1 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:03:35 ZNu8U/BY 1/46

「だから、画期的な幼馴染だよ」

「何が画期的なんだ?」

「いくつか考えたから、ちょっと聞いててね」

「うん」

元スレ
幼馴染「画期的な幼馴染」男「は?」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1340625815/

2 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:04:09 ZNu8U/BY 2/46

「もしも幼馴染が肉じゅばんを着ていたら」

「は?」

「どう?画期的でしょ?」

「なんで肉じゅばんなんだ?」

「家のしきたりで!」

「どんなしきたり?」

「18歳になるまで、肉じゅばんを着て生活するってしきたり」

3 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:04:47 ZNu8U/BY 3/46

「誰にどんな得があるのか、さっぱりわかんないんだけど?」

「しきたりだから、仕方ないよ」

「…てか、日常生活に支障ありまくりだろ!」

「その支障を、男の幼馴染と乗り越えるんだよ」

「クラスの皆にバレそうになるのを何とかやり過ごしたり」

「肉じゅばんのせいでぽっちゃり体型な幼馴染を」

「男が必死でかばったりするんだよ!」

「うーん?」

4 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:05:17 ZNu8U/BY 4/46

「そんで、18歳になって、肉じゅばんを脱いだらどうなるの?」

「中からはナイスバディの美女が出てきて」

「男はびっくり!」

「2人は試練を乗り越えたって事で、晴れて結婚するのでした!」

「何その展開。結婚しちゃうの?」

「結婚する為の試練だったんだよ!」

「何か、今考えた後付け設定みたいに聞こえるんだが?」

「どう?この設定!画期的じゃない?」

「…そうかなぁ」

5 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:05:52 ZNu8U/BY 5/46

「ご納得頂けていないご様子」

「まあね」

「それじゃ、次ね」

「どうぞ」

「もしも幼馴染が鉄仮面をつけていたら」

「は?」

「だから、普段から鉄仮面をつけているのよ」

6 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:06:27 ZNu8U/BY 6/46

「なんで?」

「家のしきたりだから!」

「18歳になるまで、決して外してはいけないという、厳しい掟なのよ!」

「本当に厳しいなぁ」

「でも、掟を乗り越え、18歳の誕生日に鉄仮面を外すと…」

「絶世の美女が出てくるの?」

「その通り!わかってるじゃないの、男」

7 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:07:23 ZNu8U/BY 7/46

「ねぇ、ちょっと疑問なんだけどさ」

「なに?」

「鉄仮面の幼馴染は食事や散髪はどうしてたの?」

「それは…」

「髪は伸ばし放題で、黒髪ロングに!」

「食事はストローで流動食を食べてたのよ」

「うーん?無理があるんじゃない?」

8 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:08:18 ZNu8U/BY 8/46

「おやおや、またまたご納得頂けないご様子」

「まあね」

「それじゃ次行くね?」

「どうぞ」

「もしも、女の幼馴染が男で、男の幼馴染が女だったら」

「えっ?」

「えっ?」

9 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:08:57 ZNu8U/BY 9/46

「…ややこしいなぁ」

「ほら、幼い頃、男の子として接していた幼馴染が」

「数年ぶりに会ったら、実は女の子でしたって話し」

「よくあるでしょ?」

「それ、よくある話し?」

「よく聞く話しだよ」

「そうかなぁ」

10 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:09:32 ZNu8U/BY 10/46

「でもね、実は女の子だと思っていた子も」

「本当は女の子の格好をさせられていた男の子だったのよ!」

「なんでどっちも違う性別の格好?」

「お互いの家のしきたり?」

「またしきたり?。決まり事多い家だなあ!」

「まぁそんな訳で、お互い幼い頃の性別を勘違いしててね」

「大きくなって再会しても、解らないのよ、最初は」

11 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:10:08 ZNu8U/BY 11/46

「でも、話しているうちに、徐々に明らかになっていく、共通の思い出!」

「そして、ある日、お互いに気付くのよ」

「お、お前、あの時の!的な!」

「それでどうなるの?」

「お互い性別を偽ってたから、最初はギクシャクするけど」

「やがてお互いの存在を特別に感じてしまうって訳よ」

「…特別な存在…ね」

12 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:10:48 ZNu8U/BY 12/46

「あらあら、まだまだご納得頂けていませんね?」

「そうだね」

「それじゃ、次ね!」

「もしも幼馴染がロボットだったら」

「SFになっちゃった?」

「最近、幼から変な音がする…って男が気付くわけ」

「ふんふん?」

13 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:11:30 ZNu8U/BY 13/46

「ある日、交通事故にあいそうな子供を助ける為に」

「幼馴染は車の前に飛び出す訳よ」

「で、子供をかばって、車に轢かれちゃう!」

「大変だな?」

「でも、幼馴染は無事なの」

「ロボットだから?」

「そう、ロボットだから。マシーンだから」

14 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:12:33 ZNu8U/BY 14/46

「なんでそんな高性能なロボットが男の幼馴染なん?」

「そもそも小さな頃からずっと付き合いあるのが幼馴染だよな?」

「小さな頃からずっとロボットなん?」

「それには深い事情があるんだよ!」

「ほう、深い理由ね?」

「実は幼馴染は生まれた時からロボットなんじゃなくて」

「半年前に事故にあってしまったんだよ」

15 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:13:15 ZNu8U/BY 15/46

「本物の体は、治療中で、一時的にロボットの体に」

「精神だけを移しているんだよ!」

「精神だけ…ね?」

「すごい科学力だな」

「に、しては変な音が漏れちゃうんだよな?」

「数年間、酷使してきたボディが悲鳴を上げていたんだよ」

「そして、2度目の事故で完全に壊れちゃうんだけど」

16 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:13:54 ZNu8U/BY 16/46

「さっき無事って言ってたような?」

「細かい事はいいから!」

「…」

「男の腕の中で息絶えてしまったかのように思えた…」

「ところが、間一髪、本当の体の治療が終わって」

「再び、元の体に戻って、男の前に現れるの」

「どう?画期的じゃない?」

「本当にもの凄い科学力が前提だけどね」

17 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:15:05 ZNu8U/BY 17/46

「うーん。まだご納得頂けない…と」

「SFはちょっと…ね」

「それならこう言うのはいかがかしら?」

「どういうの?」

「もしも幼馴染が実はアイドルだったら」

「…」

「これって、すごくない?」

18 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:15:50 ZNu8U/BY 18/46

「言っちゃなんだけど、それ普通だよね」

「そう?」

「アイドルにだって、普通に男の幼馴染、居るじゃん」

「うーん。なら…その男の方の幼馴染が実は女の子だったとか?」

「さっきのと混ぜちゃった?」

「しかもロボットとか?」

「…」

19 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:16:14 ZNu8U/BY 19/46

「総合すると、幼馴染は鉄仮面と肉じゅばんを着てて」

「ごく最近、交通事故に合ってて、今はロボットの体になってて」

「アイドルで、男の幼馴染は実は女で、ロボットだった」

「って事で?」

「全然ダメだね」

「はぁ…全部ダメかぁ」

「そうそう奇抜な事は起こらないのが世の中だよ」

20 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:17:14 ZNu8U/BY 20/46



「ところがそうでもないのよね」

「え?」

「さっきの話しの中にいくつか本当の事が混ざってるよ」

「えぇー?」

「どれも非現実的なんですけど?」

21 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:17:51 ZNu8U/BY 21/46

「…男、最近、体型が変わってきたよね?」

「…成長期だからかなぁ?」

「ちょっと体に丸みが…ね?」

「えー。太ったかなぁ…自分では気付かないなー」

「男って顔も女顔だよね?」

「失礼だな。精悍な顔つきのこの俺を捕まえて…」

22 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:18:31 ZNu8U/BY 22/46

「とぼけても無駄だよ!」

「!」

「男、実は女の子なんでしょ?」

「な、何言ってるの、幼?」

「フフフ。調べたんだよ、男」

「な、何を?」

「男の実家のしきたりを!」

「!!!!」

23 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:19:21 ZNu8U/BY 23/46

「おじさんに聞いたら、案外あっさり教えてくれたよ」

「…」

「そう言う訳で、もうバレているんですよ、男くん」

「いや、男さん…かな?」

「男の名前って、男女どっちともとれる名前だもんね」

「…そうだよ、俺は性別的には女だよ」

24 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:20:01 ZNu8U/BY 24/46

「家のしきたりで、小さい頃から男の子の格好ですごしてたんだよね?」

「まぁ、しきたりって言うかなぁ…」

「俺、4人兄貴が居るの知ってるだろ?」

「うん、お兄さん、みんなカッコイイよね」

「洋服とか全部おさがりだったんだ」

「え?マジ?」

「だから、無理やり着させられてたんだよ」

「そうだったんだ…似合ってたよ!」

「うわー。言わないでくれー!」

25 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:20:39 ZNu8U/BY 25/46

「今も男の格好してるけど、抵抗ないの?」

「もう慣れたよ…」

「それにしても、よく今ままでバレなかったね」

「まあね。幼稚園から高校までエスカレーター方式の学校だし」

「親父が理事長権限で、色々もみ消したりしてたからね」

26 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:21:23 ZNu8U/BY 26/46

「ふーん。案外あっさりしてるんだね」

「まぁ、約束があるからね」

「約束?誰と、何の?」

「来月の誕生日には発表出来るかもね」

「えー。もったいぶっちゃって!言いなよ!」

「内緒の約束だから、言わないっ」

27 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:22:01 ZNu8U/BY 27/46




「…幼、さあ」

「なに?」カリカリカリ

「最近、幼から変な音が聞こえるんだけど」

「え?そう?携帯かな?」ギリギリギリ

28 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:22:44 ZNu8U/BY 28/46

「違うと思う…」

「き、気にしないでいいよ!空耳だよ、きっと!」カシャシャッ

「そう?」

「そんな事より、今日男の誕生日だよね?」ガリガリッ

「うん。18歳になったよ」

「先月言ってた、約束って何?」

「あぁ。あれね」

29 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:23:22 ZNu8U/BY 29/46

「実はね…」

「!」

「あ、あの子、道路に飛び出してる!」

「危ないっ!」
ドガッ!

「幼っ!」

30 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:24:02 ZNu8U/BY 30/46

「…」ウィウィーン

「…子供は無事?」

「あぁ、全くの無傷だ…気絶してるけど」

「車の方が凹んでる…」

「ていうか、幼…」

31 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:24:38 ZNu8U/BY 31/46

「お前…ロボットだったのか?」

「えへへ、バレちゃっタ…カ」

「でもお前、小さい頃は確かに…生身の人間だったろ?」

「…正解はこのアト、スグ…」ガクッ

「幼!幼~っ!」




32 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:25:17 ZNu8U/BY 32/46

幼父「久しぶりだね、男君」

「お久しぶりです、おじさん」

幼父「まぁ、ここに来た理由は解っているよ」

「幼は一体…どうなったんですか?ていうかどうなっているんですか?」

幼父「実はあの子はね」

幼父「半年前に交通事故に遭ってね」

幼父「一時的に、精神だけを機械の体に移していたんだ」

33 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:25:53 ZNu8U/BY 33/46

「え?マジで?」

幼父「マジマジ!」

「そんな事が出来るなんて…」

幼父「ワシ、天才じゃからね?」

「おじさん、何で急にマッドサイエンティストみたいな話し方に?」

幼父「まぁ、いいじゃん。細かい事は」

「細かくないですよ!大事な事です!」

34 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:26:27 ZNu8U/BY 34/46

幼父「まぁ、とりあえず、幼に会っていく?」

「幼、生きてるんですか?」

幼父「奥の部屋に居るから」

「なんか、軽いなぁ」

幼父「はよ、行け!」




35 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:27:03 ZNu8U/BY 35/46

「…お邪魔しまーす」

「いらっしゃい、男。待ってたよ」

「誰ですか?」

「私だよ!幼だよ!」

「え?その姿、どう見ても男にしか見えないんですけど」

36 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:27:35 ZNu8U/BY 36/46

「しかも超イケメン」

「え?私イケメン?」

「えっへっへ。いやぁまいっちゃうなぁ」

「幼、ドユコト?説明して?」




37 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:28:18 ZNu8U/BY 37/46

「えーっとつまり、話しをまとめると?」

「はい」

「幼は小さい頃から、女の格好の全身肉じゅばんを着て育って」

「半年前に交通事故に遭い」

「肉じゅばんが壊れて、中身の肉体も損傷」

「幼の父であるおじさんは、精神だけを機械の身体に移して」

「本物の幼の身体をクローン技術で再生させていた」

「おじさん、マジ天才か!」

38 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:28:53 ZNu8U/BY 38/46

「…で、再度交通事故で、機械の身体が壊れるのと」

「肉体の再生が終わるのがほぼ同時で」

「本物の肉体に精神が戻った…と」

「はーい。大正解です!」

「もう突っ込む所しか無いんだけどさ、幼」

「一個だけ、聞かせて」

「何?」

39 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:29:36 ZNu8U/BY 39/46

「なんで女の格好で過ごしてたの?」

「えーっとね」

「…」

「男と同じ理由なんだよ」

「じゃあ…」

「親の悪ふざけ!」

「…あのアホども…」

「ウチの両親と、男の両親が結託して、やった悪ふざけだってさ」

40 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:30:23 ZNu8U/BY 40/46

「…まあね」

「お互いの子供が18歳になったら、結婚させようって、決めてたらしいよ」

「は?」

「私達、生れつき許嫁だったんだよ」

「はぁ?」

「一応、お互いの家に古くから伝わるしきたりなんだって」

「はあぁ?」

41 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:30:56 ZNu8U/BY 41/46

「だからね、男」

「私の嫁に来い!」

「えー…俺が嫁?」

「何?不満?」

「…正直、男性として過ごしてきた期間が長すぎて」

「幼の事も女の子としてしか見れなくて…」

「何か違和感しか感じない…」

42 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:31:25 ZNu8U/BY 42/46

「あ!じゃあ性別交換する?」

「は?」

「うちのお父さんに言えば、簡単に交換してくれるよ?」

「マジで?」

「マジマジ!」

「…」




43 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:31:58 ZNu8U/BY 43/46

「…ホントにあっけなかったな」

「一瞬だったね」

「おじさん、マジヤバイな」

「いいじゃん。これで普通の男女として、お付き合い出来るよ!」

「俺、自分の事、同性愛者だと思ってたよ」

44 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:32:29 ZNu8U/BY 44/46

「私もだよ。男子なのに、男の事好きになっちゃって」

「…まぁ、何ていうか、画期的な幼馴染、ほとんど事実になっちゃったな」

「あ、私ネットアイドルやってるから」

「鉄仮面以外、全部事実だよ!」

「…画期的でもなかったな」

45 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:33:12 ZNu8U/BY 45/46





「っていう夢を見たんだけど、どう?」

「…呆れて物も言えねぇよ」

「男、実は女の子なんじゃない?」

「ア、アホか!お前は!」

「お、俺のどこをどう見たら、女の子なんだよっ!」

「えー。それくらい画期的な幼馴染になってよ、男」

「…」

46 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2012/06/25 21:33:47 ZNu8U/BY 46/46

「さ、おしゃべりはこれくらいにして、帰ろっか!」
コロン

「ん?」

「…幼の背中から、ネジが落ちてきたんだが?」

「!」

「な、なんでもない!それは何でもないからっ!」


男・幼(…まさか?)


おわり

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