1 : 以下、名無し... - 2011/12/08 22:42:03 u6+xFQ7RO

ザザーン

「お兄ちゃーん」

「はーい」

「お兄ちゃーーん」

「はーーい」

「あはは、きゃっきゃっ」チャプチャプ

「楽しそうだな、来てよかった」

「お兄ちゃーーーん!一緒に遊ぼうよーー」

「はーい、今行くよ」

元スレ
妹「海水浴に行こう」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1323351723/l50

5 : 以下、名無し... - 2011/12/08 22:44:23 u6+xFQ7RO

「何して遊ぶんだ?」

「私ボートに乗りたい」

「ちょうどあそこにあるじゃないか」

「ジュースとおやつ持っていくね」

「釣竿も持っていこうかな……」

「さ、行くよー」

11 : 以下、名無し... - 2011/12/08 22:47:52 u6+xFQ7RO

「暑いね……」チャプチャプ

「日焼けどめ持ってる?」チャプチャプ

「あるよ。塗ってあげるね」

「く、くすぐったいな……」

「はい、次はお兄ちゃんの番ね」

「いいよ」

「待ってね、後ろ向くから……」プチ

「ブ、ブラ外すの?」

「だってぇ……後が残るの嫌だもん」

「ふむ……」

「背中からお願いね」

「背中『から』?」

「うん」

15 : 以下、名無し... - 2011/12/08 22:52:16 u6+xFQ7RO

「はい、背中は塗り終えた」

「じゃあ前もお願いしようかな……」クル

「まて」

「だめ?」プルルン

「少しは隠せよ」

「いいじゃん、誰も見てないよ」プルルン

「うほ……」

「ほらはやくー」

「……」ムニュ

「へっへっへー……まんべんなく塗ってくれないと駄目だからね」



16 : 以下、名無し... - 2011/12/08 22:55:39 u6+xFQ7RO

「お兄ちゃん、もっと強くしてくれないとくすぐったいよ」

「うぉお、指が沈む……」ムニュムニュ

「……ぁんっ……!」

「そういうのはやめろ」

「てへ、ごめん」

「ほら、これでいいか」

「あとは足かなぁ」

「なんと」

「横になるから、お願い」ゴロン

18 : 以下、名無し... - 2011/12/08 22:58:56 u6+xFQ7RO

「……」ヌリヌリ

「もっと上までー」

「恥ずかしいんだぞ、こっちは」

「遠慮しなくていいのに」

「そんなこと言われても」

「せっかく二人きりで海に来たのに……」

「……」

「お兄ちゃん全然水着もほめてくれないし」

「可愛いよ」

「もー遅いもん」

22 : 以下、名無し... - 2011/12/08 23:03:03 u6+xFQ7RO

「ほら、お兄ちゃんも横になろ?」

「……」ゴロン

「ふふ、ボートの床って狭いね」

「うん」

「でも、こうしてお空を見てると、すごく気持ちいいね」

「360度空だなぁ」

「ね、お兄ちゃん」

「なんだ」

「もっとくっついてもいい?」

「あぁ……」

「……」ギュッ

「……」ギュッ

24 : 以下、名無し... - 2011/12/08 23:05:29 u6+xFQ7RO

「お兄ちゃん、寝ちゃった……」チャプチャプ

「可愛い寝顔だなぁ……」

「……」

「……ちゅっ……」

「えへへ……大好きだよ」

「ぐがーぐがー……」

「このままずっと二人でいたいなぁ……」

26 : 以下、名無し... - 2011/12/08 23:07:34 u6+xFQ7RO

「ん……寝ちゃったか……」

「すーすー……」

「もう夕方かぁ……」

「すーすー…」

「そろそろ戻らないとな……」

「宿の飯が楽しみだ……さてオールを持って、岸に」

「……」

「岸ってどっちだ」

「ぐがー……お兄ちゃん……」

27 : 以下、名無し... - 2011/12/08 23:10:31 u6+xFQ7RO

「大変残念なお知らせがあります」

「なぁにぃお兄ちゃん……まだ眠いよぉ……」

「あのな、言いにくいんだけど」

「ま、まさか……」

「そのまさかだ」

「お兄ちゃんの浮気者っ!私がいるのに彼女作るなんてっ!」

「いや違うし……」

「じゃあ何よー!」

30 : 以下、名無し... - 2011/12/08 23:14:31 u6+xFQ7RO

「どうやら漂流したらしい」

「なーんだ、そんなことかぁ」

「そんなことってお前な」

「お兄ちゃんがいるから大丈夫だよきっと」

「いやいや、大自然の中ではあまりに無力だから」

「そうかなぁ」

「船が通ればいいけど、もう日が暮れそうだし」

「食べ物と飲み物ならあるからなんとかなるよ」

「おやつとジュースが少しあるだけじゃないか……」

32 : 以下、名無し... - 2011/12/08 23:17:38 u6+xFQ7RO

「とりあえずその食料を大切にしてだ」

「グビグビ……そうだね」ゴクゴク

「アッー!」

「な、何っ!」ビクッ

「お前なぁ、水分が一番大事なんだから取っとけよ!」

「水ならそこらへんにいっぱいあるじゃん」ゴクゴク

「アッー!」

36 : 以下、名無し... - 2011/12/08 23:21:18 u6+xFQ7RO

「海水の濃度はおよそ3%、体内の塩分濃度は0.9%なんだ。これがどういうことかわかるか?」

「よくわかんないけどお兄ちゃんが物知りなのは分かったよ」ゴクゴク

「だから飲むなって!」

「あ、空になっちゃった……」

「だめだこいつ……」

「海水汲んでおくから飲んでね」ザパア

「やめろー!」

41 : 以下、名無し... - 2011/12/08 23:26:49 u6+xFQ7RO

「……うぅ、喉が乾いた……」チャプチャプ

「全然船も通らないね」

「仮に通ったとしてもこんなに暗くちゃな……」

「ほらお兄ちゃん、クッキー食べて元気だして」ボリボリ

「口が乾くからいらない」

「ねぇねぇ、せっかく二人きりなんだから何かしようよー」ユサユサ

「二人きりは二人きりだけどなぁ……」

42 : 以下、名無し... - 2011/12/08 23:31:25 u6+xFQ7RO

「お兄ちゃん……」ギュッ

「よ、よせ……今はちょっとシリアスな気分だから」

「わたし、お兄ちゃんが一緒だから怖くないよ」ギュッ

「え……」

「きっとお兄ちゃんが助けてくれるって信じてるから」

「……」

「だから頑張ろ?」

「う、うん……」

「きっとどこかの海岸に流れ着くよ」

「だといいけどな……」チャプチャプ

「……もう寝よ?」

「もう少し船が通らないか見てるから。先に休みな」

「……うん。ありがと」

45 : 以下、名無し... - 2011/12/08 23:35:51 u6+xFQ7RO

~翌朝~

「う……朝か……」チャプチャプ

「すやすや……」

「いでででで……慣れないところで寝たから体中が痛い」

「ん……ふぁあああ……」

「起きたか」

「あ……お兄ちゃんおはよ」

「よく眠れたか?」

「うん……ご飯食べたい」

「そんなものは無い」

「な、なんでー!」

46 : 以下、名無し... - 2011/12/08 23:39:23 u6+xFQ7RO

「悪いけどただいま絶賛漂流中だ」チャプチャプ

「あ、そうだった……」

「一応釣りはしてみるけど、こんなとこでかかるか分かんないしな」

「魚よりお肉食べたいなぁ」

「うみねこでも捕まえればいいのか」

「それに歯磨きして顔洗いたいよーはやく何とかしてよー!」

「うわぁ……」

47 : 以下、名無し... - 2011/12/08 23:42:29 u6+xFQ7RO

「うぅ……腹減った……釣れない」グギュルルル

「お兄ちゃん頑張れー」

「お前は何してるんだ?」

「することないから日光浴してるの」

「船が通らないか見てろよ!」

「通るわけないよ、こんなところ」

「いいから起きて見張っててくれ。船が通ったら大声だすんだぞ」

「はーい」

49 : 以下、名無し... - 2011/12/08 23:46:15 u6+xFQ7RO

「ねーお兄ちゃんお兄ちゃんっ!」チャプチャプ

「船かっ!?」

「違うよ、おしっこしたい」

「なんだ……そんなもんその辺ですればいいだろ」

「その辺って?」チャプチャプ

「ボートのはしっこ」

「む、無理だよそんなの!お兄ちゃんのバカ死んじゃえっ!」

「このままだと死ねるけどな……」

54 : 以下、名無し... - 2011/12/08 23:58:30 u6+xFQ7RO

「うぅ……絶対こっち向かないでね」

「水着をずらしてささっと済ませろよ」

「う……」チョロロロロ

「あ、ちょっと待って」

「な、ななな何するのぉっ!」チョロロロロ

「お前のおしっこ保存しとく。最悪おしっこでも飲まないと」

「いやっ!やめてよお兄ちゃんっ!変態っ!」チョロロロロジョロロロ

「我慢してたんだな、たくさんたまりそうだ」

「こ、こんなもの飲めるわけないでしょっ!」ポイッ

「アッー!」

59 : 以下、名無し... - 2011/12/09 00:06:50 5nCEpumNO

「まったく……」チャプチャプ

「なんだかんだ文句言って飲んだくせに」

「あと一本か、これが俺たちの命綱だな……」

「喉渇いたから飲んじゃだめ?」

「今飲んだばっかだろ……少し我慢してくれ」

「お兄ちゃんはおしっこしないの?」

「誰も得しないしな……おっ」

「なに?」

「魚がかかったぞ、昼飯が食えそうだ」

「えー……お魚かぁ……」

「まだ自分の置かれてる状況を理解してないなこいつは」

62 : 以下、名無し... - 2011/12/09 00:11:26 5nCEpumNO

「さてと、これをどうやって食うか」ピチピチ

「食べられるの?これ」

「多分」

「ふぅん」

「ナイフはあるから三枚におろして食べよう」

「ちゃんと焼いて食べようよー!」

「あいにくキッチンがなくてねぇっ!」

「やだー!生臭いー魚嫌いー!」

「生だとビタミンも摂れるから良いんだぞ」

63 : 以下、名無し... - 2011/12/09 00:15:38 5nCEpumNO

「うむ……刺身をそのまま食べてる気分だ」ブジュルブジュル

「うげー……」

「我慢して食え。助かったら美味しいもの食べさせてやるから」ブジュルブジュル

「私はおやつの残りを食べるからいい」

「栄養が偏るぞ。水分補給にもなるしビタミンCも」ブジュルブジュル

「CCレモンがあるから平気だもん」プシュ

「ギャース」

67 : 以下、名無し... - 2011/12/09 00:23:13 5nCEpumNO

「はぁ……最後の缶ジュースを失った……」チャプチャプ

「ジュースが無いなら海水を飲めばいいじゃない」

「肝臓壊すぞ……それよりは尿だ」

「……そ、そんなに私のおしっこが飲みたいの……?」

「へ?」

「そういうプレイがあるのは知ってたけど……お兄ちゃんもそういうのが好きだったんだね」モジモジ

「暑さで頭がやられたのか」

「ま、まってね……」スルスル

「おいこら」

「は、はい……どうぞ……」カパァ

69 : 以下、名無し... - 2011/12/09 00:28:30 5nCEpumNO

「どうしろと」

「だ、だから……おしっこ」

「何で直に飲まなきゃいけないんだよ」

「え……違うの?」

「さっきの缶にしといてくれ。最悪あとで飲むから」

「それは何かイヤッ」

「どう考えてもこっちのほうが嫌だと思うけど」

「はやくぅ……私……出そう……」モジモジ

「くぅ……背に腹は変えられん」

74 : 以下、名無し... - 2011/12/09 00:34:25 5nCEpumNO

「口開けてればいいのか?」

「うぅ……それはやだ」

「じゃ、どうすんだ」
「直接くち付けて……?」

「へっ」

「だから、おしっこがでるところに、直接……」

「それはちょっと」

「だって、お兄ちゃんの顔めがけておしっこなんてできないよぉ」

「気にしなくていいから。俺ほとんど水分とってないんだぞ」

「イヤだーっ!口つけてっ!」

「わかったわかった……」チュッ

「ひっ……」ビクン

75 : 以下、名無し... - 2011/12/09 00:38:02 5nCEpumNO

「こふぇふぇいいのふぁ(これでいいのか)?」ムグムグ

「ひっ……あっ……う、うん……」ビクン

「はやふひへふへ(はやくしてくれ)……」

「が、頑張るから舌は動かさないでっ……!」

「ふぁふぉふふぉ(頼むぞ)」

「んっ……!」

「……」

「んっ……ふぁ……!」

「……」

「だ、だめぇ……やっぱりできないよぉ……」

「おい」

79 : 以下、名無し... - 2011/12/09 00:41:16 5nCEpumNO

「だ、だって出来るわけないよ……」

「お前がしろって言ったんじゃないか」

「無理だよぉっ!」

「確かに難しい要求だが、ひと1人の命がかかってるんだ」

「お、お兄ちゃんは私におちんちんくわえさせながらおしっこ出来る?」

「できる」

「じゃ、やってみてよっ!」

「こら、海パン脱がしてどうする」

「……ぱくっ」カプ

「アフッ」

85 : 以下、名無し... - 2011/12/09 00:46:27 5nCEpumNO

「ほふぁ、ふぁやくぅ(ほら、はやくぅ)……」カプカプ

「ま、待て」ムクムク

「できないでひょおっ(できないでしょおっ)」カプカプ

「この状況で勃起するなんて……死が近いのか?」ムクムクムクムク

「む……おおひふはっへひは(おおきくなってきた)」ムグムグ

「もういい、俺が悪かった」

「……これ、面白ーい」シュッシュシュッシュ

「しごくな。今は大事なカロリーを消費したくない」

「ちぇ」

88 : 以下、名無し... - 2011/12/09 00:50:59 5nCEpumNO

「こんなバカなことをしているうちに2日目の夜に」チャプチャプ

「ぐーぐー……」

「どうも漂流してる緊張感に欠けるな、こいつは……」

「すやすや……」

「うぅ……腹へった…確か、まだおやつが残って……」グギュルルル

「ぐぅぐぅ……おなかすいた……」

「……」

「くぅくぅ……」

「はぁ、寝るか……」グギュルルル

91 : 以下、名無し... - 2011/12/09 00:58:33 5nCEpumNO

~翌朝~

「お兄ちゃん起きてー!」チャプチャプ

「ぐぅ……何だよ、体力温存しとかないと……」

「島が見えるよー」

「なにぃっ!」ガバァッ

「助かったね」

「あぁ……最後の力を振り絞ってオールをこぐぞ!」

「頑張れお兄ちゃーん」

「お前もこげよ」ギコギコ

「私はキャラじゃないからやめとくよ」

「お前映画だったら寄生して最後まで生き抜くタイプだな」ギコギコ

「あと少しー」

93 : 以下、名無し... - 2011/12/09 01:05:10 5nCEpumNO

「よっしゃー!」バシャバシャ

「あはははは!さすがお兄ちゃんだねっ!」バシャバシャ

「ふはは、実質魚一匹釣っただけだけどな」

「そんなことないよ……私1人だったらきっと怖くて……」

「うぅむ、俄然お前が可愛く見えてきた」

「さ、助けを呼びに行こう」

「だなぁ」

「どこに行けばいいのかな?」

「……さぁ」

「えっ」

99 : 以下、名無し... - 2011/12/09 01:22:17 5nCEpumNO

こうして妹は

二度と海水浴に行こうと言わなくなったとさ

めでたしめでたし

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