、この中から問題となる本を探すのは、ひじょうにめんどいです
妖精さんにお願いしようかしら

46 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/10 23:43:28.84 YU3f05C60 20/25

わたし「妖精さん」

妖精「はい」

わたし「どこが一番ぴりぴり来ますか?」

妖精「むずかしいもんだいです」

わたし「・・・まさか部屋中?」

妖精「う~ん」

妖精さん。まさかの長考
いっそこの部屋の本を全部燃やすというのが一番簡単そうですね
えっと、マッチマッチ

妖精「あれです!」

わたし「あった・・・え?」

妖精さんの指が指し示す先・・・そこには
一台のコンピューターが

わたし「あ~、先の漫画サルベージで使った物ですか~・・・ここに持って来てたんですねぇ」

48 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/10 23:45:29.53 YU3f05C60 21/25

わたし「電源・・・入るのかしら」

とりあえず、スイッチを押してみます
・・・あ、動いた
この部屋、きちんと電気を通してたんですね・・・ずるい

わたし「えっと・・・あら?」

モニタに映った画面に、きけんと書かれたファイルがあるのを見つけました

わたし「これでしょうか?」

特に気にせずクリックします

わたし「これは」

51 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/10 23:47:28.21 YU3f05C60 22/25

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

わたし「・・・んっ」

「声を聞かせて」

わたし「だめっ、んんっ、ですぅ、おじいさんが、ぁぁっ」

「もう寝ているさ・・・ほら」

わたし「ひゃぅっ、そんな、っ、とこ、舐められたらっ」

「ここが気持ちいいんだろ?もっと素直になれよ」

わたし「っ、ぁ、ぁぁっ」

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

54 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/10 23:53:29.72 YU3f05C60 23/25

わたし「・・・なんですかこれは?」

妖精「なんでしょう?」「なになに?」「あ~、みつかったかぁ」「みちゃったかぁ」「すべてはひしょがやったことです?」

わたし「これ、わたしですよね?で、こっちは・・・」

なぜ、Yの持っているコンピュータにわたしとYが絡み合っている漫画が入っているのでしょうか
Yが描いた?
いいえ、それなら紙であるはずです
この中にデータで保存するようなことはできないはず

わたし「と、いうか・・・まさか」

今朝のことはこれが原因?

わたしはなるべく、詳細にはみないように漫画を先に進めます
どうやら、複数の漫画が入っており、中にはおじいさんや助手さんなども出てきています

わたし「・・・・あら?」

これは・・・以前の鳥人間コンテストで会った、兄弟でしょうか
そのお兄さんと助手さんが暗い倉庫の中で

わたし「・・・みなかったことにしましょう」

なんで描写があそこまでリアルなのでしょうか・・・怖い

61 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/10 23:58:00.54 YU3f05C60 24/25

わたし「しかし、彼らの話・・・彼女にはしていませんよね・・・ということは・・・本当にこれは過去に描かれたもの?」

けれど、ならなぜわたし達がいるのでしょうか?
謎です
もっとも、それはきっとどれだけ考えても答えの出ない謎でしょう。つまりは病題ですね

わたし「これが原因だとしたら、これを消せばいいのかしら」

妖精「それをすてるなんてとんでもない」

わたし「え?」

妖精「だいじなもの」「いべんとでしようするかも」「いらなくなればじどうできえます」「のろわれてます?」

わたし「消しちゃダメなんですか?」

妖精s『さー』

肝心な時に役に立たない子たちです
さて、ではどうしましょう

64 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/11 00:01:22.97 pG+bEbt70 25/25

数日後

わたしはとりあえず、数日分のお弁当を作って旅に出ました
事務所の机に『学術調査へ行って来ます』とメモを残して

案の定、妖精さんが減ったのか、それとも飽きたのか、帰ってきた時はすっかり元通りでした

ただ

わたし「はい。できましたよ」

助手さん「・・・」コクリ

わたし「お大事に」

助手さんは、真ん中が丸くくりぬかれたクッションを敷くようになりました
ふかくはかんがえまい


ようせいさんとなつのおまつり

Fin

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