結衣「え、私はそんなつもりじゃ……」
あかり「ごまかしたってダメだよ! いきなりあかりのおっぱい触るなんて……もう、えっち!」
結衣「いや、あかりの服についてる虫を取ろうとしたんだけど」
あかり「じゃあその虫、見せて?」
結衣「あかりが驚いた時に、どっか行っちゃったんだよね」
あかり「またそうやってごまかすんだから……正直に言ったら許してあげようと思ったのに」
結衣「まぁ胸を触ったのは悪かったと思ってるよ。ごめんね、あかり」
元スレ
あかり「結衣ちゃんのえっち…」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1344439307/
あかり「結衣ちゃん……」
結衣「でも一つ気になるんだけどさ」
あかり「なぁに?」
結衣「あかりってたまに京子に胸揉まれたりしてるよね」
あかり「うん。京子ちゃんってば困るよねぇ……もう」
結衣「でもその時のあかりってそんなに嫌がってなかったと思うんだけど。もしかしてあかりって京子の事、好きなの?」
あかり「京子ちゃん? もちろん好きだよ。あ、ちなつちゃんも好きだし……櫻子ちゃんも向日葵ちゃんも好きかな」
結衣(あれ、私が入ってないような……)
結衣「あー……なんていうか、そうじゃなくてさ」
あかり「?」
結衣「友達としてじゃなくて、それ以上の……たとえば、恋人になりたいというかそういうの」
あかり「うーん、そういう好き……じゃあないかな、京子ちゃんは」
結衣「そう……」
結衣「よかった、気のせいか」
あかり「よかったってなにが?」
結衣「いや、こっちの話だよ。でもそれじゃあ何であかりは、私が胸を触った時に怒ったの?」
あかり「うーん……なんでか分からないけど、すごく恥ずかしかったんだぁ」
あかり「京子ちゃんに触られた時も恥ずかしかったんだけど、結衣ちゃんに触られた時はもっと恥ずかしかった」
結衣(私に触られると恥ずかしい、ねぇ……)
結衣「そういえば、ちなつちゃんはどうしたの?」
あかり「日直だから少し遅れるって。もうすぐ来ると思うけど」
ちなつ「結衣センパーイ!」ガラッ
結衣「噂をすれば……ってうわっ! いきなり抱きついてくるとは……」
ちなつ「結衣先輩の身体やわらかぁい♪」
あかり「だ、だめだよちなつちゃんっ!」
結衣「……あかり?」
ちなつ「いきなり大声あげてどうしたの、あかりちゃん」
あかり「え、えっと……」
ちなつ「もしかして、私が結衣先輩に抱きついたのが羨ましいの? ……ってそんな訳ないか」
あかり「…………」
ちなつ「あれ、京子先輩はどうしたんです?」
結衣「あー、あいつは宿題忘れて居残り中」
ちなつ「な、なんですってー!?」
結衣「そんなに驚く所かな……?」
ちなつ「驚きますよっ! だって、だって……」
あかり「だって?」
ちなつ「さっきまであかりちゃんと結衣先輩が二人きりだったってことじゃないですかぁ!」
結衣「あー、うん。そんなことだろうと思った」
ちなつ「あかりちゃん! 一体さっきまで結衣先輩と何をしていたの!?」
あかり「え? 少しお話して、結衣ちゃんがあかりのおっぱいを……」
結衣「ちょっと、あかり!」
あかり「あ……」
ちなつ「な、な、な……なななななな!? 結衣先輩、これは一体どういうことですか! 詳しく説明してください!」
結衣「ちなつちゃん落ち着いて、あれはただの事故であって」
あかり「事故? 事故って言いはるんだね結衣ちゃん! あかりはすごく気にしてるのに……」
結衣「さっき謝っただろ……これ以上どうしろっていうのさ」
ちなつ「そうだ! 私が結衣先輩のおっぱいを揉めばいいんです! それであかりちゃんは私のおっぱいを揉む! これでおあいこですね!」
結衣「いや、意味が分からん……」
あかり「うーん、あかりが結衣ちゃんのおっぱいを触れば……おあいこ、かな?」
結衣「まぁ確かに……」
ちなつ「ちょっと待ってあかりちゃん! それじゃあ私が結衣先輩のおっぱいを揉めないでしょ!」
あかり「え、ちなつちゃんは別におっぱい触られてないよね」
ちなつ「結衣先輩、今すぐ私のおっぱいを揉んでください!」
結衣「なぜそうなる」
結衣(早く京子来てくれないかなぁ……収集がつかないよ)
ちなつ「もう、結衣先輩ったら恥ずかしがり屋さんですね。でも今日は、ちょっと強気に攻めちゃいます」
ちなつ(もし結衣先輩が、あかりちゃんのことを好きなら……私に残されたチャンスは今しかないもん)
結衣の身体に飛び乗って馬乗りになるちなつ。
そしてゆっくりと、結衣の顔に自身の顔を近づけていく。
結衣「ちなつちゃん……これ、シャレになってないんだけど」
ちなつ「シャレじゃないです。私、本気で結衣先輩のことが好きなんです」
結衣「……っ!?」
結衣「その言葉はすごく嬉しい。でも、ごめん……私には好きな人がいるんだ」
ちなつ「嘘……ですよね?」
結衣「嘘じゃない。本当にごめんよ……」
ちなつの瞳からこぼれ落ちる涙が結衣の頬を伝っていく。
ちなつ「じゃあせめて、一度だけ」
ちなつ「一度だけ……キス、してもいいですか?」
結衣(どうしたものかな……ちなつちゃんの気持ちに答えてはあげたいんだけどさ)
結衣(私の好きな人がすぐ傍にいるんだよね……)
あかり「…………」
結衣(いや……ちなつちゃんは勇気を振り絞って告白してくれたんだ)
結衣(少しぐらいその思いに答えてあげたい)
結衣(告白は受け入れてあげられないけれど、ちなつちゃんは私にとって大切な人なんだから)
結衣「……いいよ、ちなつちゃん」
ちなつ「本当、ですか?」
結衣「ん。目、閉じてるから……」
ちなつ「そ、それじゃ……行きますよ」
結衣「ん……」
結衣(これがちなつちゃんの唇か。すごく柔らかいんだな)
ちなつは何度も軽いキスを重ねていった後、結衣の身体を抱きしめた。
結衣(わわわっ!? いきなり抱きついてくるとは……ってんんっ!?)
突如、結衣の唇に柔らかい感触の何かが入ってくる。それはちなつの舌だった。
結衣(これって確かディープキス、って言うんだっけ? さ、さすがに心の準備が……!)
結衣が混乱している間にもちなつの舌は入り込んでくる。
そしてちなつの舌が結衣の舌の表面を舐めていく。
結衣(なんだかドキドキしすぎて、身体に力が入らないぞ……)
無防備になりつつある結衣の胸を、手で優しく撫でるちなつ。
結衣(ちょ、ちなつちゃん……?)
結衣の胸を優しく撫でていた手は、身体のラインに沿って下へと向かう。
そしてスカートの中に入り込み、結衣の下着に……。
結衣「ストォオオオップ!」
両手で思いっきりちなつを突き飛ばす結衣。
ちなつ「きゃああああっ!」バタッ
結衣「もう、キスだけって言ったでしょ!」
ちなつ「あはは……結衣先輩が可愛くて、つい」
結衣「まったく。油断も隙もないんだから……」
ちなつ「あれ、あかりちゃん? おーい、起きてる?」
結衣「顔が真っ赤になってるな……というか気絶してる? ま、あんな光景を見たら無理もないか」
ちなつ「あの……結衣先輩」
結衣「なに?」
ちなつ「結衣先輩が好きなのって、あかりちゃんですか?」
結衣「なんでそう思う?」
ちなつ「そりゃ、結衣先輩があかりちゃんのおっぱいを揉んだからですよ」
結衣「だからあれは事故だと何度言えば……あかりが好きなのは事実だけどさ」
ちなつ「そうですか。いいなぁ、あかりちゃん……結衣先輩に好きになってもらえて」
ちなつ「結衣先輩……今からあかりちゃんにキスしちゃいません?」
結衣「は、はぁ? 一体ちなつちゃんは何を言ってるのかな」
ちなつ「あかりちゃんってすごく可愛いですよね」
結衣「そりゃ、まぁ……うん。あかりはとっても可愛い」
ちなつ「う、うぅ……」
結衣「なんで涙目になってるの!? ち、ちなつちゃんもすごく可愛いって」
ちなつ「えへへ」
結衣「……可愛いって言って欲しかっただけ?」
ちなつ「違いますよ。私が言いたいのは、どこかの誰かにあかりちゃんを取られちゃう前に……何とかした方がいいんじゃないんですかってことです」
結衣「……?」
結衣「あー、そういうことか」
ちなつ「そうです! 今は絶好のチャンスなんです。ここでキスしてあかりちゃんを起こせば……」
結衣「いやいや、ダメでしょそれは。相手の気持ちを無視してそういうことはしたくない」
ちなつ「そんなこと言ってる間に、あかりちゃんを他の人に取られたらどうするんです?」
結衣「あかりがあいつと居て幸せになれるなら、それが私の幸せにもなるよ」
ちなつ「……本当に?」
結衣「あぁ」
ちなつ「今、視線を逸らしましたね」
結衣「気のせいでしょ」
ちなつ「気のせいじゃないです。それにあいつ、と言いましたよね。もしかしてあかりちゃんのことが好きな人を知ってるとか?」
結衣「……やれやれ。ちなつちゃんにはかなわないな」
結衣「誰にも言っちゃダメだよ?」
ちなつ「言いません」
結衣「京子のやつ、あかりの事が好きなんだ」
ちなつ「えぇっ、京子先輩がですか!?」
結衣「やっぱり驚くよね」
ちなつ「だって京子先輩は私のことが……」
結衣「もちろんちなつちゃんのことは好きだけど、それ以上にあかりのことが好きみたい」
ちなつ「でもそんな風には全然見えなかったですよ。粘土であかりちゃん作ってチョップしたりとかしてるし」
結衣「京子は好きな子ほどとことんいじりたくなるのさ……困ったもんだよね」
結衣「でも京子になら、あかりを任せられるよ。きっとあかりも私なんかより京子の方が……」
ちなつ「何言ってるんですか! しっかりしてくださいよ結衣先輩!」
ちなつ「あかりちゃんが結衣先輩と京子先輩のどっちか好きなのかなんて分からない」
ちなつ「どちらも恋愛的な意味では見てないかもしれない」
結衣(……ん? 何か引っかかったぞ今の言葉)
ちなつ「実際はどうなのかなんて、あかりちゃんしか分からないんです」
ちなつ「なら思い切って想いを伝えましょうよ。でないと……後悔すると思います」
ちなつ「私も、今日結衣先輩に想いを伝えられなかったら、絶対に後悔してるから」
結衣「ちなつちゃん……」
結衣「ちなつちゃんの言葉で大切なことを思い出したよ」
ちなつ「結衣先輩……」
結衣「そんな眩しい眼差しを向けないでくれ……なんていうか、ある意味すごく卑怯なことを思い出しちゃったんだ」
ちなつ「卑怯……?」
結衣「さっきあかりが京子のこと恋愛的な対象としては見てないって言ってた……」
ちなつ「えっ」
ちなつ「結衣先輩のことは何て言ってたんですか?」
結衣「えーっと……私の名前は出てきてない。ちなつちゃんや大室さん、古谷さんの名前は出てきてたのに」
結衣「もしかして、私のことは割とどうでもよかったり……?」
ちなつ「もう、すぐ弱気になるんですから……たまたまですよ、たまたま!」
ちなつ「とにかく、あかりちゃんが京子先輩に恋愛感情を抱いていないって情報は大きいですね! チャンスですよチャンス!
結衣「た、確かにそうだけどさ……」
ちなつ「そうと分かれば、早くあかりちゃんに熱いキッスを……」
結衣「え……本当にやるの? というかなんでそんなにワクワクしてるのかな、ちなつちゃんは」
ちなつ「そりゃあ結衣先輩がキスするところを間近で見られるんですから。ワクワクしないはずがありませんよぉ」
ちなつ「ケータイでバッチリ撮影もしてあげますからねー。あ、ちなみにさっきの私とのキスも撮影済みですよ」
結衣「ちょ、何やってんのさ……後で削除するからね」
ちなつ「いくら結衣先輩の頼みでもそれは聞けませんねぇ」
結衣「……キスは、しない」
ちなつ「えぇーっ」
結衣「あかりが起きたら、告白するよ」
ちなつ「そう、ですか」
結衣「ありがとうね、ちなつちゃん。ちなつちゃんが居なかったら、告白なんてできなかったと思う」
ちなつ「結衣先輩……お礼はキスでいいですよ♪」
結衣「残念ながらキスは一度だけです」
ちなつ「あはは、それは残念ですね」
――数分後
あかり「ん……あれ? あかり、眠っちゃってたのかなぁ」
結衣「……!」
あかりが目を覚ました瞬間、ちなつの方に目をやる結衣。
ちなつはそれを見て頷くと、無言で部室から出ていった。
結衣「起きたか、あかり」
あかり「うーん、なんであかり眠っちゃってたんだろ。確か結衣ちゃんとちなつちゃんが……あぁっ!」
あかり「ゆ、結衣ちゃんとちなつちゃんって……お、お付き合いしてるの?」
結衣「いいや、してないよ。よく思い出してごらん」
あかり「えっと……あ」
結衣「思い出した?
あかり「ちなつちゃんが結衣ちゃんに告白して、結衣ちゃんはそれを断って……一度だけ、キスしたんだっけ」
結衣「そういうこと」
あかり「あれ、ちなつちゃんは?」
結衣「今日はもう帰った」
あかり「そっか。あんなことがあったんだし、無理もないよね……」
あかり「結衣ちゃんは、何でちなつちゃんの告白を断ったの? 好きな人がいるのかな」
結衣「うん。私が好きなのは……」
あかり「好きなのは?」
結衣「……あかりだよ」
あかり「え、えええええええええっ!?」
結衣「…………」
あかり「好きって言ってくれるのは嬉しいんだけど……その、なんて言うか」
結衣(恋愛うんぬんの対象としては見れない……か?)
あかり「ちなつちゃんが可哀想じゃないかな。ちなつちゃんが告白した直後に、告白するなんて」
結衣「……っ!」
あかり「今はそういう気持ちにはなれないよ、ごめんね……」
結衣(分かってる、そんなことは分かりきっている)
結衣(でも、そのちなつちゃんが後押しをしてくれたんだ。自分の気持ちを踏み台にした上で……)
結衣(だから、こんな所で引くわけにはいかない。ここは強気に攻めるんだ、ちなつちゃんが私にしたみたいに!)
結衣「あかり」
あかりに近づき、その身体をぎゅっと抱きしめる結衣。
あかり「ゆ、結衣ちゃん……?」
結衣「私はあかりが好きだ! 大好きだ!」
あかり「結衣ちゃん、離して……」
結衣「いいや、離さない。ここで離したら、もう二度とあかりを抱きしめる事はできない気がするから」
結衣「あかりが気絶してる間、ちなつちゃんと話していた」
結衣「ちなつちゃんは、私があかりに告白するように後押しをしてくれたんだ」
あかり「え? ちなつちゃんは、結衣ちゃんのこと……好きなんだよね? なんでそんなこと……」
結衣「ちなつちゃんが私のことを好きだからこそ、私のことを真剣に考えてくれたんだと思う」
あかり「ちなつちゃん……」
結衣「あかり、大好き」
結衣があかりの耳元でそっとささやいた。
結衣「返事を……聞かせて?」
あかり「あかりは結衣ちゃんのことが……」
結衣「…………」
あかり「結衣ちゃんのことが、よく分からないの」
結衣「……え?」
あかり「何だか最近ね、結衣ちゃんとお話してるとすごく嬉しかったり、結衣ちゃんの身体に触れるとすごく恥ずかしくなっちゃったり」
あかり「結衣ちゃんのことを考えてるだけでドキドキしちゃうんだぁ」
あかり「今日、結衣ちゃんに胸を触られた時も……すっごくドキドキしちゃった」
あかり「でも結衣ちゃんとケンカした時は、すごく胸が痛かった。なんだか締め付けられてるみたいな……」
あかり「いったいなんだろうね? とってもふしぎな感じ」
結衣「あかり。きっとね……それが恋っていうものだよ」
結衣「私もあかりと話してるとすごく楽しいし、あかりの身体に触れたりすると恥ずかしくて……でも嬉しくもあって」
結衣「ケンカしたらすごく苦しくなるんだ」
あかり「じゃああかりは結衣ちゃんに……恋、してるのかな?」
結衣「うん。恋、してるんだと思う」
あかり「そっか、これが恋なんだぁ。えへへ……何だかすごくドキドキしてきちゃった」
結衣「それじゃ、改めて聞こうかな……あかり、私と付き合ってくれますか」
あかり「は、はいっ」
――部室の扉前
京子「たはは……あかりは結衣に恋してたのか、気づかなかったなぁ」
ちなつ「京子先輩……」
京子「あ、あれっ? なんで泣いてるんだろ……あぁ、もう。ちなつちゃんに恥ずかしい所見られちゃったなぁ」
ちなつ「京子先輩だって、私の恥ずかしい所を見たじゃないですか。おあいこですよ、おあいこ」
京子「そうだね。あかり……なんでだよぉ、あかりぃ。うぅっ、ぐすっ……」
声を押し殺して泣きじゃくる京子を、ちなつはそっと抱きしめて頭を撫でた。
京子「ちなつちゃん……?」
ちなつ「きょ、今日だけですからね。さっき京子先輩もこんな風に慰めてくれましたし」
ちなつ「あくまでそのお返しですから。勘違いしな……ってあぁ、勘違いしてるのは私の方ですね。京子先輩が好きなのは、あかりちゃんでした」
京子「あれー? いじけちゃった?」
ちなつ「いじけてなんていませんっ!」
京子「私はちなつちゃんも大好きだぞー?」
京子はそんな事を言いながらちなつの頬にキスをする。
ちなつ「なっ、なにするんですか京子先輩!」
京子「うーん、涙の味はしょっぱいですなぁ」
ちなつ「も、もう! 京子先輩なんて知らないんだからっ!」
二人がそんな風に騒いでいたら、部室の扉が開かれた。
結衣「おい二人とも、丸聞こえだぞ」
京子「げぇっ、結衣!」
結衣「いきなりげぇっ、はないだろ……まったく」
ちなつ「そうですよ。京子先輩ったら失礼ですねぇ」
京子「えぇ、ちなつちゃんは結衣の味方なの? さっきまであんなに私に甘えてくれてたのに」
ちなつ「ちょ、結衣先輩の前で何言ってるんですか! 結衣先輩、京子先輩の言うことなんて真に受けちゃダメですからね!」
結衣「ごめん、ほとんど聞こえてた……」
ちなつ「そ、そんなぁ! もう、京子先輩のせいですから!」
あかり(ちなつちゃんの泣き声がものすごく大きかった……っていうのは黙っておいたほうがいいよね)
ちなつ「あかりちゃん」
あかり「な、なにっ?」
ちなつ「何でそんなに驚いてるんだか……結衣先輩を悲しませたりしたら、許さないんだからねっ!」
あかり「う、うん。分かったよ」
京子「結衣はあかりを泣かせたりすんなよ?」
結衣「しないから。むしろそれを言われるべきはお前だろ……」
京子「なんのことかわかりませんなー」
結衣「ったく……じゃ、今日はそろそろ帰るとしますか」
京子「ふっふっふっ……お二人は結衣ん家でお泊りですかい?」
ちなつ「結衣先輩と初夜を……? ぐぬぬぬ、あかりちゃんが羨ましすぎる!」
結衣「いやいや、そういうのはまだないから」
京子「まだ? っていうことは……」
ちなつ「あああ……いずれ結衣先輩があかりちゃんに汚されていくのね。チーナ大ショック」
あかり「ええっ! あかりは結衣ちゃんを汚したりしないよぉ! あ、砂遊びとかしたら汚れちゃうかな……」
京子「あぁ、やっぱりあかりはお子様だ」
ちなつ「ですね……」
あかり「あかり、お子様じゃないもーん! 結衣ちゃんも何か言ってあげてよぉ!」
結衣「あかりはかわいいなぁ」
結衣はにこにこと笑いながら、あかりの頭を撫でる。
あかり「もう、結衣ちゃんまで子供扱いするなんて……ひどいよぉ!」
おわり