1 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:11:43 OEraUuCI 1/31

「ややっ?これは男殿!お久しぶりでござるね!」

「…」

「拙者に何か言う事でもあるでござるか?男殿」

「…あのさ、幼」

「デュフフ?何でござるか?」

「…夏休みの間に何があった?」

「ドゥフフ。それは秘匿事項でござるよ。コポォ」

「…」

元スレ
幼馴染「デュフフ…二次元最高!」男「…」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1341065503/

2 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:13:32 OEraUuCI 2/31




幼姉「あら、男ちゃん。お久しぶり」

「あ、お久しぶりです、これ、田舎のお土産です」

幼姉「あら、わざわざどうもありがとうね」

「そんな事より、幼姉さん!」

幼姉「あら、なあに?」

3 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:14:20 OEraUuCI 3/31

「幼姉さん、幼に何をしたんですか?」

幼姉「あら?何の事?」

「幼の様子がおかしいんですよ!」

幼姉「?」

「今、家の前で会ったんですけど…」

幼姉「あら、そうね。たった今、外出したわね」

4 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:14:54 OEraUuCI 4/31

「あんな酷い格好で…どこに出掛けたんですか?」

幼姉「あら、アニメイトに突撃って言ってたわねー」

「…服は薄汚れてて、髪もボサボサ、しかもちょっと臭かったし」

「言葉使いもおかしかったんですよ!」

幼姉「あら」

5 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:15:37 OEraUuCI 5/31

「俺が田舎のじいちゃんの家に行ってた間に」

「幼に何をしたんですか?」

幼姉「あら。んー…そうねぇ…」

幼姉「強いていうなら…」

幼姉「機械オンチだったあの子に、パソコンの使い方を教えた位かしら?」

6 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:18:18 OEraUuCI 6/31

「…パソコン?」

幼姉「使い方をちょっと教えてあげたら」

幼姉「すっごくハマっちゃったみたいでね」

幼姉「あの子、自分の貯金でパソコン買ったのよ」

幼姉「男ちゃんが田舎に行ってた間…2週間くらい?」

幼姉「ずーっと部屋でネットしてたみたい」

「なるほど…今度はネットか…」

7 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:19:03 OEraUuCI 7/31




「おや、男殿、拙者の部屋で何をしているでござる?」

「その紙袋…いや、別にそれはいいか」

「ちょ!拙者のPCを勝手に起動とは!」

「いくら幼馴染の男殿でも、それは殺生でござる!」

8 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:19:41 OEraUuCI 8/31

「あぁ、このフォルダの中身の事か?」

「ちょ!やめるでござる!やめるでござる!」

「もう全部見た」

「え?」

「ネットの履歴も、隠しフォルダの中身も全部見た」

「」

9 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:20:59 OEraUuCI 9/31

「お前は何をやってるんだ、幼」

「あ、あの…拙者は…」

「そのキモい喋り方は止めてください」

「…」

10 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:22:02 OEraUuCI 10/31

「さぁ、説明を頼む」

「…あの、お姉ちゃんに、ですね」

「パソコンの操作習ったんだろ?それは幼姉さんから聞いた」

「それで、ですね…」

「…」

「最初は、普通に有名人のブログ見たりしてたんですよ」

「うん」

11 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:22:40 OEraUuCI 11/31

「それで、ある時ですね」

「無料でアニメを見られるサイトを見つけたんですよ」

「で、見始めたら、止まらなくなってですね」

「二次元の素晴らしさに目覚めて、ですね」

「…」

「で、そのアニメについて、もっと深く知ろうと思ってですね」

「ネットで色々調べていたら、その…」

12 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:25:08 OEraUuCI 12/31

「2ちゃんねるにたどり着きましてですね」

「…」

「で、見始めたら、止まらなくなってですね…」

「ちょこっと影響を受けちゃった感じでですね」

「そして、今に至るのか」

「そうなのでござる、デュフフ」

「…おい」

「あ、すみません…」

13 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:27:07 OEraUuCI 13/31

「…今までにもこう言う事が何度かあったよな」

「釣りにハマって、大物釣った女子高生って、新聞に載ったり」

「あぁ、あったね、そんな事も」

「あの時のマグロ、美味しかったよね」

「美味しかったけど、それは別の話だ」

「…」

14 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:27:55 OEraUuCI 14/31

「模型作りにハマって」

「本格的な帆船模型作って、全国のコンテストで入賞したり」

「…あの頃は若かったねー」

「手品にハマって、高校辞めて、弟子入りしようとしたり」

「あの時は止めてくれてありがとうね、男」

15 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:28:41 OEraUuCI 15/31

「映画にハマって、自主制作で映画1本撮ってみたり」

「あれも若気のいたりって事で…」

「それにあれは幼友も一緒になってやった事だよ?」

「別に責めてる訳じゃないよ」

「文化祭で上映した時、大喝采だったもんな」

「ドゥフフ、照れちゃうでござるよ」

「…」

「あ、すみません…」

16 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:29:48 OEraUuCI 16/31

「…幼」

「はい…」

「お前は…飽きっぽいのが玉に傷だが」

「凄く器用で、何でもこなせる」

「正直凄いと思う」

「えっへっへ。褒めすぎだよ、男ってば」

17 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:30:39 OEraUuCI 17/31

「でもな、今回のは酷いぞ、幼」

「…」

「幼、今の自分の姿をどう思ってるんだ」

「…」

「最近、風呂に入ったのはいつだ?」

「最近、鏡見たのはいつだ?」

「そのジャージ、最後に洗濯したのいつだ?」

「…」

18 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:31:17 OEraUuCI 18/31

「二次元のキャラを好きになる事、別に悪いとは言わないよ」

「そう!そうなんだよ!」

「アニメや漫画のキャラには無限の可能性があるんだよ!」

「私が今、一番好きなのは…」

「…あのな、幼」

「なつ…なに?」

「それこそ次元が違うんだ」

「…」

19 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:32:20 OEraUuCI 19/31

「俺なら…」

「え?」

「俺なら、三次元だ」

「何言ってるの?」

「…ずっと内緒にしてたんだけどな、幼」

「何を?」

20 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:32:52 OEraUuCI 20/31

「俺はお前の事が好きなんだ」

「へ?」

「真剣に交際したいと思ってた」

「あ、あの…え?」

「俺は、返事も返さない、アニメのキャラとは違うぞ?」

「幼は俺の事、どう思ってるんだ?」

「…」

「…」

21 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:33:53 OEraUuCI 21/31

幼姉「あら、なんでそこで2人とも黙っちゃうの?」

「お、お姉ちゃん?」

「み、見てたんですか、幼姉さん」

幼姉「幼ちゃんを変にしちゃったの、私みたいだから」

幼姉「責任感じて、ね?」

「だからって盗み見るのはダメだよ、お姉ちゃん!」

幼姉「あら、いいじゃない」

22 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:34:59 OEraUuCI 22/31

幼姉「幼ちゃんたら、男ちゃんの事、ずっと好きだったのに」

幼姉「言い出せずにいたんだから」

「ちょ、ちょっとお姉ちゃん!何言ってるの!」

幼姉「それに男ちゃんが告白する切っ掛けを作ったんだから」

幼姉「結果から言えば…」

幼姉「私は2人の愛のキューピット?」

「…」

「…」

23 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:35:51 OEraUuCI 23/31

幼姉「もう、ちゅーしちゃいなさいよ!ちゅー!」

「もう!出て行って!」

幼姉「あら。はいはい、行きますよ」

「お姉ちゃんてば…」

「…」

「…」

24 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:36:46 OEraUuCI 24/31

「…ま、まぁそういう訳で」

「私も男の事…その…ずっと好きだったよ」

「そ、そうか」

「そ、そうだよ」

「それじゃ、俺たち、相思相愛って事で良いのかな?」

「…うん」

25 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:37:36 OEraUuCI 25/31




「二次元最高!」

「…」

「何よ?何か文句でもあるの?男」

「夏休み終わる前に、元の姿に戻れて良かったな、幼」

「元の姿って何よ?」

「私はいつでも自分に正直に生きてるわよ」

「1週間前のお前の姿を、今のお前に見せたいよ」

「…」

26 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:38:33 OEraUuCI 26/31

「…俺たち付き合ってるんだよな?」

「そうね」

「これから夏休み最後の日を楽しむために」

「遊園地にデートに行くんだよな?」

「その通りね」

「なのに、まだ二次元最高って言うのかよ」

「俺、三次元だよ?」

27 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:39:21 OEraUuCI 27/31

「それはそれ!これはこれ!」

「理想と現実をごっちゃになんてしないわよ!」

「…」

「三次元で一番好きなのは男よ!」

「…おう…はっきり言われると照れるな」

28 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:40:41 OEraUuCI 28/31

「でも二次元では…」

「ストップ!」

「夏目君が一番だわ!」

「俺、ストップって言ったよね?」

「私の夏目君への愛は、とまらないわよ!」

「夏目×田沼!イイじゃない!ハァハァ」

「…」

29 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:41:24 OEraUuCI 29/31

「デュフフ…名取さんも捨てがたい」

「…」

「何といっても、声が石田さん…って」

「待ってよ、男!」

「先に行かないでよ!」

「…」

30 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:42:09 OEraUuCI 30/31

「…泣いてるの?」

「…ちょっとだけ」

「…もう、しょうがないわね、男ってば」
チュッ

「!」

「…これでわかった?」

「…何が?」

「私がどっちを大切に想っているか、よ」

「…お、おぉ」

31 : ◆L0dG93FE2w[sa... - 2012/06/30 23:43:08 OEraUuCI 31/31

「だから…」

「だから?」

「私が二次元好きなの、許してよね?」

「まぁ、個人の趣味だもんな…」

「だから、遊園地に着くまで…」

「…嫌だ!」

「私が夏目君をどれだけ愛しているのか聞いて!」

「嫌だって言っただろ!」



おわり

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