女「男君って面白いね」 男「そう?」
男友「まぁコイツ良い奴だぞ変わってるけどwww」
女「そうなんだ」
女友「何処が変わってるの?」
男友「中学の頃さ卒業間際にコイツは地元の外の高校行くとか言い始めたんだ」
男「やめろよ」
女友「どう言うこと?」
元スレ
女「男君って面白いね」 男「そう?」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1323535241/l50
男友「あぁコイツの仕事を教えてなかったな」
男「航海士だ」
女友「え?」
男「航海士だよ船乗りだ」
女「うそっ全然そう見えない」
女友「船乗りってもっとムキムキなイメージあるぅwww」
男「悪かったな船乗りらしくなくて」
男友「まぁまぁwww」
女友「あっいやそういう意味じゃなくてさ船乗りさん始めて見たし」
女「私も~」
男友「んでコイツは中学の時に船乗りになると地元から出たのさ」
男「地元には船の学校無かったからな」
男友「大抵の中坊なんて将来漠然としているのにコイツは決めてたんだよ」
女友「私もあまり決まったの無かったなぁお金持ちと結婚したいくらい?(笑)」
女「今でも叶ってないねwww」
女友「変なのに捕まったしねwww」
男友「おいこら俺の事かwww」
男「頑張れ男友」
女友「期待してる☆」
男友「へいへい・・・そして本当に卒業と共に居なくなっちまったんだ地元から」
男「夏休み冬休みは帰ってきてたけどな」
男友「まぁ帰ってくる度に会って遊んだけど男が大人びて見えたもんだよ」
男「変わんねぇよお前らと」
男友「俺の家に遊びに来て俺の母ちゃんに会ったらさ」
女「うんうん」
男友「御無沙汰してますってしっかり頭下げんのwww」
女友「お~しっかりしてるんだねぇ」
男友「母ちゃんがジュース出そうとしたら自分はお構い無くってさwww自分wwwww」
男「癖になっちまったんだよ目上だとどうしてもな・・・」
男友「まぁそれだけで船の学校は上下関係が厳しいって解ったね」
男「否定はしないが・・・」
女「どんな学校なの?」
女友「あっそれ気になるぅ」
男「3年制でしっかり高卒の資格も貰えるよ上下関係は厳しい方かもね」
男友「何だっけアレ?」
男「3年神様、2年人間、1年奴隷かな?」
女友「うわっ・・・」
男友「上下関係どんだけだよってなwww」
男「先輩命令絶対だからな」
女「大変そ~」
男「エメラルドマウンテン飲みたい、セブンイレブンの、とかな(笑)」
男友「何故かコンビニ指定www」
男「あぁ学校の自販機にエメラルドマウンテンあるのにな何故かセブンイレブンだ」
女友「後輩いびりじゃんwww」
男「いやファミマ指定よりマシだったファミマまで歩いて30分あるからなセブンは5分」
女「えっそれっていつ言われるの?」
男「授業合間の休み時間とかだな休み時間は10分あったからセブンは行ける」
女友「ファミマは?wwwファミマはどうするの?wwwww」
男「授業サボるしかないな、もちろん教官に怒られるわけだけど」
女「教・・・官・・・?」
男「あぁ教師で無ければ先生でも無い教官だ」
女友「響きからして厳しそうだ!」
男「あぁ何かやったら罰作業は付き物だ、グラウンドの草むしりとか炎天下で」
男友「だからコイツ帰ってくる度にキリッとした感じになってんのwww」
男「鍛えられはしたな今では良い思い出だけど」
女「へぇ」
男友「でもその姿が俺達には大人びて見えてたわけ」
女友「まぁ確かに男友よりは今でも落ち着いてるよねwww」
男友「おいおいwww」
男「それは自覚してる(笑)」
女「ふふふ」
男友「ちょwww皆してヒドイwwwww」
女友「船の仕事ってどんな感じなの?」
男「俺はまだまだ下っ端で物事は何も決められ無いが基本的に港を行ったり来たりだよ」
女「何を運ぶの?」
男「船の種類、これを船種(ふなだね)って言うけど俺が乗ってるのはカーフェリーだ」
女友「カーフェリー?普通のフェリーと違うの?」
男「一般的にイメージ出来るフェリーで良いよ人間と車両を運ぶ船だ」
男友「俺も一回だけコイツの船に乗ったことあるぞスゲェ大きいんだぜ?」
男「全長で言えば200mくらいだったかな?」
女「おっきいねっ!!!」
女友「それはスゴいね!そんなの動かしてるとか想像出来ない!」
男「モチロン俺も舵を握るわけだけど船長とか一等航海士の指示を受けて操舵するからなぁ」
男友「お前何等航海士?」
男「俺は次席二等航海士、船長の下が一等、更にその下が二等、次席は見習いって感じ」
男友「つまり見習い二等航海士ってわけかマダマダだなお前」
男「何でお前が偉そうなんだよwwwまぁ確かにそうだけどwwwww」
女友「やっぱり大変?」
男「そうだなぁ24時間上司と一緒だから酒に付き合わなきゃいけない時は少し辛いか」
女「あ~船乗りさんってお酒強そうだもんねぇ」
男「まぁその辺はやっぱり人によりけりだけど酒好きは多いかもね」
女友「ずーと海の上なの?」
男「航海は長くても3~4日程度で港へ付くけど3ヶ月連続で働かなきゃいけない」
男友「ん?どういう事だ?」
男「3ヶ月間連続で乗船して1ヶ月間連続で休暇が貰えるんだよ」
男友「あぁなるほど!その3ヶ月間に何度も港へ行こうが休みは無いって事か」
男「基本的にはそんな感じだな岸壁へ着けても荷物の揚げ降ろしがあるから危険無いか監視だ」
女「で、今は1ヶ月間のお休みってことだね」
男「そう言うことだよ、この休暇中にこうやって呑んだりして気晴らしするのさ(笑)」
男友「感謝しろよ?www誘ってやったんだからwwwww」
男「あ~はいはい感謝感謝」
>>13
高卒の資格取れると言うところでは商船高専や海上技術学校、水産高校
女友「下世話な話になるけどお給料は?」
男「陸上に比べればちょっと多目かな?(笑)」
女友「あ~じゃあ男君にしようかな~♪」
男友「おいwwwwww」
女「ダメだよ男友君が可哀想(笑)」
男「くくくwwwww」
女友「冗談だってwwwww」
男友「くそう・・・」
男「まぁでも金は貯まりやすいな、金を使わないじゃなくて物理的に使えないから」
女「あぁそうだよねぇ海の上じゃお金使えないもんねぇ」
男「それに休暇中は流石に出ないけど乗船中は食事が支給されるしな」
女友「ええっ!?」
男「乗船中の飯は無料なんだよ会社持ち、法律でそう決まってるんだ」
男友「飯に困らないのは羨ましすぎるよなぁ」
男「だから俺はそうじゃないけど休暇中は実家へ帰省する船乗りは金貯まる一方だ」
女友「そっか、賃貸だと乗船中も取られるけど実家だとその心配も無いのか」
男「そう、休暇中の飯も親が作ってくれるからね」
男友「船乗りスゲェな」
男「その分、3ヶ月拘束されるわけだからな良いことばかりじゃない」
男友「でもお前は帰ってくると羽振り良さそうじゃん」
男「金が貯まるからだよ1回乗船して下船したら50万は貯金出来てるからな」
女友「50万!やっぱり男君・・・(笑)」
女「フラれそうだよ男友君www」
男友「勘弁してくれよwww」
男「ボーナスの時期と被ると70万くらいは貯金出来るなぁ」
男友「そりゃ新車を取っ替え引っ替えするわけだ」
男「新車に乗り続けるコツがあるんだぞ?車検切れる前に下取りに出すコレだ」
女友「そんな事で新車に乗れるの?」
男「同価格帯の新車に乗るなら下取りに出して10~20万追加すると乗れるね」
女「そんなもんで乗れちゃうんだ」
男「意外だろ?金持ちしか取っ替え引っ替え出来ないって訳じゃないんだ」
男友「でもやっぱり数年で20万貯金は辛いわ・・・」
男「そりゃ節約次第だろ(笑) 同じ方法でブランドもの例えば時計なんかも取っ替え引っ替え出来る」
女友「バッグなんかも!?」
男「うん2~3年で下取りに出してな数十万追加で同価格帯のバッグ買えるぞ」
女友「だってさ男友♪」
男友「いやいやいや無理だから余計なこと教えんなwwwww」
女「船乗りさんって良いもの持ってるイメージあるしやっぱり詳しいんだねぇ」
男「まぁそうかもね、少し多目の追加40~50万で1ランク上のものも買えるぞ」
男友「あぁそうやってステップアップするわけか」
男「そうそう俺はローグレードbBから色々乗って今はハイグレードIMPUL Jukeだからな」
女「男の子って車好きだよねぇ」
女友「そう、何でお金かけるか解んない」
男友「別に要らないとは思うけどな公共交通機関あるし」
男「まぁ俺は休暇中だと平日も暇だしなドライブして暇を潰すんだよ」
男友「正直に言えば余裕あるなら持っても良いと思うけどなぁ厳しい」
男「税金掛かるしな必要になったら買えば良いさステップアップも出来る」
女友「そうだね子供出来たらとかね♪」
男「おっ頑張れよ男友!」
男友「そっそう言う事は人前で言うな恥ずかしい・・・」
女友「はーいwww」
女「でも大変だよねぇ船乗りさんって3ヶ月も船じゃ季節イベント楽しめないね」
男「まぁ・・・うん・・・親の死に目には会えんと諦めては居る、仕方無いことだ」
男友「それも船乗りの欠点か」
男「だな、でも今時期のクリスマスなら少しは楽しめるんだぞ?」
女友「海の上で?」
男「そっ、夜に海上から陸が見えればクリスマスイルミネーションが見える」
女「それってスゴそう!」
男「街中に居ると気付かないだろうけど真っ暗闇な海上から見る人工の光ってのは綺麗だよ」
女友「私達が知らない景色を知ってるんだねぇ」
男「海に居ると陸の大切さが解るよ」
女「何か目の付け所がロマンチックだね」
男友「言ったろ?コイツは変な奴だって、変な奴だが良い奴だ」
男「褒めても何も出ないぞ?www」
女友「ねぇ!ねぇ!他に何か船乗り的なロマンチックな事無いの?」
男友「おいおいあまり無茶振りしてやるなよwww」
女「私も気になるなぁ」
男「う~ん参ったなぁ・・・あぁ!じゃあそうだ今いくつだっけ?誕生日は?」
女友「私は24、来年の6月で25かな、女は8月生まれだっけ?タメだよ」
女「男友君も男君も1個上だね」
男「25なら時期的には丁度良いか」
男友「おっネタあんのか」
女友「えっ何々~?」
男「織姫と彦星知ってるでしょ?天の川の」
女「うんうん」
男「来年の夏に星座調べて織姫を探すと良いよ特に誕生日だと尚良い」
女友「何で?」
男「織姫、つまりベガまでの地球からの距離は25光年だからだよ」
男友「ってことは、随分キザだなおいwww」
男「はははwwwうん、君達の生まれた日の光がベガを探すと見れる」
女友「えっマジィ!?ねぇ探そうよ!!!」
男友「あ~解ったから落ち着け」
女「そっか船乗りさんって天体にも詳しいのか!生まれた日の光かぁ!」
※ちなみに彦星、アルタイルは16光年な、夏生まれの学生VIPPERチャンスだ
女「船乗りってロマンチストだねぇ!」
男「まぁ俺は異論なところに行きたかったから船乗りになったんだけどね」
男友「ロマンじゃなくて浪漫だもんな叶えたしなそれを」
女友「そう言えば私は夢を掴んだ人に初めて会ったかも知れない」
女「うん、多くの人が諦めちゃうもんねスゴいよ」
男「う~ん・・・星を見るのと同じかもしれないねぇ」
女「えっ?」
男「星には明るい星もあれば暗い星もあるんだ」
男「暗い星を探そうとする時は明るい星は邪魔でしかない」
男「空を見上げると沢山の星があって目移りしてしまうんだよね」
男「夜間の航海は灯台を目印に進むけど街明かりが邪魔で灯台を探しにくかったりする」
男「大人になればなるほど自分の知らない世界が開けて沢山の意見が聞こえてくるんだ」
男「夢は叶わない、子供っぽさを捨てろ、常識に従え、暗い星なんかより明るく主張してくる」
男「でも諦めずに探し続ければ必ずそこにあるんだよ暗い星も、見えにくい灯台もね」
男「皆の見付けたい星があるのなら今からでも探せば良い」
男「俺はそう思うよ」
ここまで読んでくれてありがとうございました
何処までがフィクションか、何処までがノンフィクションか
全てがフィクションかも知れないし、全てがノンフィクションかも知れない
その辺りはおまいらの想像に任せるとして寝ます
おやすみ