オモイカネ「了解」
ルリ「アキトさん、今日もゲキガンガー見てる……」
オモイカネ「最近は時間がある時はよく見てるみたいです」
ルリ「アキトさん、家に帰ってきたの久しぶりですからね……」
オモイカネ「ゲキガンガーを最初から見直してるんでしょう」
元スレ
ルリ「オモイカネ。いつも通りアキトさんの部屋を映してください」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1342020173/
アキト『………』
ルリ「あ…」
オモイカネ「どうしました?」
ルリ「ここ……アキトさんが好きだって言ってたシーン……」
アキト『………フッ』
ルリ「………」
オモイカネ「………」
ルリ「反応が薄い…」
ルリ「昔なら『うおぉぉぉ!!』とか号泣してたのに……」
オモイカネ「これが大人になるということ……?」
ルリ「そうかもしれない……」
アキト『………』
オモイカネ「部屋から出ていきました」
ルリ「今日はこれで終了ですね」
アキト『………』
ルリ「今日もテレビに張り付いてますね」
オモイカネ「ゲキガンガーも後半に入りました」
アキト『………』
オモイカネ「もう部屋から出ましたね」
ルリ「今日はユリカさんと用事があるそうです」
オモイカネ「デートですか」
アキト『………』
ルリ「また……」
オモイカネ「ゲキガンガーのDVDも残り5巻を切ってます」
ルリ「あ……」
ルリ「ここ…アキトさんが一番好きだって言ってたシーン……」
アキト『………』パァァ
オモイカネ「………」
ルリ「………」
オモイカネ「光りましたね」
ルリ「そうね」
アキト『………』
ルリ「………」
オモイカネ「最終巻に手を伸ばしましたね」
ルリ「アキトさん、これが終わったらどうするんでしょう?」
オモイカネ「また新しいDVDを探すのかもしれません」
ルリ「ゲキガンガーのプラモとかに手をだすのも考えられますね」
アキト『………』
ルリ「あ」
オモイカネ「最終話の前の一話まで見て部屋を出ていきましたね」
ルリ「作品を愛するが故の苦悩ですか」
オモイカネ「理解できない」
アキト『………』
ルリ「最終話を見てから何もしようとしてませんね」
オモイカネ「それにしては最近、外出が多くなったようです」
ルリ「ユリカさんも外出が多くなったらしいですね」
ルリ「………」
??「艦長……そろそろ公務に集中してくれませんか?」
ルリ「いたんだ。ハーリーくん」
アキト「………」
アキト(最近、俺はあの部屋でへんな視線を感じるようになった…)
アキト(最初は気のせいかと思ったが、違う。明らかに俺を見る視線を感じる…)
アキト(狙う組織や目的については心当たりがありすぎるが、ここまで放置される理由はなんだ?)
アキト(視察目的?捕獲する気はない?それともやはりただの気のせいか?)
アキト(どちらにしても……このままでは……)
アキト(俺のベッドの下にあるアレを処分することが出来ない!)
アキト(新婚でユリカと同棲し始めたものの、当時まだ奥手だった俺の支えになったモノ…)
アキト(しょうがないだろう!若さ故の過ちだった!)
アキト(捨てる事ができずにベッドの下に隠していたグラビア写真集!)
アキト(新婚旅行でいきなり拉致られたせいでずっとあのままだ!)
アキト(帰ったら早々捨てようと決心したのに監視されているとは!)
アキト(このままでは捨てようにも捨てれない!
万が一にでもユリカに…いや、義父さんに見つかることだけは…!)
アキト(しかし、どうすればいい…?仲間の誰かに頼むにしても
まさかグラビアのために協力してくれなどと頼むわけにはいかないし…)
アキト(そもそも監視されてること自体が気のせいなのかもしれないのに…)
アキト(俺の気のせいで軍務や業務に勤しんでる仲間たちの邪魔をする訳には…)
アキト(とりあえずやり過ごすために見てみたゲキガンガーは全て見終わってしまったし…)
アキト(やはりゲキガンガーは神作品だな…しかし昔と比べると感動が少ないのは年月のせいか…)
アキト『………』
ルリ「あ」
オモイカネ「帰って来ましたね」
ルリ「小脇に本を抱えてますね」
オモイカネ「ラーメンのレシピ本みたいです」
ルリ「……?ラーメンのレシピ本…ですか…?」
アキト(結局なんの打開策も浮かばなかったな…とりあえず時間つぶしに買ってはみたものの…)
アキト(このレシピ本適当だな…『調味料を適量に』ってなんだ…ラーメン作り舐めてるのか…)
アキト『………』パアァ
オモイカネ「顔を光らせながら本を読んでますね」
ルリ「怒るぐらいなら買わなければいいと思うのですが」
アキト『………』ポイッ
ルリ「あ」
オモイカネ「本を投げ捨ててそのままふて寝しましたね」
ルリ「今日はここまでにしておきましょうか」
オモイカネ「今日はアキトさんの部屋を映さないのですか?」
ルリ「今日はウリバタケさんの飲みに付き合って花目子に行ってるそうです」
オモイカネ「イズミさんのバーですね」
ルリ「よって今日は家にはユリカ艦長しかいません」
オモイカネ「そうですね」
ルリ「面倒を起こされても困るので私も仕事が早く終わったら帰るつもりです」
オモイカネ「そうですか」
ウリバタケ「あぁん?部屋を監視されてる気がするだぁ?」
アキト「あぁ…。探知機でも何でもいい。とにかく監視できるものを探知できるものを作れるか?」
ウリバタケ「フッ…アキトよ…俺を誰だと思っている…?元ナデシコの整備班班長のウリバタケだぜ?
こんな事もあろうかと!…て訳にはいかないが似たようなもんなら用意できるぞ」
アキト「そうか…礼を言う」
イズミ「ウリバタケさんの飲みに付き合った理由がそれかい
…機械のことなら奇っ怪な奴におまかせあれってね…プククッ」
アキト「…変わらないな。イズミさん…」
イズミ「アンタが変わりすぎなんだよ…ムリもないけどね…」
どうでもいいが今気づいた。俺、>>27とID一緒だ。
鯖からも同一人物と認識されてるみたいだし、こんな事あるんだな
アキト『………』パァァ
ルリ「アキトさん、今日は一日中荒ぶってますね」
オモイカネ「何か良い事でもあったんでしょう」
アキト『………』パァァ
ルリ「何か機械を取り出してますね」
アキト『………』ピッ
オモイカネ「!」ブツン
ルリ「…オモイカネ?」
オモイカネ「カメラを壊されたようです。気づかれたみたいですね」
アキト「フッ……フフフ……」パァァ
アキト「フハハハハハ!ついにやったぞ!これでベッドの下のグラビア写真集を処分できる!」パァァ
アキト「まだユリカに気づかれてないはずだ!さすがウリバタケさん!」パァァ
アキト「奥さんに怒られたらしいからいつかお礼をいいにいかないとな!」パァァ
アキト「さて!とっとと処分しよう!これで心残りはなくなった!今日は良い日だ!」パァァ
アキト『フハハハハハ!』パァァ
ルリ「」
オモイカネ「」
オモイカネ「気づかれてたようですね」
ルリ「まさかカメラを壊されたのでオモイカネで近くの電子機器を
ハッキングしたら、こんな現場に見ることになるとは」
オモイカネ「よほど見られたくなかったのでしょう」
ルリ「えぇ。でも安心しました」
オモイカネ「え?」
ルリ「アキトさんはどんな事があってもアキトさんだって分かりましたから
あんなにはしゃいでるアキトさんを見たの、何年ぶりでしょうか」
オモイカネ「そうですね。声がアレですからまるで違うキャラのように思えますが」
ルリ「でも、アキトさんがアキトさんなのは変わりありません
それにしても、アキトさんユリカさんに黙ってあんなのを隠していたなんて」
ルリ「本当…」
ルリ「バカばっか」
完
51 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/12 02:24:20.23 ukJsMDen0 18/18お…終わった…乗っ取りで書いてみたはいいけど、ほとんどうろ覚えだったぞ…
とりあえず最初に期待させた>>1にはゲキガンガーを全部視聴した後ボソンジャンプの刑に処す
しかも映画のあとか…(>_<)