1 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:13:47 ZFPnVMdw 1/94

「なのに何故、幼ちゃんはお前の彼女なんだ?」

「え、相思相愛だからじゃない?」

「何で俺には結婚の約束をした、可愛い幼馴染が居ないの?」

「友、保育園の頃から、バカだったからなぁ…でもさ…」

「バカって言うな、バカップルの片方が!」

「バカップルって…」

元スレ
友「俺も幼馴染だよな?」男「そうだな」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1342404827/

2 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:14:08 ZFPnVMdw 2/94

「爆発しちゃえ、リア充」

「いや、普通に爆発はしないけど」

「それにしてもなぁ」

「何?」

「お前、幼稚園の頃の記憶とか、ある?」

「俺は結構あるよ」

「マジで?」

3 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:15:05 ZFPnVMdw 3/94

「全部はっきり覚えてる訳じゃないけどさ」

「友の武勇伝とか、言っちゃおうか?」

「あぁ、いや、そう言うのいいから」

「ん?」

「どうせ面白話になるんだろ?」

「俺って奴は、昔から爆笑王だったからな」

「…」

「何故黙る?ん?」

4 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:15:32 ZFPnVMdw 4/94

「いやあ、さすが爆笑王だよな」

「くそっ!ちょっとバカにしてるだろ?」

「ちょっとじゃないけどね」

「この野郎!よく平然とそんな事が言えるな!」

「落ち着けよ、友。最近叫ぶ事多いぞ?」

「主にお前が…お前らが原因だからな?」

「俺ら?何の事だよ」

「…いや、やっぱいい」

5 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:16:09 ZFPnVMdw 5/94

「ん?」

「これ、言い出したら、またノロケ話になって…」

「俺が大声だすんだ。言わん!この話しは終わり!」

「えー。ノロケ話、聞いてくれよー」

「うっさい!」

「おーい、男。おまたせー」

「委員会のお仕事ご苦労様、幼」

6 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:16:51 ZFPnVMdw 6/94

「それじゃ、帰ろうか?」

「幼ちゃん、俺も一緒で良い?」

「良いけど…大声で叫ばないでよ?」

「…」

「あの『リア充、爆発しろ!』って叫ばれるのって」

「結構恥ずかしいんだから」

「…う」

7 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:17:36 ZFPnVMdw 7/94

「お前らがイチャイチャしてるのを見てると」

「何か叫びたくなっちゃうんだよ!」

「ほら、また大声」

「友君、ただでさえ声大きいんだからさー」

「むぅ…」

「俺と幼は一緒に帰るけど」

「どうする?絶対叫ばないって言うなら一緒に帰ろうぜ?」

8 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:18:07 ZFPnVMdw 8/94

「叫ばない自信ないから、いいや…」

「んじゃ、また明日なー」

「また明日ね、友君」

「…はぁ」

9 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:18:51 ZFPnVMdw 9/94

委員長「…あ、あの、友君!」

「んぁ?委員長?なんでしょか?」

委員長「ち、ちょっとお手伝いを、お願いしたいんだけど…」

委員長「もう帰るところ?」

「あー。帰るところだったけど、いいよ」

「どうせ帰ってもやる事ないし、手伝うよ」

10 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:19:49 ZFPnVMdw 10/94

委員長「お、ありがとう!それじゃあお願いします」

「何すればいいの?」

委員長「えっと…父母会用のプリントを10枚ずつ閉じるの」

委員長「右から順番に、一枚づつ取って行って」

委員長「最後に閉じるっていう作業なんだけど」

「おっけー。こっちから一枚ずつ取って…最後にカチャンと」

「これでいい?」

委員長「うん。お願いします」

11 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:20:23 ZFPnVMdw 11/94

「お安いご用なんだけど…これ、何部作るの?」

委員長「えっと…全部で200部なの」

「おぅ。それじゃあと199部な」

委員長「あ、そうだね」

「じゃあ、焦らず急いで片付けますか!」

委員長「うん!」

12 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:21:03 ZFPnVMdw 12/94




「…委員長ってさぁ」

委員長「な、何かな?」

「いつもこんな雑用してるよね?」

委員長「まぁ、委員長ですから!」

13 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:21:47 ZFPnVMdw 13/94

「今日は俺が手伝ってるけど、いつもは一人でやってるの?」

委員長「みんな放課後は部活とか、色々あるでしょ?」

委員長「なかなか頼み辛くって」

「はははっ。それで、暇そうな俺に白羽の矢が突き刺さった訳ね」

委員長「あっ、ごめんね。そう言うつもりじゃなかったんだけど」

「いいよ。誰かに頼られるって、嬉しいしさ!」

委員長「…ありがとう、友君」

14 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:22:34 ZFPnVMdw 14/94



「はー。やっと終わったなー」

委員長「ごめんね、こんな時間まで」

「いいって、いいって。どうせ暇人だし」

「それじゃ、これをダンボールに詰めて、職員室に持って行けばいいのかな?」

委員長「あ、そう。そうだね」

「よっ…と。結構重いな、これ」

委員長「紙って意外と重いからね。私、こっち側持つから」

「初めての共同作業だな。ははは」

委員長「…そ、そうだね、あはは」

「それじゃ、足元に気をつけて、しゅっぱーつ!」

15 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:23:02 ZFPnVMdw 15/94



担任「お、二人ともありがとうな。助かったよ」

「そう思ってるなら、ジュースくらい奢って下さいよー」

担任「ははは、そうだな。委員長にはいつも雑用頼んじゃってるし」

担任「友が手伝いするなんて珍しいからな」

担任「ほら、ジュース2本分」

「現金支給っすかー。まあいいですけど」

16 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:23:38 ZFPnVMdw 16/94

委員長「先生、本当に頂いて良いんですか?」

担任「他の奴らには内緒な?内緒」

「ご馳走になります!ありがとう先生!」

担任「おい、友。声でけーよ!」

「すいません、良く言われます」

担任「それじゃ、時間も遅い。2人とも気をつけて帰れよ?」

委員長「はい。では先生。お先に失礼します」

17 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:24:01 ZFPnVMdw 17/94

「せんせー、またあした。みなさん、またあしたー」

担任「何で幼稚園児みたいに言うんだ、友」

「ちょっとした茶目っ気?」

担任「お前は本当に幼稚だなぁ」

「はい!良く言われます!」

18 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:24:39 ZFPnVMdw 18/94

担任「お前、委員長を送って行ってやれよ?」

「そのつもりでした。もう外暗いっすからね」

委員長「え?わ、悪いよそんなの」

「遠慮すんなよ、委員長」

担任「そうだぞ、委員長」

19 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:25:21 ZFPnVMdw 19/94

担任「いざって時は、こんなのでも何かの役に立つはずだ!」

「先生…こんなのって酷いっすね」

担任「とにかく、ちゃんと送ってやれよ、友」

「はーい」

委員長「では、失礼します」

20 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:25:55 ZFPnVMdw 20/94




委員長「ホントに良かったの?」

「気にしすぎだぜ、委員長」

委員長「手伝いしてもらった上に、送ってもらうなんて」

21 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:26:33 ZFPnVMdw 21/94

「あ、そう言えば委員長の家ってどの辺り?」

委員長「商店街の近くだよ」

「へえ。ウチ、商店街の中なんだ」

委員長「知ってるよ。八百屋さんでしょ?」

「おう。何で知ってるんだ?エスパー?」

委員長「昔から、お使いでよく行ってるからね」

22 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:27:22 ZFPnVMdw 22/94

「あら、これはお得意様でしたか。失礼しました」

委員長「ふふっ。友君が手伝ってるのたまに見かけるよ?」

「小銭の為なら、何でもする。それが俺って奴なのさ!」

委員長「将来は八百屋さんになるの?」

「それはどうかなー」

「親父もお袋も、後継いでくれ~なんて言わないし」

「俺も、将来の事、あんまり考えてないしな。ははは」

23 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:27:57 ZFPnVMdw 23/94

委員長「もう、高校3年生なんだから」

委員長「進路の事、ちゃんと考えないとね?」

「あー、うん。前向きに善処します」

委員長「ふふ。それはあまり考えないって事?」

「な、何故バレた!?」

委員長「友君、わかりやす過ぎ」

「それが俺って奴なのさ!」

委員長「ふふふ」

24 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:28:52 ZFPnVMdw 24/94

「へへへっ…そういや委員長とこんなに会話したの、初めてじゃね?」

委員長「そ、そうかな?そうかもね」

「あ、ほら。そこの公園の自販機でジュース飲もうぜ?」

委員長「う、うん」



「オレはもちろんコーラだぜ!っと」
ピッ
ガコン

25 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:29:22 ZFPnVMdw 25/94

「委員長は…オレンジジュース?」

委員長「えっ?どうしてわかったの?」

「あ、いやあ。なんとなく?」

ピロピロピー!

「あ、当たった!イェーイ!」

26 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:30:01 ZFPnVMdw 26/94

委員長「えっ?あ、は、早く押さなきゃ!」
ヨロッ

「おっと」
ドサッ


「委員長、大丈夫?」

委員長「あ、あわわ。友君、ごめんなさいっ」

27 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:30:39 ZFPnVMdw 27/94

委員長「わ、私をかばって…」

「オレの事はいいから、委員長は大丈夫?」

委員長「私は大丈夫」

「なら良かった。よっと」
スッ

委員長「え?」

28 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:31:03 ZFPnVMdw 28/94

「お手をどうぞ?お嬢様?」

委員長「ど、どうもありがと…」

「あぁ、当たりの権利消えちゃったなー」

委員長「ごめんね…」

「え?何で委員長が謝るの?」

委員長「わ、私のせいで、せっかくの当たりが…」

29 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:31:36 ZFPnVMdw 29/94

「別にいいじゃん。先生からもらった駄賃があるしさ」

「それっ」
ピッ
ガコン

委員長「あ」

「ほい、委員長の分」

委員長「…ありがと、友君。優しいんだね」

「そんな事言われた事ないから、照れちゃうぜ?」

委員長「ふふっ」

30 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:33:05 ZFPnVMdw 30/94

委員長「…ね、友君、そこのベンチでちょっとお話していかない?」

「ん?いいよ、オッケー」

「よいしょっとー」

委員長「…」

「それにしてもかなり遅くなっちゃったなー」

「ご両親が心配してるんじゃね?」

委員長「大丈夫、家には電話してあるから」

「い、いつの間に?」

31 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:33:50 ZFPnVMdw 31/94

委員長「先生から用事を頼まれた時にね」

「なるほど」

委員長「一人だと、もっと遅くなってたと思うから」

「まさかこの俺が人の役に立つ日が来るなんてなぁ」

「明日、きっと雨降るぜ?」

委員長「ふふっ。本当に照れ屋なんだから」

「いやいやいやー。照れてないっすよ。ホント」

32 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:34:32 ZFPnVMdw 32/94

委員長「ふふ。友君が優しいって事、クラスのみんなが知ってるよ」

「えー?オレってそんなキャラかなぁ?」

委員長「優しいよ。今日だって私を手伝ってくれたじゃない」

「今日のは、まぁ…たまたまだよ、たまたま」

「だいたいさぁ」

「イチャついてる男と幼ちゃんを見て、大声で叫んで」

「クラスのみんなから『友、うるさい!』って言われる」

「それが俺って奴なのさ!」

33 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:35:23 ZFPnVMdw 33/94

委員長「ふふ。照れ屋さんって事は、私だけが知ってる事実?」

「クラスの皆には内緒な?へへっ!」

委員長「ふふふっ」

「そう言えば委員長ってさ」

委員長「何かな?」

「なんでメガネなの?コンタクトとかにしないの?」

委員長「一応コンタクトも持ってるんだけどね」

委員長「メガネの方が慣れてるから」

34 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:36:01 ZFPnVMdw 34/94

「そうなのかー」

委員長「どうして?」

「いやぁ。俺の推理によると…」

「委員長はメガネよりコンタクトの方が似合うと思うんだぜ!」

委員長「…そう?」

「髪もさー」

委員長「え?髪?」

「何か、ずっとお下げ髪じゃん?」

委員長「う、うん。そうだね」

35 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:36:49 ZFPnVMdw 35/94

「普通に下ろしてみたら?」

委員長「えっ?」

「コンタクトにして、髪を下ろしたら、随分印象変わると思うぜ?」

委員長「…」

「あ、気にしてたんならごめんな?」

委員長「あ、気にしてないよ、大丈夫」

「さーて、そろそろ帰りますか」

委員長「そ、そうだね。帰ろうか」

36 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:37:47 ZFPnVMdw 36/94



委員長「あ、私の家、ここだから」

「えー。すっげぇ近いじゃん。ウチと」

委員長「そうだね。私は知ってたけどね」

「おぉう。意外だったぜ!」

委員長「今日は本当にありがとうね、友君」

「気にすんなよ、委員長」

37 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:38:15 ZFPnVMdw 37/94

「気まぐれで手伝っただけだし、駄賃も貰ったし」

「何より、委員長と結構話せたしな!」

委員長「そ、そうだね。私も友君とおしゃべり出来て、楽しかったよ!」

「いつでも何でも手伝うから。気軽に声掛けてなー」

委員長「ありがとう、それじゃまた明日ね」

「おう。お休み、委員長」



委員長「…はぁ」

38 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:38:47 ZFPnVMdw 38/94




「おはよーっす」

「おはよう、友」

「おはよう、友君」

39 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:39:21 ZFPnVMdw 39/94

「相変わらずのイチャイチャぶりだのぅ」

「いいじゃないかよー」

「おはようございます」

「ん?おはようございます?」

(誰だ、この美人)

「おはよー」

「おはよう委員長さん」

40 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:40:41 ZFPnVMdw 40/94

「委員長さん、お下げ髪、やめたんだ?」

「コンタクトにして、髪下ろしたんだねー」

「え、ええ。ちょっとね、気分転換にね」

「んん?委員長?」

委員長「…友君、気付かなかった?」

「えぇー。そんな…漫画かよ!」

「声がデカイぞ、友。皆が見てるだろ」

「で、でもお前」

41 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:42:05 ZFPnVMdw 41/94

「え?マジで気付いて無かったの?」

「お前は気付いたのかよ?」

「当たり前だろ」

「うぉう、当たり前か…」

「あ、委員長、ごめんっ!」

委員長「えっ?何で謝るの?」

「全然気付かんかった!別人に見えたよ!」

「すげーな、委員長!」

42 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:42:56 ZFPnVMdw 42/94

委員長「あ、謝る事じゃないよ。ありがとう」

「…はぁ」

「ん?どうしたの、男」

「いや、俺の親友はつくづくアホなんだなぁと思って」

「アホって言うほどじゃないでしょ?」

「いやいや、アホだよ。何も覚えてないんだから」

「まぁ、それはそうだけど」

43 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:44:07 ZFPnVMdw 43/94

「聞こえてるぞ、二人とも!」

「俺が何を覚えてないって言うんだ?あん?」

「…気にするなよ、鳥頭」

「そうそう。気にしなくていいよ、友君」

「…委員長、私達は味方だからね?」

委員長「え、あ、ありがとう、二人とも」

「むぅ。なんという疎外感」

44 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:44:42 ZFPnVMdw 44/94




「お前らさぁ…」

「何?」

「何よ?」

「もう、生徒指導に呼ばれて、怒られてこい!」

45 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:45:43 ZFPnVMdw 45/94

「普通に嫌だよ」

「もう不純異性交遊だよ。学校で手繋ぐとか、犯罪だろ!」

「逮捕されろ、リア充!」

「また、声大きくなってるよ、友君」

「まぁいいや。それじゃ俺、購買でパン買ってくるわ…」

「どうせお前らは手作り弁当をアーンとかするんだろ?」

「アーンはどうだかわからんけど、手作り弁当ではあるな」

「…くそう」

46 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:46:12 ZFPnVMdw 46/94

委員長「あ、あの、友君」

「ん?委員長、どしたの?また何か手伝う?」

委員長「違うよ。…お昼ご飯、購買でパン買うんだよね?」

「うん。ウチ、仕入れとかで朝忙しいからさー」

「弁当作ってくれないんだよ」

「だから毎日パン食だよ」

「日本人なのにな!」

47 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:47:15 ZFPnVMdw 47/94

「友、声デカイってば」

「うっさい!」

委員長「あのね、友君。もし良ければなんだけどね」

「うん?」

委員長「お弁当、作って来たんだけど、食べてくれる?」

「マジで!?」

委員長「友君が毎日パン食べてるの見てたし」

委員長「昨日のお礼がしたくって、ね?」

48 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:47:48 ZFPnVMdw 48/94

「…い」

委員長「…い?」

「ぃぃぃいやったーーーーーーーーー!」

クラス一同「友!うるさい!」

「はっ!?取り乱してしまったか?」

「大丈夫だよ、いつも通りのお前だ」

「委員長さん、友君に何かされたの?」

「…君たちは実に失礼だな?」

49 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:49:27 ZFPnVMdw 49/94

委員長「昨日、男君と幼さんが帰った後」

委員長「仕事の手伝いをしてもらったの」

委員長「そのお礼にと思って」

「いやあ…男。俺はお前に言いたい事があるぞ?」

「何だ?」

「良い事って、してみるもんだなぁ!」

「そうだな」

「委員長、ほんとにありがとう!」

委員長「う、うん。喜んで貰えて、良かったよ」

50 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:50:17 ZFPnVMdw 50/94

「食べていい?食べていい?」

「じゃあ、委員長さんも一緒に食べようよ」

「おー!そうしようよ、委員長さん」

「あぁ…お昼ご飯に、パンとサラダ以外の物を食べるのは久しぶりだぜ…」

委員長「サラダ?」

「あぁ、委員長さんも知ってると思うけど」

「こいつんち、八百屋だからさ」

51 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:50:59 ZFPnVMdw 51/94

「休日の昼ご飯、サラダしか出てこないんだ」

委員長「ふふっ。そうなんだ?」

「そうなんだよー」

「もうドレッシングの味とか、嫌いになりつつあるよ…」

「はっ!こんな話ししてる場合じゃない!」

「食べよう!ご飯を!パンじゃない、ライスを!炭水化物を!」

「友、パンも炭水化物だからな?」

「…いただきまーす!」

52 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:51:42 ZFPnVMdw 52/94

「俺たちも食べよう」

「そうだね。はい、男。これ」

「いつもありがとな、幼」

「それじゃ、頂きます」

「頂きます」

委員長「頂きます」

「…クックック」

53 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:52:51 ZFPnVMdw 53/94

「どうした?壊れたか?」

「ある意味、壊れたかもしれない」

「わぁ…委員長さん、料理上手なんだねぇ」

「ホントだ。凄く美味しそう」

「一口たりとも、あげませんけど何か?」

「別に取らないよ。俺には幼の手作り弁当があるし」

「おお…美味しい…委員長!美味しいよ、コレ!」

委員長「と、友君、声が大きいよ」

54 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:53:34 ZFPnVMdw 54/94

「あぁ、悪い。でもホント美味しい」

委員長「お口に合って、良かったよ」

「こんなに美味しいお弁当が食べられるなら」

「毎日手伝いでも良いなぁ」

委員長「…」

「手伝いねぇ」

「面倒臭がりの友君にしては、珍しいわね」

55 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:54:23 ZFPnVMdw 55/94

委員長「あの、友君」

「あぁ、委員長、凄く素敵なランチタイムをありがとう!」

「踊りたくなっちゃうくらい、気分が良いね!」

委員長「あの…良ければ、毎日作ってこようか?」

「え?いやいや、さすがにそれは悪いよ。手間だろ?」

委員長「一つ作るのも二つ作るのも、大して変わらないよ」

56 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:55:08 ZFPnVMdw 56/94

「えぇー。昨日のあんな手伝いの事だけで」

「毎日お弁当作ってもらおうなんて」

「それはさすがに厚かましいだろ?」

委員長「そ、そんなんじゃなくて、ね」

委員長「友君に、食べてもらいたいなぁって」

「え?え?」

57 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:55:49 ZFPnVMdw 57/94

委員長「あ、嫌なら、別に…」

「いやいやいや!全っ然、嫌じゃないけどさ!」

「…委員長さん、こいつアホだからさー」

「絶対覚えてないわよ、あの事」

「あの事?」

委員長「うん。わかってるんだけどね」

委員長「最近まで、私もそうだったから…」

委員長「でも、もうこのままじゃ嫌だと思ったから…」

委員長「昨日、思い切って勇気出してみたの」

58 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:57:02 ZFPnVMdw 58/94

「そっかー。頑張ってね、委員長さん!」

「えっ?何何?どういう事?」

「気になる真相は…CMの後で!」

「って、いやいやいや!そんなん言ってる場合か!」

「友君、また声がデカいよ?」

「何で俺だけ蚊帳の外?」

59 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:57:46 ZFPnVMdw 59/94

委員長「いいの、友君。今はご飯食べよ?」

「納得いかないんだけど…」

「今のお前には理解できないさ」

「む?どう言う意味だ?」

「それよりさっさと食べようぜ、友」

「…うん」

60 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:58:18 ZFPnVMdw 60/94

委員長「友君、今日の放課後、時間ある?」

「あ、あぁ。毎日暇人!」

「それが俺って奴だしな!」

委員長「じゃ、今日も一緒に帰らない?」

「あぁ、い、いいぜ?」

委員長「そ、その時、色々話すね」

「あぁ、うん。わかった…」

61 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:59:09 ZFPnVMdw 61/94



(午後の授業が頭に入ってこねぇ…)

(男と幼ちゃんは何か知ってるみたいだったけど…)

(あの事?覚えてない?)

(んぁーーーーー。意味わからん!)

62 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 11:59:43 ZFPnVMdw 62/94

トントン

「ん?」

「これ、幼から」

「手紙?」

「お前に回してくれって」

「サンキュ」

(何の手紙だろ)

ガサガサ

63 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:00:41 ZFPnVMdw 63/94

(…)

(…)

(!)

「マジで!?」

クラス一同 ビクッ!

担任「何がマジなんだ?友?」

「あ、す、すんませんっ!」

64 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:01:47 ZFPnVMdw 64/94

担任「お前が最近急に大声で叫ぶって噂、本当だったんだな」

担任「放課後、ちょっと職員室に来い!」

「…は、はい」


担任「ったく。お前は幼稚園児か?」

「すんません、かなりびっくりする事が起きたんで」

65 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:02:53 ZFPnVMdw 65/94

担任「何があった?」

「すみません、それはプライバシーの侵害なんで…」

担任「…」

「あー、あのっすね。昔の事を思い出したんですよ、急に」

担任「ほう?」

「それが、俺の人生を左右するような事だったんで」

「つい叫んじゃったんすよ」

66 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:03:34 ZFPnVMdw 66/94

担任「詳しい内容については…?」

「それは先生にも言えません!」

担任「そうか…言えないか」

「絶対言いません!」

担任「はぁ…仕方ねぇな」

担任「今日の所は勘弁してやる」

「ありがとうございます!」

67 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:04:14 ZFPnVMdw 67/94

担任「元気がいいのは良い事だけどな」

担任「授業中の奇声はもう勘弁な?」

「はい!なるべく気をつけます!」


「ちょっと時間取られちまったな」

「委員長、もう帰っちゃったかな?」

ガラガラ

委員長「あ、友君」

「あぁ、委員長、待たせて悪かった!」

68 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:05:03 ZFPnVMdw 68/94

委員長「ふふっ。怒られた?」

「そうでもなかったぜ」

「注意って感じだった!」

委員長「良かったね?」

「おう。まぁ、奇声上げた俺が悪いしな!」

「待たせてごめんな、委員長」

委員長「ううん。全然大丈夫だよ」

「それじゃ、帰ろうかー!」

委員長「うんっ」

69 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:05:42 ZFPnVMdw 69/94



委員長「それで?」

「ん?」

委員長「何で授業中、叫んじゃったの?」

「あぁー。幼ちゃんからさー」

委員長「幼さん?」

「衝撃的な内容の手紙が届いたんだよ」

70 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:06:17 ZFPnVMdw 70/94

「叫ばずには居られないくらい!」

委員長「何て書いてあったの?」

「んー」

委員長「…んー?」

「あ、き、今日もそこの公園でジュース飲もうぜ」

「今日は俺が奢るからさ!」

71 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:06:52 ZFPnVMdw 71/94



「はい、オレンジジュース」

委員長「ありがとう、友君。ごちそうになります」

委員長「…ね、友君、そこのベンチでちょっとお話していかない?」

「お、おう…」

委員長「…」

72 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:08:07 ZFPnVMdw 72/94

「…あ、あのさ」

委員長「うん…」

「俺達、幼馴染だったんだな」

「幼ちゃんからの手紙に書いてあったんだ」

委員長「そうだね。保育園から高校まで、同じ学校だよ?」

委員長「それに、保育園と、幼稚園の時はすごく仲良しだったよ」

73 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:08:59 ZFPnVMdw 73/94

「ごめんな、委員長」

「全部忘れちゃってて…」

委員長「いいの」

委員長「友君は昔から…忘れん坊だもんね?」

「耳が痛いぜ…」

「そ、それでな?委員長…」

74 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:10:17 ZFPnVMdw 74/94

委員長「ちょっと待って、友君」

「え?」

委員長「私から先に言わせて?」

「う、うん」

委員長「幼稚園の時、男君と幼さんが約束してた事は知ってるよね?」

「あぁ、大きくなったら結婚するって奴な」

75 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:11:10 ZFPnVMdw 75/94

委員長「…私と友君も、したんだよ?同じ約束」

「なっ!マジで?」
ガタッ

委員長「マジなんです」

「あぁ、あの、俺ほら、バカだから…」

76 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:13:06 ZFPnVMdw 76/94

「幼ちゃんの手紙にはそこまで書いてなかったし…」

「…」

委員長「あのね」

委員長「友君とは、小1から高3まで」

委員長「同じクラスになった事が無かったから」

委員長「話す機会も全然無くて」

委員長「実は、私も、ほとんど忘れてたの。約束の事」

「…そ、そうなんだ」

77 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:14:22 ZFPnVMdw 77/94

委員長「でも、男君と幼さんがね」

委員長「お付き合いを始めたでしょう?」

「あぁ、バカップルだな、あいつらは」

委員長「幼さんがね」

「うん?」

委員長「付き合い始めた次の日、私にね」

委員長「『あの時の約束、覚えてる?』って」

「…」

78 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:14:57 ZFPnVMdw 78/94

委員長「あの2人が約束した事と同じ事を」

委員長「私達も、同じ日にしてたんだって」

委員長「それで私もはっきり思い出したんだ」

委員長「あの日、4人でやった約束の事」

「おぉう、そうだったか…」

委員長「でも…でもね、友君」

委員長「わ、私はね?」

79 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:15:28 ZFPnVMdw 79/94

「え?委員長、泣いてるの?」

委員長「さ、最後まで聞いて?」

「…」

委員長「高3で、同じクラスになった一人の男子に」

委員長「実は恋をしちゃってたんだ」

「!」

80 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:15:57 ZFPnVMdw 80/94

委員長「私はその人の事をね」

委員長「小さい頃から…」

委員長「廊下ですれ違う度」

委員長「道ですれ違う度」

委員長「店先で手伝いをしているのを見かける度」

委員長「何故か目で追っていたの」

委員長「自分でも良く解らなかったんだけどね」

「…」

81 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:16:54 ZFPnVMdw 81/94

委員長「高3になって、同じクラスになってね」

委員長「その人の事を観る機会が凄く増えてね」

委員長「いつの間にか好きになっちゃってたの」

委員長「その人はね」

委員長「いつでも明るくて」

委員長「クラスのムードメーカーで」

委員長「おどけてみせるけど、本当はとっても優しくて」

委員長「真面目で、ちょっぴり照れ屋さん」

「…」

82 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:17:47 ZFPnVMdw 82/94

委員長「そ、そんな、あなたに…私は恋をしたんです、友君」

「あ、あの、委員長…」

委員長「だから、昨日、思い切って声をかけたんです」

委員長「手伝って欲しいって言うのは、口実で」

委員長「あなたと居たかったんです」

委員長「帰り道、一緒に歩いて、公園でお話しして」

委員長「確信したんです」

委員長「昔の約束は関係なく、今のあなたの事が好きなんです」

委員長「友君」

83 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:18:20 ZFPnVMdw 83/94

「あ、あのさ、委員長」

委員長「…はい」

「気持ちはとってもとーっても嬉しいんだけどさ…」

委員長「…やっぱり、私なんかじゃ、駄目ですか?」

「ち、違うよ!逆!逆!」

「泣かないでよ、委員長!」

委員長「…逆?」

84 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:18:55 ZFPnVMdw 84/94

「俺みたいな、いい加減な奴が、委員長につり合うとは思えねえよ!」

委員長「…」

「俺、鳥頭だし、声デカいのしか、取り柄ないし」

「顔もブサイクだからさ」

委員長「…」

「真面目で、頭が良くて」

「みんなの為に、面倒な雑用を、嫌な顔一つしないで、こなして」

「…それに、こんなに美人な委員長にはさ…」

85 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:19:37 ZFPnVMdw 85/94

「お、俺なんかより、お似合いの人が、どこかにさ」

「…どこかに、居る、よ、きっと…」

委員長「…本当に、照れ屋さんだね、友君」

委員長「それに、ウソをつくのが、とっても下手だね?」

「…」

委員長「友君。正直に答えてね?」

委員長「私の事、嫌い?」

86 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:20:22 ZFPnVMdw 86/94

「…嫌いじゃない」

「っていうか、好きだよ!」

「高3に上がった時、委員長の事、一目見て」

「こんな人が彼女になってくれたらいいなって思ったさ!」

「でも、接点とかないし」

「俺、ヘタレだから、自分からは話しかけられないし!」

87 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:20:56 ZFPnVMdw 87/94

「幼ちゃんの手紙見て、実は幼馴染で」

「しかも、け、結婚の約束とかしてたって知って」

「正直、超ドキドキしてるさ!」

「でも、俺だぜ?」

「無理に決まってるじゃんk

ギュッ

88 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:21:39 ZFPnVMdw 88/94

「なっ、何してんの、委員長!」

委員長「…つり合わない、とか、自分じゃ無理とか」

委員長「そう言う事じゃないの、友君」

委員長「私の事が好きなら、抱きしめて欲しい」

委員長「駄目なら、突き放して欲しい」

「い、委員長…」

委員長「お願い、友君…」

「お、俺は…俺は…」

89 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:22:01 ZFPnVMdw 89/94




「なぁ、男」

「何?」

「俺達、幼馴染だよな?」

「そうだな」

90 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:22:36 ZFPnVMdw 90/94

「委員長も、俺達の幼馴染だったんだな?」

「言っておくが、俺は覚えてたからな?」

「マジで?」

「幼稚園の頃の記憶は割と残ってるって言ったろ?」

「約束の事もかよ?」

「あんな大事な事、忘れる訳がない」

「それに、俺は幼から毎年誕生日に言われてたからな」

「18になったら結婚…か?」

「友と委員長さんも、同じ約束してたからな?」

91 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:23:00 ZFPnVMdw 91/94

「…なぁ、男」

「何?」

「俺に大声で『リア充、爆発しろ!』って言ってくれ…」

「何それ、嫌だよ」

「た、頼むよ!」

92 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:23:44 ZFPnVMdw 92/94

「お待たせ、2人とも…って何の話ししてるの?」

委員長「お昼食べましょう、友君」

「おぉ…委員長。大声で言って欲しい事があるんだ…」

委員長「えっ?何を?」

「リア充、爆発しろ!って…」

委員長「イヤです」

「えー?いいじゃん、頼むよ!」

委員長「いくら恋人の頼み事でも、そんな事は言えません!」

93 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:24:21 ZFPnVMdw 93/94

「…こ、恋人…恋人」

委員長「違いますか?だって、昨日…」

「あぁっ!こ、この俺が…」

「まさかリア充の仲間入りする日が来るなんて…」

「いいじゃないか、リア充」

「2人ともハッピーで、良い事じゃない?」

94 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/07/16 12:24:54 ZFPnVMdw 94/94

「…」

委員長「リア充、嫌なの?友君」

「い、嫌じゃない!」

委員長「ちょ、友君、声大きいよ」

「リア充!爆発するな!」

クラス一同「友!うるさい!」



おわり

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