1 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 17:23:18.78 pevLIqP/0 1/156

「弟ちゃん弟ちゃん弟ちゃん弟ちゃん!」

「ちょっ…姉さん…離れてよ、暑苦しい」

(お、おっぱいが…!)

「えー、弟ちゃん冷たいなあ…。せっかく3年ぶりの再会なのに」

「いいから、離れてよ…」

(柔らかい感触が…やべえ…)

元スレ
姉「弟ちゃん!久しぶり!」弟「ぬぉっ!?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1341217398/

4 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 17:26:42.68 pevLIqP/0 2/156

~~~

「よく来たな孫よ」

「久しぶりだな爺さん」

「元気そうで何よりだ。それよりも、どうだ?久しぶりのこっちは」

「空気がうまい。やっぱり田舎はいいね。元気が出る」

「そりゃ良かった。まぁ久しぶりだし、ゆっくりしていくといい」

「あぁ。ありがと」

5 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 17:29:13.67 pevLIqP/0 3/156

「んで、お前…姉さんにはもう会ったか?」

「あぁ、駅から出た瞬間に抱きつかれた」

「綺麗になってたろ?」

「…あぁ。ちょっと、びっくりした」

(胸の成長具合にな…)

6 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 17:32:25.31 pevLIqP/0 4/156

「そうだろ。ここら辺の女の子ん中では一番の美人だ」

「女の子自体、この辺には住んでないだろ」

「女の子だけじゃなく、男の子も住んどらんぞ」

「………姉さん…よく、こんなところで暮らしてるな」

「まぁ、大学は都市部の方に通ってるからな。問題はない」

「…通学に何時間かけてんだろ」

7 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 17:35:42.49 pevLIqP/0 5/156

「ま、人は住んでいなくとも…ここには有り余る自然がある。お前もこっちにいる間は、姉さんと一緒に綺麗な空気を満喫するといい」

「あぁ、そのためにわざわざ来たんだからな。言われなくても、満喫させてもらうよ」

「お爺ちゃん~!弟ちゃん~!」

「お、帰って来たな」

8 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 17:39:19.91 pevLIqP/0 6/156

「ほら!見て見て!弟ちゃんが来るって聞いたから、近くの川でスイカ冷やしてたの!」

「おー!ありがとう姉さん!」

「川で冷やしたスイカはうまいぞ。キンキンに冷えるからな」

「どれどれ?」サワッ

ヒヤァーッ

「んほぉっ!マジだ!つめてぇ~!」

「んふふ~。今、切ったげるからね~」

9 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 17:43:19.07 pevLIqP/0 7/156

シャリシャリシャリッ!

「……うめえ…!冷たい…!」

「…うむ。うまいな」

「んふふ~、そうでしょ~?」

チリーン…

「…風鈴…」

(……いい音色……懐かしいな…)シャリ…

「弟ちゃん!」

「…えっ?なに…」

プッ!

「いてっ!」

「ふははは!必殺!種飛ばし~!」

10 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 17:48:42.72 pevLIqP/0 8/156

「……………くっ」

「ふはははは!」

「あっ!姉さん、ゴキブ…」

「⁉⁉⁉」

「隙ありっ!くらえ!種マシンガ…!」

「いやぁああああああああああああッ!!!!!」

ガバッ

「のわぁッ⁉」

「いやっいやっいやぁああああああ!!!きゃああああああああああっ!」

「ね、姉さん…苦し…!」

(おっぱいが…おっぱいがぁ…顔に押し付けられて……!)

「シャリシャリシャリ」

11 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 17:54:31.15 pevLIqP/0 9/156

「…ゴキブリなんておらんよ」シャリ

「にゃあぁああああああああっ…!!って……へ?」

チリーン…

「……い、いない…」

「…ハッ!」

「弟ちゃん!どうしてそんな嘘……!」

「」

12 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 18:00:18.22 pevLIqP/0 10/156

~~~

「……ん……?」

プーン……ポトリ…

(蚊取り線香……。…懐かしい…いい香り…)

「…てか…何で俺寝て…」

「……!」

「……そうだ…俺…姉さんの胸で…窒息…」

(……。…柔らかかったなぁ…)

ムラムラムラムラムラムラ

「………いかん」

「…散歩してこよう」

14 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 18:07:42.27 pevLIqP/0 11/156

「雲一つ無い青空!」

ミンミンミンミン…!

「蝉の声!さんさんと降り注ぐ太陽の光!」

「……………」

「…あつ…」

「まぁ、でも都会の暑さに比べたら大分マシか…」

「~~~~♪」

「………ん?」

(川の方…誰か…歌ってる…?)

15 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 18:15:04.31 pevLIqP/0 12/156

「………お?」

「あれは…姉さん…?」

「~~~~♪」

(…川辺で…本を読みながら、歌ってる…)

「~~♪…およっ?」

「よ、よう」

17 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 18:20:50.96 pevLIqP/0 13/156

「もう、目が覚めたんだ」

「あぁ」

「弟ちゃんったら…どうしてあんな嘘ついたの?」

「すまん」

「ま、いいけどさ~」

「……だけど、気絶させるのはやり過ぎじゃない?」

「わざとじゃないもん」

19 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 18:25:23.83 pevLIqP/0 14/156

「爺さんは?」

「診療所」

「あれ、もう辞めたって聞いたけど」

「うん、辞めたわよ。まだ、診療所の中の片付けが残ってるんだって」

「ふぅん」

20 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 18:33:18.20 pevLIqP/0 15/156

サラサラサラサラ…

「…………川…綺麗だな」

「そうね…。だから私、よくここに来るんだ」

「嫌なことなんか…この綺麗な景色を見てると…全部忘れちゃう」

「…何となく分かるよ」

「……ねぇ?」

「ん?」

「覚えてる?」

21 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 18:40:11.08 pevLIqP/0 16/156

「何を」

「昔、私がここで溺れたとき…弟ちゃんが助けてくれたこと」

「…んなこと、あったけか?」

「あったよ」

「覚えてないな」

「私は覚えてるよ」

「あの時の弟ちゃん…すごくカッコよかった」

23 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 18:46:59.33 pevLIqP/0 17/156

「……気のせいだよ」

「そんなことないよ」

「……………」

「ねぇ、明日…空いてる?」

「あぁ、予定なんて何にも無いよ」

「じゃあさ、明日、弟ちゃんがここの事、どこまで覚えてるかテストしよ?」

「テスト?」

「うん、この辺を私と一緒に散歩して…覚えてるか、テスト」

24 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 18:52:05.02 pevLIqP/0 18/156

~~~

「ごちそうさま」

「お粗末さまでした」

「姉さんの料理、やっぱ美味いな」

「えへへ、まあね」

「そういや、爺さんは?」

「食後の運動」

「診療所も辞めたってのに…あの爺さん元気だな」

「元気が無いより、マシでしょ?」

25 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 18:58:22.70 pevLIqP/0 19/156

「それにしても暑いねぇ」パタパタ

「おうっ⁉」

(ふ、服の胸元をパタパタさせて…た、谷間が…!)

「ん…?」

「………ゴクッ」ジー…

「…ふふーん…」ニタァ

28 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 19:06:52.94 pevLIqP/0 20/156

「弟ちゃん!」

「ひゃいっ⁉」

「お手!」

「わんっ!」バッ

ガシッ!

「うおっ!」

ムニッ

「」

30 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 19:14:55.76 pevLIqP/0 21/156

「なななななななな何してんのののののの」

「見てたでしょ?」

「え?」

「私の胸」

「んなことあるわけけけけけけけけ」

「正直に答えたら、揉む権利を与えよう」

「はい見てました」

32 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 19:24:27.07 pevLIqP/0 22/156

「ぷっ…!あははははははっ!正直で大変よろしい!」

「正直が取り柄でございますゆえ」

「ま、揉むくらいなら許したげる」

「うひょおおおおおおおおお!」

「ただし、今から10秒間のみ!始め!」

「えっ?そ、そんな…!」

33 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 19:32:49.42 pevLIqP/0 23/156

「こ、この最初で最後のチャンスを逃してたまるかぁああああああ!」モミモミモミモミ!

「ひゃあッ⁉ちょっ…お、弟ちゃん、激し…んっ!」

「うおおおおおおおおおおお!」モミモミモミモミィ!

「んんっ!んあっ!…はぁっぁあああん…!」

「うりぃいいいいいいいいいいいいいい!」モミモミモミモミ

「お…んんっ…お、おしま…はあっん!」

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」ドドドドドドドドドドドド

36 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 19:38:15.13 pevLIqP/0 24/156

「い、いい加減にしなさーい!」

「ひっ!」バッ

「はぁはぁはぁ…じ、10秒って言ったのに…んっ…はぁっ…いつまで揉んでるのよ…」

「ご、ごめん…」

「まったく……」

「…でも…弟ちゃんが…私の事…ちゃんとそういう目で見てくれてるのは…」

「え?」

「な、何でもない!も、もうお皿洗うから!」

37 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 19:42:12.61 pevLIqP/0 25/156

~~~

「………ダメだな…私…」

(もう…大丈夫だと思ってたんだけど…)

「やっぱり私…まだ弟ちゃんのこと…」

(こんなこと…ダメなのに…)

(私には…弟ちゃんを…いや…人を好きになる権利なんか…)

39 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 19:51:05.04 pevLIqP/0 26/156

~~~

(俺の寝室…)

「3年前と何も変わってないな」

「それに比べて、姉さんのおっぱいはどうだ」

「……………」ムラムラムラムラシマムラ

「こんなの生殺しじゃないか…」グスッ


41 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 19:56:44.24 pevLIqP/0 27/156

「でも…」

チリーン…

「夏休みを利用して、来てよかった」

「…3年ぶりだもんな」

「会いたかったよ、姉さん」

43 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 20:03:57.96 pevLIqP/0 28/156

~~~

若爺『よく来たな孫よ』

チビ弟『おじいちゃん、ひさしぶりー』

若爺『全く…ワシの可愛い孫を残して、海外旅行とは…お前の両親は何を考えてるんだか…』

チビ弟『なかよしだからねー』

若爺『はぁ…お前はのんきだな』

チビ弟『よくいわれる』

『おじいちゃん!アイスかってき…』

チビ弟『…ん?』

46 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 20:11:49.30 pevLIqP/0 29/156

若爺『おお、そうだそうだ忘れとった』

チビ弟『だあれ?』

若爺『お前のお姉ちゃんだよ』

チビ弟『へ?』

若爺『ほれ、こっちに来て挨拶しなさい』

幼女姉『………』トコトコ…

チビ弟『………………』

幼女姉『……こ、こんにちわ』

48 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 20:18:17.60 pevLIqP/0 30/156

チビ弟『こんにちわ!』

幼女姉『………………』

幼女姉『…えへへ』

チビ弟『ねえ、おじいちゃん。なんで、ぼくにおねえちゃんができたの?』

若爺『…それは』

幼女姉『おじいちゃんのびょういんで…あたしのおかあさん…しんじゃったから…おじいちゃんが…あたしのおせわをしてくれることになったの』

チビ弟『……あ…』

チビ弟『…ごめんなさい』

幼女姉『なんで、あやまるの?』

チビ弟『……わかんない』

幼女姉『……………』

幼女姉『…よし!いっしょにアイスたべよ?』

50 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 20:25:45.99 pevLIqP/0 31/156

ミンミンミンミンミンミンミンミン…!

「ん…」

「朝……か…』

「…ふぁあああああっ」

ドタドタドタドタ…!

「ん?」

ガラッ

「おっはよ~!弟ちゃん!清々しい朝ですよ~!」

「……………暑苦しい」

51 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 20:34:33.12 pevLIqP/0 32/156

「朝ごはんもう出来てるから。顔洗って歯ァ磨いて、ラジオ体操したら、すぐに来てね~」

「ラジオ体操いるの?」

「夏休みだもん、当たり前でしょ?」

「俺、もう大学生なんだけど…」

「もう!今日はいっぱい歩くんだから!準備体操よ準備体操!」

53 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 20:39:33.40 pevLIqP/0 33/156

「ほう、お前たち今日は出かけるのか?」モグモグ

「あぁ、姉さんとデート」ムグモグ

「こら!二人とも口に物入れたまま…って、えええええッ⁉」

「違うの?」

「ちちちちちちちちち違うわよ!テストよテスト!弟ちゃんの記憶力テスト!」

「ズズーッ」

「今日も味噌汁が美味い」

54 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 20:45:13.83 pevLIqP/0 34/156

~~~

「あっちー…」

「そうだね~」

「で、俺らはどこに向かって歩いてるの?」

「海よ」

「海?」

「この道を真っ直ぐ下っていけば、海に着くの」

「3年前も行ったでしょ?」

「あぁ…行き方までは覚えてなかった」

56 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 20:51:31.33 pevLIqP/0 35/156

~~~

「海だぁあああああっ!」

「おー……綺麗だ…」

ザザァ…ザザァ…

「…泳ぐの?」

「ううん。水着持ってきてないし…大体泳いじゃったら、他のとこ回れないしね。」

57 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 20:55:12.92 pevLIqP/0 36/156

「さて弟ちゃん、何かここでの出来事は覚えていますかな?」

「…たしか」

「爺さんと姉さんと俺の3人で来て…」

「ふむふむ」

「溺れた姉さんを、爺さんと助けた」

「」

60 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 21:01:56.72 pevLIqP/0 37/156

「…そそそそそんなことあったっけ?」

「うん」

「それ、川で溺れた記憶とゴッチャになってるんじゃ…」

「いや、海だった。浮き輪が反対になって、逆さまな足が浮き輪の上でバタバタしてて、不気味だったの覚えてるもん」

「不気味とか言うなあぁああああっ!」

63 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 21:09:20.82 pevLIqP/0 38/156

「姉さん…あの時、砂浜にあげたら気絶しててさ…」

「……え」

「このまま、死んじゃったらどうしようって…すごく悲しかった」

「…………」

「まぁ、すぐに「おひょっ」とかいう意味不明な叫び声あげて、目を覚ましたけどな」

「」

65 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 21:15:57.48 pevLIqP/0 39/156

~~~

「はぁ…」

「お、おい。どうしたんだよ、歩くの速いよ」

「弟ちゃんが遅いのよ!」

(何怒ってるんだ…?)

(全く…何であんなしょうもない事だけ覚えてるのよ…)

68 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 21:21:42.90 pevLIqP/0 40/156

「さぁ着いた」

「随分歩いたな」

「ここは覚えてる?」

「懐かしいな、この神社。よくここでかくれんぼとかしたよな」

「うん、よく覚えてるじゃない」

「多分、一番遊んだの…ここだから」

「木々に囲まれてるから、神社全体が木陰になって涼しいもん。遊ぶには絶好の場所なのよね」

69 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 21:29:04.10 pevLIqP/0 41/156

「夜中に、この境内の中に忍び込んで…2人で泣きべそかいたっけか」

「ははは、懐かしいね。でも、泣いてたのほとんど私だったよ?」

「そうだっけ」

「うん。弟ちゃん…ずっと私を励ましてくれてて…」

「むむむ……」

「もう!やっぱり、肝心なことだけ忘れてるんだから!」

71 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 21:35:34.65 pevLIqP/0 42/156

「…3年も遊びにこないから、忘れちゃうんだよ…」

「…ごめん。高校生活が…思ってたより忙しかったから。夏休みも時間が取れなかったんだ」

「昔は夏休み、冬休み、春休み…全部遊びに来てくれたのに…」

「……………」

「…ずっと、待ってたんだから」

74 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 21:41:55.78 pevLIqP/0 43/156

「姉さん…」

「……………はぁ」

ギュッ

「うおっ」

(手を…)

「ほら!次行くよ次!」

「ま、待って姉さん、引っ張らないで…!」

80 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 22:10:12.63 pevLIqP/0 44/156

~~~

「だぁああああ…っ」

「ふぅっ、沢山歩いたわね~」

「つ、疲れた…」

「もう、夕方…」

「も、もう帰ろうよ…」

「何言ってるの。まだ最後にとっておきの場所が残ってるんだから」

「うへぇええええ……⁉」

81 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 22:15:27.84 pevLIqP/0 45/156

~~~

「ま、まだなのか…?も、もう日が暮れちまったよ…」

「もう少し!あと少しだから!男の子でしょ?」

「こ、こんな山道…お、男の子でも辛いわぁ…!」

ザザァアアアア…!

「…ん?」

「ほら、見えた!」

83 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 22:22:21.74 pevLIqP/0 46/156

ザァアアアア…!

「……すげ……」

「…来て良かったでしょ?」

「…あぁ……」

(何だこれ…ただでさえ圧倒されそうな綺麗な滝なのに……!」

「滝壺に…星や…月が…落ちてるみたい…」

「夜にくると格別なんだ~、ここ」

85 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 22:29:14.43 pevLIqP/0 47/156

「………………」

「で?ここについては何か覚えてる?」

「へ?」

「え?」

「俺…こんな滝、初めて知ったけど…?」

「………うそ」

「え?」

「い、いや、何でも無いわ!わ、私の勘違いだったみたい!ご、ごめんね?そうよ、初めてよね…」

87 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 22:34:59.87 pevLIqP/0 48/156

「姉さん…?」

「さ、さぁ、そんなことより記念写真とろうよ!私、デジカメ持ってきたんだ~!」ガサゴソ

「お、おう。こんな綺麗な滝…なかなかお目にかかれないしな」

「そうそう。さ、撮ろ撮ろ!」

「でも、2人しかいないから、どっちかしか映らないよ?」

「こうすれば大丈夫!」ギュムッ

「おうっ⁉」

(姉さんが俺の肩を…んでカメラをこっちに向けて…なるほど、これなら2人とも…)

88 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 22:38:08.85 pevLIqP/0 49/156

(あれ、でもこれじゃあ…)

「ね、姉さん…これじゃ滝が…」

「はい、チーズ!」

パシャッ

91 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 22:43:06.31 pevLIqP/0 50/156

~~~

「あぁ~疲れたぁ~!」

「やっと戻ってこれたな」

「汗かいたねぇ~」

「風呂入りてぇ」

「そうだね、それじゃお風呂沸かして来るね」

「ありがと」

94 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 22:49:04.72 pevLIqP/0 51/156

~~~

「…よしっ、もう沸いたかな?」

「…………」

(滝のこと…弟ちゃんが覚えてるって言ったら…私どうするつもりだったんだろう?)

(私と…弟ちゃんが…)

(そんなこと…絶対ダメなのに…)

96 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 22:53:24.13 pevLIqP/0 52/156

「…………グーグー…」

「弟ちゃん~!お風呂沸いたよ~!」

「…ん…お、おーう…。今行くぅ…」

「一緒に入ろー?」

「おーう……」

「………………」

「」

98 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 22:57:18.19 pevLIqP/0 53/156

「どーしたのー?早く来なよー?」

(……………イッショニ…?)

「弟ちゃ~ん?」

(……お、落ち着け…とりあえず落ち着け…!)

「あ、一緒に入ろってのは冗談だよ~?」

「」

101 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 23:02:22.64 pevLIqP/0 54/156

カポーン…

「ふぅ……」

「……生き返る…」

(それにしても…今回ここに来てから…姉さん、ちょっとおかしくないか…?)

「…胸揉ませてくれたし」

(もしかして…姉さんも俺のこと…?)

102 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 23:05:58.77 pevLIqP/0 55/156

「今回…こっちに来たのは…姉さんに…」

「高校時代も…ずっと姉さんのこと…忘れられなかったから…」

「………………」

「…よし」

104 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 23:11:33.86 pevLIqP/0 56/156

「姉さん、風呂空いたよ」ホカホカ

「ん?早いね、感心感心。姉を汗だくのまま、待たせないとはよく出来た弟よのう」ナデナデ

「……………」

「どうした?」

「姉さん!」ガバッ

「ッ⁉」

109 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 23:17:26.40 pevLIqP/0 57/156

「ちょ…弟ちゃん…⁉」

「姉さん…俺が、こっちに来たのは…姉さんに会うためだったんだ…」

「…え?」

「俺…高校時代…姉さんのこと忘れるために、こっちに来なかった」

「…………」

「姉弟で…好きになるなんて…あってはいけないことだって…思ってたから」

「……め…………!」


113 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 23:22:09.02 pevLIqP/0 58/156

「でも、この3年間!一度も姉さんのことを忘れる事は出来なかった!」

「…弟ちゃ…!」

「それどころか!姉さんへの思いは日に日に募っていった!」

「…だめ…」

「もう限界だったんだ!俺はもう姉さんしか…!」

「駄目ぇええええええッ!!!」

114 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 23:27:09.44 pevLIqP/0 59/156

「…姉さん……?」

「駄目だよ…駄目なんだよ……ヒック…弟…ちゃん、は…私の事なんか…好きになっちゃ…!」

「…どうして…?」

「……ヒック…どうしても…駄目なの……!」

「姉さんは…俺のこと…嫌い…なの…か…?」

「そんなことない!!」

116 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 23:33:55.72 pevLIqP/0 60/156

「そんなこと…ない…!好きよ…!大好きよ…!だからこそ…ヒック…弟ちゃんには…幸せになって…欲しいから…!」

「姉さん以外となんて幸せになれるはずが無いよ!」

「……ヒック……弟ちゃん……」

「姉さん…」

「…離して…?」

「…………」

「離してッ!!」

117 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 23:37:14.18 pevLIqP/0 61/156

「…………」パッ…

「………ヒック………」

「……………」

「…お風呂…入ってくる…」

「………………」

119 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 23:44:44.62 pevLIqP/0 62/156

「…はははははははは……」

「ずっと…ずっと好きだった姉さんに……」

「………………」

「………明日…帰ろう……」

「……………」

ガラッ

「……………ふん…」

「…じ、爺さん…」

121 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 23:51:17.83 pevLIqP/0 63/156

「……ずっと…聞いてたのか」

「…すまんな」

「…………惨めだろ…?」

「いや」

「…………同情なんか……」

「んなもんしとらん」

「……………」

「…明日…帰るから…」

122 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/02 23:57:17.10 pevLIqP/0 64/156

「待て」

「何だよ⁉」

「お前…本当にあの子のことが…姉さんのことが好きなのか?」

「……あ?」

「姉さんのことなら…どんな事でも受け入れる覚悟があるか?」

「爺さん…何言って…」

125 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 00:02:28.43 jMmodf3R0 65/156

~~~

「………ここか…」

「…たしか、2つ目の引き出し…だったか…」

~~~

『お前が本当に、姉さんのことを愛しているなら、ワシの部屋の机の引き出しを開けろ』

『は…?』

『何を見ても、姉さんを愛し続ける覚悟が無い限り、引き出しの中身を見るんじゃないぞ』

『何を……』

126 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 00:05:42.22 jMmodf3R0 66/156

「………………」

「…姉さん……!」

ガ……

「……覚悟だと……?」

「んなもん…最初から出来てるさ…!」

ガラッ!

128 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 00:09:54.86 jMmodf3R0 67/156

「…なんだこれ…?」

「交換日記……?」

ペラッ…

「……………」

「……ッ⁉」

「これって……⁉」

130 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 00:16:47.60 jMmodf3R0 68/156

~~~

「…ヒック…ウッ……あぁああっ……」グスッグスッ…

「弟ちゃん…ご…めん…ヒック…ね…ぇ……えぐっ…」

「……ヒッ……ヒッ…うっ…」

「あぁあああああああんっ!うわぁあああああああ……!!」ポロポロ…!

131 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 00:24:23.08 jMmodf3R0 69/156

~~~

「……………」

(布団に入っても寝付けない…)

「姉さんが…俺を、拒絶した理由…」

(全て…あのノートに書いてあった…)

(姉さんのお母さんと…爺さんの…交換日記……)

「…明日…姉さんと、どう接すればいいんだろう…」

(……………)

(考えても…答えは出ない…)

「……頑張って寝よう…」

133 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 00:29:21.16 jMmodf3R0 70/156

~~~

チビ弟『おねーちゃん…ハァハァ…まだ着かないの…?』

幼女姉『もうちょっとだから!がんばって!おとこのこでしょ!』

チビ弟『ひえぇええええ…』

幼女姉『ほら!みえてきたよ!』

ザァアアアア…!

137 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 00:33:10.46 jMmodf3R0 71/156

チビ弟『うわぁあああああっ!!』

幼女姉『すごいでしょ?』

チビ弟『みずが…!すごいおちてる!おねーちゃん!これなんていうの?』

幼女姉『これは、「たき」っていうんだよ!』

チビ弟『…そんなことくらい、ぼくにもわかるよ…。このたきのなまえはなんてゆーの?」

幼女姉『……わかんない』

139 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 00:38:55.68 jMmodf3R0 72/156

幼女姉『で、でも!このたきのおはなしならしってるよ!』

チビ弟『おはなし?』

幼女姉『うん!おじいちゃんにおしえてもらったんだ!』

チビ弟『じゃあ、そのおはなしきかせて?』

幼女姉『うん、いいよ!むかしね?このたきには、りゅうのかみさまがすんでたんだって』

140 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 00:42:50.18 jMmodf3R0 73/156

幼女姉『りゅうのかみさまはね?たきまできたひとたちの、おねがいをかなえていたんだって』

幼女姉『そんなあるひ、かみさまのとこに、いっぴきのキツネさんがあらわれるの』

幼女姉『そのキツネさんは、いたずらずきで、いろんなものにばけては、みちゆくひとたちをおどかしていたんだって』

チビ弟『わるいキツネさんだね』

142 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 00:46:32.49 jMmodf3R0 74/156

幼女姉『それでね?あるひキツネさんは、びじょにばけて、あるたびびとさんをおどろかそうとしたんだよ』

幼女姉『たびびとさんと、あるていどなかよくなってから、しょうたいをみせて、ビックリさせようとしたんだけど…』

幼女姉『たびびとさんが、とってもやさしいひとだったから…キツネさんはたびびとさんにこいしたゃったの』

144 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 00:51:16.95 jMmodf3R0 75/156

チビ弟『……………』

幼女姉『でも、キツネさんとにんげんは…いっしょにはなれない』

幼女姉『こまったキツネさんは、このたきのかみさまのところにやってきて、こうおねがいするの』

幼女姉『「かみさま、どうかわたしをにんげんにしてください」』

幼女姉『キツネさんは、いっしょうけんめいおねがいしたの。すると、たきからかみさまがあらわれて、こういったの』

146 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 00:55:06.17 jMmodf3R0 76/156

幼女姉『「いいだろう、おまえをにんげんにしてやる。しかし、わたしのちからでも、おまえのしっぽまでは、かんぜんにかくすことはできない」』

幼女姉『「めだたないていどにはちいさくできるが、かんぜんにはなくならない。もし、そのしっぽをにんげんにみられたばあい…おまえは、このたきつぼのあわとなるだろう」』

チビ弟『どおして、あわになっちゃうの?』

幼女姉『そんなの、わたしにもわかんないよ』

148 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 00:57:56.77 jMmodf3R0 77/156

幼女姉『それで、めでたくキツネさんはにんげんになるんだけど…」

チビ弟『…たびびとさんに、しっぽをみられちゃうんだ?』

幼女姉『そのとおり!よくわかったね⁉』

チビ弟『う、うん…』

151 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 01:02:24.35 jMmodf3R0 78/156

幼女姉『それでね、キツネさんはあわになって、たびびとさんのもとから、たきのほうにとんでいってしまったの』

幼女姉『たびびとさんは、そのあとをひっしにおった。そして、たきにたどりつくの』

チビ弟『……………』

幼女姉『たきで、たびびとさんはかみさまにあった。そして、キツネさんのしょうたいと、あわになっちゃったことをしるんだよ』

152 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 01:06:11.72 jMmodf3R0 79/156

幼女姉『たびびとさんは、絶望した。じぶんのせいで、あいするひとはあわになってしまった、と』

チビ弟『…………』

幼女姉『そして、たびびとさんはキツネさんがねむる、たきつぼへみをなげちゃったんだって』

チビ弟『………………』

155 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 01:10:25.14 jMmodf3R0 80/156

幼女姉『それいらい、かわいそうなキツネさんとたびびとさんのたましいは、ここにとどまっているんだって』

幼女姉『そして、にどとこんなことがおこらないように、このたきのまえで、あいのこくはくをすると、どんな、こんなんなれんあいでも、キツネさんたちのたましいがかなえてくれるそうだよ』

チビ弟『………ふぅん…』

157 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 01:14:49.94 jMmodf3R0 81/156

幼女姉『とっても、かなしいおは
なしでしょ?』

チビ弟『……………』

幼女姉『…おとうとちゃん?』

チビ弟『……おねーちゃん』

幼女姉『ん?なぁに?』

チビ弟『すき』

158 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 01:18:10.88 jMmodf3R0 82/156

幼女姉『…ふぇっ?』

チビ弟『おねーちゃん…すき』

幼女姉『おおおおおおおおおとうとちゃん⁉ななななななにを…⁉」

チビ弟『ぼく…あした、かえっちゃうから…』

幼女姉『…おとうとちゃん…?』

160 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 01:25:55.17 jMmodf3R0 83/156

チビ弟『でも、ここでこくはくしたから…』

チビ弟『また、ぜったいあえるよね!』

幼女姉『……おとうとちゃん…』

幼女姉『そうだね…!また、あえるよ!ぜったい!」

チビ弟『おねーちゃんと、けっこんだってできるよね!』

幼女姉『もちろん!ぜったいに……ってえぇえええええ⁉』

チビ弟『えへへ~!おねーちゃんとけっこん、けっこん~!』

219 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 15:54:19.59 jMmodf3R0 84/156

~~~

「…………っ……」

「……う…ん……ん…?」

「朝……か……」

「…俺…なんか…夢を…」

「………………」

「………ッ⁉」

224 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 15:59:05.35 jMmodf3R0 85/156

「俺…あの滝に……!」

『で?ここについては何か覚えてる?』

「…俺は…馬鹿じゃないのか……!」

「…なんで、覚えてなかったんだよ……!」

「……姉さん…!」バッ!

225 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 16:03:30.02 jMmodf3R0 86/156

ドタドタドタドタ…!

ガラッ!

「姉さん!」

「……………」

(…いない……下か…?)

「やかましいぞ孫よ。家ん中では走るな」

227 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 16:07:42.27 jMmodf3R0 87/156

「爺さん!姉さんはどこ行った⁉」

「あん?部屋にはおらんのか?」

「あぁ」

「下にもおらんぞ?第一まだ今日は見とらん」

「………………ッ!」

229 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 16:12:15.36 jMmodf3R0 88/156

~~~

「……はぁっ…はっ…ハァ…!」

「クソッ!姉さん…どこに行ったんだよ…!」

「家ん中には…ハァッ…いなかったし…!外も…やみくもに探してもラチがあかねぇ…!」

「………ハァハァ……ッ…」

『嫌なことなんか…この綺麗な景色を見てると…全部忘れちゃう』

「………………!」

231 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 16:17:12.95 jMmodf3R0 89/156

~~~

サラサラサラサラ…

「…………………」

「…鮮やかに…萌える緑…♪…」

「新しい…小さき生命…♪…」

「……永遠に…♪…」

ガサッ…!

「………………」

「……………姉さん…」

234 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 16:22:16.87 jMmodf3R0 90/156

「…弟ちゃん…」

「ここだと思った」

「……………」

「…嫌なことは忘れられた?」

「…嫌なことなんて…むしろ…嬉しかった……」

236 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 16:32:07.32 jMmodf3R0 91/156

「……………でも、私は…」

「俺、姉さんのことなら何でも知ってるって思ってた」

「弟ちゃん…?」

「誰よりも…姉さんのこと…分かってるって…思ってた」

「……………」

「でも、全然そんなことは…なかった」

「……………」

「姉さんが……自分の生まれについて…ずっと苦悩してたことも…知らなかった」

238 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 16:37:58.35 jMmodf3R0 92/156

「ッ⁉⁉」

「……………」

「お、弟ちゃん…?何言って……」

「…昨日…あの後…交換日記を見つけたんだ」

「交換…日記…?」

「爺さんの診療所には、都市部から精神を病んだ患者が療養に来ることが多かった」

「爺さんは、そういう患者の心のケアのために、患者と交換日記をつけることが多かったんだ」

240 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 16:42:26.63 jMmodf3R0 93/156

「………まさ…か…」

「その患者の中に……姉さんのお母さんも入ってた」

「…いや………!」

「姉さんのお母さんの交換日記に…姉さんが生まれた理由が…」

「いやぁああああああああッ!!!!」

245 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 16:48:34.28 jMmodf3R0 94/156

「…………姉さん…」

「いや…いや……いやぁ…!」

「…………………」

「……全部……知っちゃったの……?」

「……………」

「…姉さんのお母さんが…精神を病んでしまった原因は…」

「………ヒック……!」

「ある男から、性的暴行を受けたから」

247 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 16:52:52.39 jMmodf3R0 95/156

「…ぁああ……うぁああん……!」ポロポロ…

「それで…その暴行が原因で、生まれたのが…」

「ぁあああああああああああああッ!!!」ポロポロ…!

「…姉さん…なんだ…よな……」

248 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 16:59:12.65 jMmodf3R0 96/156

「……………」

「……ヒック…!…うぁっ……ゴホッ…!……ッ…!」ポロ…

「………姉さん……」

「…い、一番…ヒック…知られたくない事を…一番知られたくない人に…ウッ…知られちゃった…」

「……………」

「……私の血は…汚れてるの……」

252 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 17:05:56.41 jMmodf3R0 97/156

「…私は……生まれてくるべき人間じゃなかった」

「………………」

「…お母さんは…私が生まれたせいで……より精神を病んでしまった…」

「………………」

「あの男の血が入った私が存在するせいで…お母さんは…事件を二度と忘れることが出来なくなった…」

258 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 17:20:14.58 jMmodf3R0 98/156

「私が生まれたせいで…お母さん…は…死んで…!」ヒック…!

「……ちが…!」

「だから、私は幸せになっちゃいけないんだ」

「…ッ…姉さん…」

「私が生まれてこなければ…お母さんは幸せな人生を送ることが出来たんだよ。私は…お母さんの人生を無茶苦茶にした…!だから…私に幸せになる資格なんか…!」

「違うよッ!」

261 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 17:27:57.75 jMmodf3R0 99/156

「……弟ちゃん…」

「違うよ…!交換日記には…お母さんが姉さんを恨んでる事なんか…一つも書いてなかった!」

「……………え…?」

「日記には…どのページにも…姉さんのことばかり…書いてあった…!」

「……………」

「今日、初めて私のことを呼んでくれた、とか…病室のカーテンにくるまって、かくれんぼしてる様子が可愛い、とか…」

「そんなことばかり…書いてあった…!」

262 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 17:32:19.18 jMmodf3R0 100/156

「そして…日記の最後のページには…」

「……………」

「私は幸せにはなれなかったけど…姉さんには…幸せになってほしい…って…!」

「…ッ…………!!」



264 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 17:38:15.32 jMmodf3R0 101/156

「あ……あぁあああ……!」ポロ…ポロ…!

「……姉さん…」

「うわぁあああああああああん!!ぁああああああッ!」ガバッ!

「……………」ナデ…

「ぁああああああああああああッ………!!」

266 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 17:43:12.32 jMmodf3R0 102/156

~~~

カナカナカナカナカナ…

「………………」

「……スー……スー……」

「………………」

「……んっ………」

「……目ぇ覚めた?」

「……弟…ちゃん…?」

269 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 17:52:41.06 jMmodf3R0 103/156

「よく寝てたね?俺のせいで…昨日…寝られなかった…?」

「……空が…赤い…もう…夕方……?…って、弟ちゃんの膝!」

「…足の感覚がもう無い」

「ご、ゴメンッ!すぐにどく…」バッ

ゴンッ!!

「アゴッ⁉」

「あたまッ⁉」

270 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 18:01:24.33 jMmodf3R0 104/156

「~~~ッ!」ジタバタ

「ぬぁあああああッ!」ゴロゴロ

「いってぇ…!」

「私の方が…!」

「…………」

「…………」

「……プッ!」

「……ふふっ!」

姉弟「はははははははははははっ…!」

276 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 18:12:26.05 jMmodf3R0 105/156

「あはははっ………!」

「ははははっ………!」

「……なんか…スッキリした…」

「……そっか」

「うん」

「良かったな」

「お母さんの交換日記……なんで、お爺ちゃんは今まで見せてくれなかったのかな…?見せてくれてたら…私…」

「あれが見つかったの、診療所を閉めて片付けしてるときだったらしいから」

277 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 18:18:13.59 jMmodf3R0 106/156

「最後のページを書いたあと…姉さんのお母さん…あのノートを隠してたんだって」

「どうして、そんなこと…」

「さぁ…?でも本来、交換日記ってのは他人には見られたくはないものだから」

「………そっか…」

「……………」

「……………」

「……姉さん…昨日の…こと…なんだけど…」

280 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 18:28:55.32 jMmodf3R0 107/156

「…うん…」

「俺は…ずっと姉さんが好きだった」

「……………」

「…昨日…姉さんも…俺の事…好きだって言ってた」

「……うん…」

「…そして昨日…俺は…姉さんの…苦悩を…悩みを…知った」

「……………」

「俺は…それらを全部引っくるめて…姉さんのことを好きだと言える自信がある」

「……………」

「姉さんは…どう……かな…?」

283 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 18:33:16.56 jMmodf3R0 108/156

「……自信………」

「……うん……」

「……………自信は……」

「…………」

「……持てない……」

286 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 18:42:44.38 jMmodf3R0 109/156

「…どうして」

「私は…幸せにはなっちゃいけないと思って…ずっと弟ちゃんへの感情を閉じ込めていた…」

「でも…それだけが理由じゃなかった…」

「…他に…何か…?」

「私には…半分汚れた血が入ってる…。私のせいで、弟ちゃんに迷惑をかけるんじゃないかって…!」

「全部引っくるめて、好きだって…!」

「分かってる!分かってるけど…!自信が…持てないのよ…!」

288 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 18:50:07.11 jMmodf3R0 110/156

「……………」

「……ごめん…なさい……」

「……………」

ギュッ

「え?」

「……来て」

「ちょっ…弟ちゃん…手を…!」

「いいから来て!」

290 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 19:01:20.74 jMmodf3R0 111/156

~~~

「ちょ…っと…弟ちゃん……ハァハァ…どこ行くの……?私…もう……疲れ…」

「頑張って、女の子でしょ?」

「女の子だから…ハァハァ…いいじゃないのよ……」

(あれ……この道……)

ザァアアアアア…!

「見えた」

292 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 19:06:51.29 jMmodf3R0 112/156

ザァアアアアア…!

「迷わずに辿り着けて良かった…」

「滝……」

「やっぱり夜は綺麗だな」

「…もう…日が暮れて…」

「姉さん昼間ずっと寝てたから、日が暮れるの早く感じるだろ?」

「そんなこと……ある…かな…」

293 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 19:11:32.42 jMmodf3R0 113/156

「でも、どうして滝なんか…?」

ガシッ!

「ひゃいっ⁉」

(弟ちゃんが…私の両肩に手を…)

「姉さん…!」

「は、はい」

「好きだ」

295 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 19:18:31.53 jMmodf3R0 114/156

「…へ…?」

「姉さん、好きだ!大好きだ!世界で一番姉さんを愛してる!誰が何と言おうと、俺は姉さんが好きなんだ!」

「ちょ、ちょっと弟ちゃん⁉お、落ち着いて…!」

「…ふぅ…」

「ほへ?」

「これで、俺たちの恋は叶うよ?」



303 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 19:27:38.58 jMmodf3R0 115/156

「な、何言って…?」

「狐さんと旅人さんが叶えてくれる」

「…ッ⁉」

「…覚えてたの…?」

「今日…思い出した…」

「………そっか……」

「…忘れてて…ごめんな…?」

306 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 19:36:59.78 jMmodf3R0 116/156

「ううん……思い出してくれて…嬉しい…」

「……自信ついたろ…?」

「…え…?」

「この滝の前で…俺は姉さんに2回も告白したんだ」

「あっ……」

「その上、両想いとなると…もう俺たちに怖いものなんかないよ?」

「………ふふっ…」

311 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 19:45:58.14 jMmodf3R0 117/156

「………ホントに…私で…いいの…?」

「くどいよ姉さん。ずっと好きだったって言ってるじゃないか」

「…私…犯罪者の血が…入って……」

「姉さんは犯罪者じゃないだろ?」

「…ッ」

「みんな、両親は選べないんだ。どんな親を持っても…その人自身が真っ当な人間ならそれでいいじゃないか」

「でも…!」

「うるさい」チュッ…!

321 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 20:10:14.80 jMmodf3R0 118/156

「んんんんんんッ⁉」

「んっ………」

「………はぁっ…」

「……はっ…はっ……」

「…もう、自信…ついた?」

「……………」

「……………」

「………んっ…」コク…

324 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 20:14:15.74 jMmodf3R0 119/156

「じゃ、あらためて…」

「…………?」

「私は…姉さんを、世界で一番愛しています」

「…………」

「………姉さんは…どうですか…?」

327 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 20:20:57.30 jMmodf3R0 120/156

ザァアアアアア…!

「………………」

「………………」

「……姉さ」

ガバッ!

「おうっ⁉」

「…好き…」

「…ね、姉さん…」

「好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き!大好きぃっ!」

「ね、姉さん…くるし…」

「私でいいんだよねッ⁉私なんかが、弟ちゃんのこと好きでもいいんだよねッ⁉」

「あ、あぁ…いいよ…いいから…くるし…!」

330 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 20:27:30.16 jMmodf3R0 121/156

「あぁあああん!!うわぁあああああああん!!」

(…お、手が緩んで……)

「辛かったよぉおおおおお!苦しかったよぉおおおおおおおおッ!!」ボロボロ

「ね、姉さん…顔くしゃくしゃだよ…」

「うぁああああああっ!ぐじゅぐじゅ…うぁっ…!」

「あーあ、ほら鼻が…」ガサゴソ

「ほら、ポケットティッシュ。鼻に当ててやるから」

「ぐじゅ…ちーん!!」

「ばっちいなぁ」

「えへへ…」

333 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 20:33:34.77 jMmodf3R0 122/156

ポツ…

「おう?」

ポツポツ…

「雨…?」

「変だな…?空は、星も月もはっきり見えるのに」

ポツポツポツポツ…

「…きっと」

「ん?」

「狐さんみたいな…困難な恋が…叶ったから…」

「………あぁ…」

「狐の嫁入り…だね」

337 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 20:39:41.64 jMmodf3R0 123/156

ポツポツポツポツ…!

「結構、強くなってきたな…」

「そうね…」

サァアアアアア……!

「うおっ、本格的に降りだした!」

「は、早く帰ろ!濡れちゃう!」

ギュッ

「あっ…」

「へへっ…早く行こっ」

339 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 20:45:48.92 jMmodf3R0 124/156

~~~

「濡れちゃったね」

「あぁ……」

「雨やむまで…この神社の中で雨宿りかな…」

「そうだな…って、うぉいっ⁉」

「ど、どうしたの?」

「い、いやなな何でもない」

(姉さんの服が…濡れて透けてる…!)

340 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 20:50:31.05 jMmodf3R0 125/156

「境内の中…以外に明るいわね」

「あ、あぁ、天気雨だから…月の光があるしな」チラッチラッ

「…………ん…?」

「………………」チラリン

「…………」ニヤァー

344 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 20:53:59.45 jMmodf3R0 126/156

「弟ちゃん!」

「はいっ!」

「お手!」

「ワン!」

ガシッ!

「ワッツ⁉」

(この流れは…!)

ムニッ

(やっぱりぃいいいい!)

345 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 20:57:20.59 jMmodf3R0 127/156

「……ふふっ…」

「ま、また10秒ですか?」

「何秒でも…いいよ…?」

「え?」

「弟ちゃんだから…何秒でも…いいよ…?」

346 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 21:01:01.37 jMmodf3R0 128/156

「…い、いいの?」

「早く…」

「………!」

(う、うひょおおおおおお!)

「焦らされるのは…好きじゃない…」

「あ、ご、ごめん…」モミッ

「ンンンンッ…」

349 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 21:07:23.68 jMmodf3R0 129/156

「おおおおお……」モミッモミッ

「う…ん…っ…」

「…柔らかい……!」モミモミ

「………ふふふっ…」

「……姉さん…?」モミモミ

「…おっぱい…好き…?」ナデナデ…

「大好きに決まってるじゃないか」

「やっぱり正直ね」

351 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 21:11:35.69 jMmodf3R0 130/156

「…そして…」

ニギッ

「オウフッ!」

「こっちも正直」

「ちょ…姉さん…!」

「…これ…どうして欲しいの…?」サワサワ…

354 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 21:16:56.05 jMmodf3R0 131/156

「………ック……!」

「あれー?正直が取柄なんでしょう?」サワリサワリ

「コスって…欲しい…」

「なぁに?」サワワッ

「シゴいて欲しい…姉さんに…」

「よく言えました」ナデナデ



355 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 21:23:18.67 jMmodf3R0 132/156

ジー…

「あぁ…姉さん…」モミモミ…

「あんっ……出てきた…」ボロンッ

「姉さん……俺も恥ずかしいとこ見せてんだから…姉さんも…」モミ

「…え?」

「おっぱい…直に触りたい…」モミモム

「……し、しょうがないなぁ…」

360 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 21:33:35.44 jMmodf3R0 133/156

「…………」ヌギッ

「おぉおおおおおお…」

「ん…しょ……」ハラリ…

(ゆ、夢にまで見た…姉さんのおっぱいが…目の前に…!)

「は、はい!脱いだわよ?これで、おあいこ!」

「じゃ、じゃあ触るよ…?」

「え、ええ…」

ムニィ…

「あ、あぁん…ッ…!」

「うおぉおおおおおっ…⁉」モミモミ

(き、気持ちいい…!柔らかい…!何だこれ…!)モミモミ

「んぁあん!…んっ…わ、私だって…!」

362 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 21:39:28.11 jMmodf3R0 134/156

ニギッ

「おうっ⁉」

「…こう…して…!」シコシコ

「おおおおうっ⁉」

「…ふふっ…弟ちゃん?…手が止まってるよ…と!」シコシコシコシコ!

「ちょ…は、激し…!」ムニィ

「あんっ…そう…上手だよ…いい感じ…!」シコシコシコシコシコ!!

「うぁあああああっ!」

365 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 21:44:26.96 jMmodf3R0 135/156

「…弟ちゃん…揉むだけじゃ…嫌ぁ……」シコ…シコ…シコ…

「はっ…!はぁはぁ……え?」モミ…

「ち…くび…も……」シコ…

「え……?何て…?」

「ち、乳首も弄って!なんだか切ないのぉ…!」

「姉さん…」

(ヤバイ…姉さん…超可愛い…!)

366 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 21:51:42.13 jMmodf3R0 136/156

「乳首…弄って欲しい?」

「……うん…」コクッ

「じゃあ…」

(乳輪の周りを…)グールグールサワワッ

「んにゃああッ…!はっあぁん…!」ピクピクッ

「ふふーん…♪」グルグルグール

「はぁああんっ!ぁあ…ああん…っ!じ、焦らさないでぇ…!」ビクッ

「フーッ…!」

「あひぃっ⁉んんんぁああんっ!ち…乳首に息…吹きかけないでぇええええ…!」ビクビクッ

367 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 21:57:55.30 jMmodf3R0 137/156

「ははは、姉さんは可愛いなぁ」

「んぁあん…も、もう…意地悪しないでぇ……は、はやくぅ……」

「じゃあ触ってあげる」ツネッ

「あぁああああああん!んんっあぇああん…!」ビクビクッ

「気持ちいい?」

「も、もう…馬鹿ァ……わ、私だって負けないんだから…!」シコシコッ!

「お、おおおっ⁉」

371 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 22:07:43.62 jMmodf3R0 138/156

「か、覚悟しなさい…ね…お返しに…おかしくなるくらい…気持ち良くしてあげるんだから…!」シコシコシコシコシコシコ!

「うっ…!ね、姉さん…!は、早すぎ…もう…ちょっと…優しく…!」コリュコリュ

「ンァアアアンッ!ち…くび…硬くなって…ンンンンンンンッ!」シコシコシコシコシコシコ!

「ね、姉さん…激し…お、俺…初めてだから…あんまり…持たな…い…!」ツネリッ!

「んんんんっ!気持ちいいぃいいいっ!お、弟…ちゃん…いいよ…アンッ…!その調子…!」シコシコシコシコシコシコシコシコシコシコ!

「あぁああああああ!ヤバイィイイイイイ!」

374 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 22:13:00.62 jMmodf3R0 139/156

「なにがヤバイの…?弟…アンッ…ちゃん…?」シコシコシコシコシコシコシコシコ!

「で…射精るゥ…うぁあああっ!」

「射精ちゃうの?」シコシコシコシコシコシコシコシコ!

「も、もう我慢でき…!」

「ダーメ♪」ギュウウウッ!

「ぁあああああああッ…⁉」

378 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 22:23:16.53 jMmodf3R0 140/156

「ハァハァ…ね、姉さん…どうして…」

「さっき意地悪した罰だよ~?反省するがいい」シコ…シコ…

「うぁあああああああっ!は、反省した!反省したからぁああああ!」

「んふふ~♪良きかな良きかな、じゃあ良い子にはご褒美をあげようかね」シコ…

「え…?」

(姉さんが…俺の股の間に…)

「んしょ…ちょっと腰…上げて…?」

(ま さ か )

「よいしょ…えいっ」ムニュ

380 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 22:29:45.73 jMmodf3R0 141/156

「ぬぁあああああああっ⁉」

「んふふ~、どう?お姉さんのおっぱいに挟まれた気分は?」ムニュウ…

「ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!射精る射精る射精る射精る射精るゥ!!!」

「射精しちゃダメよ?」ギュウウウ!

「うわぁあああああん!鬼!悪魔!」

「だって…挟んですぐに射精されちゃったら…挟みがいがないじゃない」ムニムニ

「ぬうううううっ…!」

「だから、もうチョット頑張って?お願い」むにゅむにゅ

386 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 22:43:21.10 jMmodf3R0 142/156

(こ、これを…今にも爆発しそうなこれを我慢しろと言うのか…?)

「んしょ…アンッ…よっと…ん…!」ムニッサスッ

(拷問だろぉおおお!無理だよ!絶対無理ィイイイイ!)

「んっ…んっ…んっ……あんっ…」ムニムニサスサス!

(あ…無理…もう射精るよ、射精ちゃうよ…!)

「私がいいって言うまで我慢できたら…」ユッサムニュユッサムニュ

「………ッ⁉」

「…挿入れさせてあげるから…」ムニムニ!

「ぉおおおおおおおおおおおおっ⁉」

387 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 22:47:03.79 jMmodf3R0 143/156

「」

「……はぁっ…はぁ…はぁんっ…」ユッサユッサ…!

「」

「…はぁ…っ…ふふっ…なかなか…頑張るじゃない…」ムニムニュ

「」

「あ…あと…ちょっとだよ…はぁっ…頑張れ~」ユサムニ…!

「」

389 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 22:50:06.71 jMmodf3R0 144/156

「」

「…はァッ…んッ…アぁんッ…!」ユッサ!ユッサ!

「」

「…も、もういいかな…っと…」ユサッ…!

「ハッ!」

392 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 22:55:41.21 jMmodf3R0 145/156

「もももももももう射精していいッ⁉」

「うん…いいよ」

「ただし…この中で…ね?」パラリ…

(姉さんが…パンツを…脱いで…)

「もう…グショグショなの……来て…弟ちゃん…」

(うりぃいいいいいいいいいいいいいいっ!!!!)

395 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 23:02:29.87 jMmodf3R0 146/156

「……場所…分かる……?」

「ご、ごめん…俺…初めてだから…」

「仕方ないなぁ…」ニギッ

「~~~ッ!」ビクビクッ!

「ここだよ?…もう…ちょっと触っただけで、爆発しちゃいそうになってる…」

「ハァハァ……も、もう……いい?」グチョ…

「いいよ…来て…?」

397 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 23:08:48.92 jMmodf3R0 147/156

グチョグチョ…!

「おぉおおおおおお…!」

ズブズブズブズブ…!

「んんんんんんんんっ!!」

ズンッ!

「いっ………つぅッ………!」

キュンキュンッ!

「うおッ⁉」

(し、締め付けて……!)

(あ、もう駄目だわ)

「おぉおおおおおおおぉおおおおおおおぉおおおおおおッ⁉⁉⁉」ドピュドピュドピュドピュ!!!

403 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 23:18:00.57 jMmodf3R0 148/156

「んんんんんんぁああああああああん⁉ぅんんんぁあああああっ!!」ドクドクッドクッ!

「うおっ!おおおおおっ!」ドクドクドクドクッ!

「あっ…ぁああああああん!あぁああああああああああん!!まっだ…で、でてぇるぅううううう……!」ドクドクドクドク……!

「う、ぁあああああああ…!」ドク…ドク…ドク…!

「はぁ…はぁ…お、終わった……?」

「……はっ…はっ…はっ…あ、あぁ……」

408 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/03 23:25:42.51 jMmodf3R0 149/156

「はぁ…はっ…ね、姉さん…ち、血が……」

「うん…初めて…だから…」

「……そっか…」

「はっ…くっ、はっ……はァッ…」

「…痛くない?」

「…だ、大丈夫……それより…」

「…これ、まだ硬いまんま…」

427 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/04 00:02:53.16 jMmodf3R0 150/156

「ははは…早漏の上に性欲絶倫かぁ…救いようがないな…こりゃ…」

「ふふっ…でも嬉しいよ…私を…一人の女の子として見てくれてる証拠だもん」

「……姉さん…」

「…ねぇ?」

「ん?」

「抱きしめて…ギュッて…」

「お安い御用」ギュッ…

「……………」

「……………」

「………えへへ…」

434 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/04 00:15:09.85 MdGTIjaS0 151/156

「何を」

「……私を……絶対に…離さないで…」

「…姉さん…」

「私…こんな生い立ちだから…もう…弟ちゃんしか…好きになれそうに…ないから…」グスッ

「……………」

「絶対に…ヒック…私を一人にしないで……ウッ…は、離さないでぇ……」ポロポロ…

「離すわけないだろ」

「…ヒック…弟ちゃん…」グスグス

「俺も…姉さん以上に好きになれる人なんか…絶対にいないから」

435 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/04 00:19:30.72 MdGTIjaS0 152/156

「…弟ちゃ……あ…!」

「どうした?」

「雨…あがってる…」

「…え…?本当だ…いつの間に…」

「きっと…狐の嫁入りが完了したからだねっ…!」

「……ふふ、なるほど」

439 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/04 00:27:56.32 MdGTIjaS0 153/156

「さてと…それじゃあ帰りますか!」

「えぇっ!待ってくれよ…俺のムスコの処理はどうなんのさ!?」

「よく見てみ?私たち今、雨と汗がごっちゃになった、ベタベタでしょう?こんなんじゃ、ちっとも気持ち良くなんかならないよ?」

「なるよ!なりまくるよ!」

「うるさ~い!帰るったら帰るの!」

「おおおおおお…マジかよ…」

「…はぁ……」

「今日の夜、もっと気持ち良くしたげるから…」

「…え?」

「何でもない!早く帰るよ!」

442 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/04 00:31:22.79 MdGTIjaS0 154/156

~~~

「……綺麗な星空…」

「…姉さんの方が綺麗だよ」

「…………」

「…………ごめん」

「……………」ウデクミッ!

「あ…」

443 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/04 00:33:54.03 MdGTIjaS0 155/156

「……ありがと」

「………うん…」

「……大好き……」

「………ありがと」

「ずっと…離さないでね」





終わり

447 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/07/04 00:37:43.96 MdGTIjaS0 156/156

最後まで読んでくれたおまいら、とんだ暇人どもだな、ありがとう

正直、最後のエロは悪ノリしすぎた
>>333で終わるつもりだったから、なんか呆気ない終わり方になってしまった、許してくれ

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