1 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 00:52:51.47 MF6hdv+j0 1/33

「何だよ?」

「あれれ?うーんとね」

「どうしたんだよ」

「何言いたいか忘れちゃった…」

「この短時間でか…」

「うん、ごめん」


元スレ
女「ねぇねぇ、男?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1343922771/

2 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 00:53:27.36 MF6hdv+j0 2/33

「別にいいよ。俺もう帰るな」

「あ!待って!帰ってる時に思い出すかもだから一緒に帰っていい?」

「ん?あぁ、別にいいけど」

「やったー!」


4 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 00:54:15.90 MF6hdv+j0 3/33

「じゃあ、帰るぞー」

「うん!」


8 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 00:56:05.67 MF6hdv+j0 4/33

「あぁ、疲れた…家までワープ出来たらいいのに」

「そしたら男と一緒に帰れないじゃん」ボソッ

「んー?」

「何でもないよー」

「そっか、そういや、思い出したか?」


10 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 00:57:42.96 MF6hdv+j0 5/33

「何を?」

「それも忘れたのか…」

「あぁ、あの事か…もういいや」

「そうか…」

「うん」

11 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 00:59:37.34 MF6hdv+j0 6/33

「………………」

「………………」

「…………ちょっと待て、何言おうとしてたのか俺が気になってきた」

「そっか」

「そっかじゃねえよ、思い出してくれ、すっきりしないから」

「うーん、何だったかなぁ…」

12 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:01:01.01 MF6hdv+j0 7/33

「くそっ!気になる」

「多分今聞かなくてもいいものだよ?」

「それでもいいから!」

「うーん…」

「あ、もう男の家着いたじゃん」

「くそっ!明日!明日の学校までに思い出してくれ」

「んー、出来ればね」

「おう!頼むぞ!」

14 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:02:51.69 MF6hdv+j0 8/33

「お!来たか女!思い出したか?」

「あ!忘れてた…」

「おーい!」

「ごめんねー」

「よし!今日も一緒に帰るぞ!」

「うん、分かった」

「あーくそ、気になる」
オーイセキニツケ
「じゃあ、後でな」

「んー」

(やった、今日も男と帰れる)


19 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:05:07.17 MF6hdv+j0 9/33

「そして、放課後なわけだが思い出したか?」

「うーん、ぜんぜん」

「そうか…」

「ごめんねー」

「なんかどうでも良くなってきた」

「そう?」

「うん、まぁいっか的な感じに」

「そっか」

「じゃあ帰るか」

「うん」

21 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:06:17.21 MF6hdv+j0 10/33

「あー疲れた…」

「家までワープ出来たらいいのにって?」

「…なぜそれを?」

「毎日言ってるし」

「そっか」


22 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:07:44.35 MF6hdv+j0 11/33

「しっかし、やっぱり気になるな」

「どうでも良くなったんじゃないの?」

「そういったけど、実際優先順位が下がっただけ」

「ふーん」

「うん、家に着いたか…」


23 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:10:20.73 MF6hdv+j0 12/33

「あ!」

「思い出したか!」

「ううん、違うの、猫」

「そっか…」

「ん、可愛いなぁ」ナデナデ
ニャー
「そうだな」

「俺荷物おいてくる」

「にゃーお」

「聞いちゃいねぇ…」


27 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:13:06.61 MF6hdv+j0 13/33

「にゃー」

「にゃーにゃー」
ニャー
「何してんだよ…」

「にゃ?」

「猫と遊んでた」

「そうか」

「ちょっとさ、話あるから、家に入んね?」

「ん、いいよ」


28 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:15:02.22 MF6hdv+j0 14/33

「話って何?」
ニャー
「猫連れてきたのか…」

「ダメだった?」

「いや、別にいいけどよ」

「ありがと」

「…でな、本題に入るんだけどな」

「うん、どしたの?」


30 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:16:09.10 MF6hdv+j0 15/33

「俺さ…」

「うん」

「1週間後さ、引っ越すんだわ、結構遠くに」

「ん?」

「引っ越すことになった」

「え…………」

「みんなには明日学校で話すんだけどさ」

33 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:19:37.59 MF6hdv+j0 16/33

「みんなには明日学校で話すんだけどさ」

「なんで?」

「なんで?私には先に教えてくれたの?」

「………それはな」

43 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:35:47.12 MF6hdv+j0 17/33

「………それはな」

「……」

「それは俺がお前の事好きだからかもしれねぇ」

「………え?」

「あはは、何言ってんだ俺は…」


45 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:37:09.45 MF6hdv+j0 18/33

「ハハハ、ごめんな、急にこんなこと言って」

「だいじょぶ……」

「私もう帰るね………」

「……おう」

「じゃあ」

「じゃあな」


46 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:38:14.78 MF6hdv+j0 19/33

バタン
「はぁ」

「ああああああ!なんで俺あんな事言っちゃったかなぁ‼」

「うわぁ!本当に馬鹿な事した!」

「もう死にたい…」

「………………」

「……………グスッ」

「くそっ!くそっ!ぜってぇ嫌われた」

「………………くそっ」

「……………」

48 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:39:05.67 MF6hdv+j0 20/33

オトコクンガテンコウシテシマウソウデス
エーマジデー シラナカッタァ オトコマジカヨォ
「…………………」

(女に話しかけづらい……)

「うん、うん、結構遠くにね」

「メール?あぁ、全然大丈夫だよ」

49 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:41:58.02 MF6hdv+j0 21/33

男友「男なんか元気ねぇなぁ?」

「そうか?」

男友「おう、親友みくびんなよ、そんなの少しみればわかるっての」

「そっか」

男友「なんか最近付き合い悪いしよ」

「ごめんな」

男友「どうしたんだ?なんでも相談してみろよ」

「おう、ありがとな」

男友「どうってことねぇよ」

「でも、これは俺が自分で解決しなきゃダメな問題だから」



50 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:42:35.40 MF6hdv+j0 22/33

男友「そっか、まぁ困ったらいつでも相談しろよ?」

男友「俺らはいつまでも親友だからな」

男友「……転校しても」

「!」

男友 ニカッ

「おう!」


51 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:43:45.13 MF6hdv+j0 23/33

「今日か」

男父「おい、学校の先生にも挨拶行くぞ」

「ん」


52 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:44:41.80 MF6hdv+j0 24/33

職員室
男男父「お世話になりました」

先生「あっちでも頑張れよ」

「はい!」

男父「俺は先生と少し話があるからお前は先に行ってろ」

「ん」

53 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:45:33.46 MF6hdv+j0 25/33

(この校舎も今日で最後か……)

(もう下校時間か……)

「やぁっと見つけた」

「!」

「ひどいじゃん?」

「告白して逃げるなんてさ…」

「ごめん」


54 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:46:30.51 MF6hdv+j0 26/33

「あの日帰ってごめんね」

「いや、あの時いきなり告白して悪かった気持ち悪かったよな」

「え?」

「帰っちゃうほどだとは自分も……女「気持ち悪いわけないじゃん」

「!」


58 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:48:08.92 MF6hdv+j0 27/33

「私ね」

「男に伝えなきゃいけないことあったから探してたんだよ」

「え……何を?」ドキドキ

「言おうとして忘れてたこと」

「え!あ、あぁ…」



60 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:48:51.11 MF6hdv+j0 28/33

「私ね、あの時ね」

「男に告白しようとしたの」

「……………ま、マジで?」

「そしたらさ、男が先に言っちゃうんだもん、びっくりしたよ、しかも引っ越すって言うんだもん」

「ごめん」

「謝る事じゃないよ」

63 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:49:56.78 MF6hdv+j0 29/33

「私ね、自分の告白出来なかったからさ」

「先に告白してきた男見て、勇気あるなぁ~って思って」

「もっと好きになっちゃった」


「…………」

「私の告白OKしてくれますか?」

66 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:51:11.70 MF6hdv+j0 30/33

「……も、もちろん」

「じゃあ、キスして欲しいなぁ」

「え……マジか」

「もぅ、私とキスするのは嫌?」

「そんな事ない!」

「ふーん、そんな事言ってしてくれないじゃん」


69 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:52:00.85 MF6hdv+j0 31/33

男 ドキドキ

「お、女」

「いや!女さん好きだ!付き合ってくれ!」

「!」


73 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:55:32.48 MF6hdv+j0 32/33

「……はい!」
チュ
「っぷはぁ」

「ファーストキス///」

「え、あ、マジで」

「うーんと、あ、ありがとう?」

「フフフ」

「いつまでも待ってるからね」

「男さん」ニッコリ



75 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/08/03 01:56:37.44 MF6hdv+j0 33/33

ここまで見てくださって
ありがとうございます
童貞の妄想でした

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